初めてのモデルルーム見学!見学時の7つのチェックポイントや購入前の確認事項を解説

マンションの購入を検討しており、モデルルームを見学したいと考える方は多いでしょう。限られた見学時間で入念に検討するためには、事前にモデルルームの概要を理解することが大切です。
今回の記事では、マンションのモデルルームの見学について以下の内容を解説します。
- モデルルームの基礎知識
- モデルルームの種類
- モデルルーム見学の流れ
- 見学時の注意点
- 当日にチェックしたいポイント
- 購入を検討する際に確認すべき点
モデルルームの見学を通して理想の住まいを見つけるヒントを紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
1. モデルルームの見学に関してよくある質問

モデルルームの見学に関して、よく寄せられる質問をまとめました。他の見学者がどのような疑問を抱いているかを把握しておくことで、自分では気づかなかった重要なポイントに注目できるようになります。具体的には、以下の5つのよくある質問を紹介します。
- 見学にはどれくらいの時間がかかるのか?
- モデルルームは「見るだけ」でもいいのか?
- 見学時のマナーや服装の決まりはあるのか?
- 見学時に持参したほうがいいものはあるのか?
- アンケートには正確に答えたほうがいいのか?
それぞれ詳しく解説するので、参考にしてみてください。
・見学にはどれくらいの時間がかかるのか?
見学の内容や質問の量によって変わりますが、一般的に1〜2時間程度が目安となります。モデルルーム見学自体は30分程度で完了しますが、マンション・周辺環境の説明や資金相談、質疑応答などで時間を要するため、余裕を持って2時間程度の時間を確保しておくことをおすすめします。
もし予定などがある場合は、予約または受付時にその旨を伝えておけば、時間内で収まるように見学プランを組んでもらえるでしょう。限られた時間でも重要なポイントを押さえて見学できるよう、事前に特に確認したい項目を整理しておきましょう。なお、弊社の総合ギャラリー「イニシアラウンジ三田」では、ご来場後は住まい探しの状況のヒアリングやコンセプトルームの見学、資金プラン・管理体制のご案内を行います。
・モデルルームは「見るだけ」でもいいのか?
もちろん、見学だけでも問題はありません。モデルルーム見学の目的は以下のように多様で、購入意思が固まっていない段階で見学される方も多いです。
- 情報収集段階での見学
- 相場観の把握
- ほかの物件との比較検討
- 住宅購入の知識を得る勉強目的 など
営業担当者も見学者の多くが比較検討段階であることを十分理解しているため、購入を強要されるのではないかとプレッシャーを感じる必要はありません。真剣に見学し、疑問点があれば積極的に質問することで、より有意義な時間を過ごせるでしょう。見学を通じて住宅購入に関する知識を深め、理想の住まい像を明確にしていくことが、最終的により良い住まい選びにつながります。
「イニシアラウンジ三田」では、お子さま連れで来られた方やほかの会社と比べられた方など、さまざまな方が訪れています。ご来場された方からお話を伺っていますので、以下のインタビュー動画もぜひ参考にしてみてください。
・見学時のマナーや服装の決まりはあるのか?
見学時のマナーとしては、設備や内装を丁寧に扱うことが基本です。モデルルームには高価な調度品や繊細な装飾が施されているケースも多いため、取り扱いには注意しましょう。また、写真撮影をする場合は必ず事前に許可を得て、子ども連れの場合は十分に安全に配慮しながら見学しましょう。
服装については、動きやすい服装での訪問をおすすめします。収納スペースを確認したり、設備を実際に体験したりするため、かがんだり手を伸ばしたりする動作が多くなります。また、脱ぎ履きしやすい靴を選ぶとともに、モデルルーム内ではスリッパに履き替えることを考慮して、靴下も履いておきましょう。
・見学時に持参したほうがいいものはあるのか?
見学をより効果的にするため、以下のようなものを持参することをおすすめします。
- メモ帳と筆記用具
- 質問内容をまとめたメモ
- 方位磁石または方位を確認できるアプリ
- メジャー
メモ帳と筆記用具は、説明内容や気づいた点を記録するために必須です。また、質問内容をまとめたメモがあれば聞き忘れを防げます。方位磁石または方位を確認できるスマートフォンアプリは、日当たりや風向きを確認する際に役立ちます。
メジャーがあると、家具の配置を検討する際に具体的な寸法を測れて、より現実的な生活イメージを描けるでしょう。最低限、メモが取れる状態で訪問し、事前に相談や質問内容を整理しておくだけでも、スムーズで充実した見学になります。
・アンケートには正確に答えたほうがいいのか?
名前や電話番号の記入、年収などの個人情報を伝えることに不安を感じる方も多いですが、正直に記入するのがおすすめです。正確な情報を伝えることで、適切な間取りや資金計画の提案を受けられやすくなります。
電話番号については、営業電話がかかってくる可能性があるため、連絡を希望しない場合は「電話での営業は不要」と明確に伝えておきましょう。虚偽の情報を記入すると、適切なサービスを受けられない可能性があるため、可能な範囲で正確な情報を伝えることが大切です。
2. モデルルームの見学における基礎知識

マンションのモデルルームを初めて見学する方であれば、参加方法や内覧のルールが分からず不安に感じることがあるでしょう。ここでは、見学前に知っておきたいモデルルームの基礎知識を解説します。
・気になる物件を気軽に内覧できる
マンションのモデルルームに訪れた場合、購入しなければならないと考える方がいるのではないでしょうか。モデルルームは、住居の購入を検討している方が、どのような物件かを確認する場所です。
そのため、モデルルームを見学する際に必ずしもすぐに購入を決める必要はありません。マンションは大きな買い物のため、複数のモデルルームを訪れ、さまざまな住まいを比較検討することをおすすめします。
複数のモデルルームを実際に見学することにより、理想の住まいの明確化が可能です。また、当日参加が可能なモデルルームも多いため、気になるマンションがあれば気軽に見学に行きましょう。
家族で訪れるのがおすすめ
家族で住むマンションを探している方は、一緒にモデルルームを見学するのがおすすめです。家族で見学することにより、実際に暮らす様子をイメージしやすくなります。
また、自分だけでなく家族の視点から物件の良し悪しを判断できるのも、モデルルーム見学の大きなメリットです。モデルルームを見学する時点で家族の意見を聞くことで、契約時や購入後に不満が出ることを防げるでしょう。
訪問のタイミングには注意が必要
モデルルームの見学に当日参加する場合は、できるだけ訪問者の少ない曜日や時間帯を選びましょう。他の見学者が多い土日や祝日などに訪問すると、長時間待たされたり、その日の見学を断られたりする可能性があるため注意が必要です。見学者の少ない平日や、午前中の早い時間帯に訪れることをおすすめします。
・ゆっくり内覧したい方は予約がおすすめ
マンションのモデルルームをゆっくり内覧したい場合は、見学の予約がおすすめです。予約をすることにより、長い待ち時間や見学を断られるリスクを防げます。また、モデルルームの見学を予約することで、さまざまなメリットが得られます。
希望の時間帯に訪問できる
モデルルームの見学を予約すれば、希望の時間帯に内覧できるよう担当者が調整してくれます。モデルルームの見学における所要時間の目安は、1〜2時間程度です。
他の見学者が多い場合は待つ必要があるため、所要時間はさらに長くなるでしょう。もしくは、急かされて十分に見学できない可能性があります。事前に予約をすれば、時間が前後するリスクを減らせるうえ、ゆっくりと見学できるでしょう。
事前に質問や相談ができる
モデルルームの予約時には、質問事項や相談したいことの問い合わせが可能です。間取りの要望や資金面など、自分が抱えている疑問点を事前に伝えておけば、担当者が回答を準備してくれます。
予約をすることによって、飛び込みで訪問するよりも有意義なモデルルーム見学になるでしょう。予約の方法は「電話」「メール」「ホームページでの受け付け」などがあります。事前にスケジュールを把握できる方は、見学の予約を検討しましょう。
・事前に資料請求すると効率よく内覧が可能
マンションのモデルルームの見学をする際は、事前に物件の資料を請求しましょう。インターネットでもある程度の情報は得られますが、資料請求で手に入るパンフレットや冊子にはより詳しい内容が載っている場合が多いです。
物件についての情報量が多ければ、見学時に客観的な判断をしやすくなります。マンションのモデルルームは、現在住んでいる物件よりも魅力的に見える傾向にあります。冷静に内覧し、焦って購入しないためには、資料請求をして事前に情報を入手することが大切です。
3. 見学前に確認したいモデルルームの種類

モデルルームの種類によって見学できる内容は異なるため、自分が内覧したいタイプを選ぶことが大切です。ここでは、モデルルームの種類とそれぞれの特徴を解説します。
・「棟内」と「棟外」
モデルルームの種類として「棟内モデルルーム」と「棟外モデルルーム」があります。棟内モデルルームとは、建物の完成直前や竣工後に、実際の住戸を公開するタイプです。実際のマンションを見学できるため、日当たりや共用部分など細かな部分まで確認できます。
一方で棟外モデルルームは、建物の完成前に、実際の物件とは別の場所に設営されるタイプです。実際の建物や周辺環境は見学できないため、購入を検討している方は、建設予定地へ訪れて確認することをおすすめします。
・「フルモデル」と「ハーフモデル」
住戸の展示内容によって「フルモデルルーム」と「ハーフモデルルーム」の2種類に分けられます。フルモデルルームは、住戸全体が展示されているタイプです。住まいの全体像を確認できるため、購入後の生活を具体的にイメージしやすいでしょう。
ハーフモデルルームは、住戸の一部のみが展示されているタイプです。実際に見学できる部分が限られているため、生活動線などはある程度自分で想像する必要があります。
4. モデルルームを見学する際の流れ

初めてモデルルーム見学に行く方は、当日どのような流れで進むのか不安に感じることも多いでしょう。実際の見学は一般的に以下のように予約から資金相談までを行うことが多く、およそ1〜2時間で完了します。
- 見学の予約を行う
- 当日の受付を行う
- マンションや周辺環境の説明を受ける
- モデルルームを見学する
- 資金の相談や支払いシミュレーションを行う
事前に流れを把握しておけば、限られた時間を有効活用でき、より充実した見学になるでしょう。これから、見学時に押さえておきたいポイントを詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
・STEP1:見学の予約を行う
マンションのモデルルーム見学に行く際は、事前予約をおすすめします。飛び込みでの見学が可能な場合もありますが、土日祝日は混雑しやすく、長時間待ったり見学自体ができなかったりすることもあります。事前予約は電話やWebサイトから行うのが一般的で、希望の時間帯を指定できるため、スケジュール調整もスムーズです。
予約するまでに、当日確認したいポイントをできるだけ整理しておきましょう。設備の詳細や資金面、周辺環境など、知りたい内容を事前に伝えておくと、担当者が必要な資料を準備してくれます。また、家族構成や希望条件を伝えることで、より適切な提案を受けられる可能性が高まります。
・STEP2:当日の受付を行う
見学当日はまず受付で氏名を伝え、以下のようなアンケートの記入を求められることが一般的です。
- 住所・氏名・電話番号などの基本情報
- 家族構成
- 勤務先
- 現在の住居の状況(家賃・部屋数・広さ)
- 住まいの購入を検討し始めた動機
- 頭金の予定額 など
アンケート記入後、担当者から当日の見学の流れについて説明を受けます。ただし、昨今では受付がなかったりスタッフが常駐していなかったりするケースも増えています。
・STEP3:マンションや周辺環境の説明を受ける
アンケート記入と当日の流れの説明が終わった後、担当者からマンションの基本情報や周辺環境について、以下のような詳しい説明があります。
- 建物の構造・規模・完成時期・間取りタイプなどのマンション概要
- 共用施設とサービス
- セキュリティシステム
- 管理体制
- 管理費・修繕積立金
- 最寄り駅からのアクセス
- 商業施設・教育施設・医療施設の配置状況
- 将来の街づくり計画 など
多くの場合、精密な建物模型や映像資料を使用して説明を行うため、建物全体のイメージや実際の生活シーンを具体的に把握できます。
・STEP4:モデルルームを見学する
一通り説明を受けると、実際の住戸を忠実に再現したモデルルームを見学します。モデルルームを見学することで、各部屋の広さや使い勝手、収納容量・使いやすさなどを直接体感できます。
生活動線と家事動線については、実際に歩いて移動しながらイメージすることが重要です。また、建具の開閉具合やコンセントの位置といった細かな部分も、実際の生活に大きく影響するため忘れずにチェックしておきましょう。
見学時の注意点として、設備仕様が「標準なのかオプションなのか」を確認しましょう。モデルルームの設備がすべて標準装備とは限らず、気に入った設備がオプションの場合、追加費用で想定以上に高額になるケースもあります。
・STEP5:資金の相談や支払いシミュレーションを行う
モデルルームの見学後には、物件価格や諸費用、維持費など、希望の住戸での具体的な資金計画について説明を受けるケースが多いです。また住宅ローンを利用する場合には、変動金利や固定金利といったローンの種類や金利、頭金の金額に応じた月々の支払額などのシミュレーションも行ってもらえます。
正確なシミュレーションを行うために、年収や自己資金、現在の借入状況などを詳しく聞かれることがあります。もしも、検討の初期段階で詳細を伝えることに抵抗がある場合は、まずは概算で計算してもらい、大まかなイメージを掴むことから始めてみましょう。
また、契約から入居までの具体的なスケジュールや引き渡し時期、各種手続きのタイミングの説明も受けられるため、現在の住まいからの住み替え計画も立てやすくなります。
5. モデルルームを見学する際の注意点

モデルルームの見学では、全てのタイプの住戸を内覧できるとは限りません。そのため、モデルルームと実際に購入する住戸とでは、間取りや広さなどが異なる場合があります。
また、建物の構造上の理由により、実際の住戸の間取りが変更される可能性があります。リビングやキッチンなどの主要な設備であれば、展示されている状態と同様に取り付けられるため、イメージのズレは少ないでしょう。
6. モデルルームの見学時にチェックしたい7つのポイント

モデルルームの見学を通して理想のマンションかを見極めるためには、以下のようなポイントを入念にチェックすることが大切です。
- 部屋の広さ
- 水回りの設備
- 収納スペースや建具
- 動線、日当たり、風通し
- セキュリティ
- インテリアのコーディネート
- マンションギャラリー
それぞれ詳しく解説します。
・部屋の広さ
マンションのモデルルームの見学時は、部屋全体の広さを目で見て体感しましょう。必要以上に広い家に住むと、掃除が大変だったり、空間を持て余したりする可能性があります。
適度な面積であっても、実際の空間より広く見せる工夫がされていれば、快適に暮らしやすいうえ管理維持が容易です。モデルルームの見学時には、以下のような空間を広く見せる効果を持つ要素をチェックしましょう。
- 天井の高さ
- 床の色味
- 窓の大きさ
また、モデルルームには、生活がイメージしやすいように家具が設置されています。中には、空間を広く見せるためにあえて小さめのダイニングセットが置かれるケースがあります。
部屋の広さを感覚だけで判断すると、購入後に「思ったより狭い」と感じる事態に陥りかねません。客観的に広さを把握するためには、数値によって確認することが大切です。
モデルルームの見学時は、メジャーなどを使って寸法を測定できます。あらかじめ自宅の天井の高さや窓の大きさを測っておけば、モデルルームとの比較が可能です。
・水回りの設備
マンションのモデルルームの見学時は、以下のような水回りの設備を確認しましょう。
- キッチン
- 洗面所
- お風呂
- トイレ
毎日使用する水回りの使い勝手が悪いと、生活に支障が出るため注意が必要です。実際に使用して「使いやすいか」「動きやすいか」を入念にチェックしましょう。
また、新築マンションの中には、最新の設備を採用している物件が多くあります。機器の費用は物件価格に含まれているため、コストが上がっても必要な設備かは家族で検討することが大切です。
特に、キッチンの設備の使用感や動線は、実際に料理をする方がチェックしましょう。身長や体格によっては「シンクが使いにくい」「上段の扉や大きな引き出しが開けづらい」のような問題が生じる可能性があるため注意が必要です。
・収納スペースや建具
モデルルームの見学時には、以下のような収納スペースや建具を入念に確認しましょう。
- クローゼット
- 靴箱
- 扉
- 障子
購入したマンションの入居後に「クローゼットの中に柱があり狭くなっていた」「靴箱の仕切りが固定式でブーツが入らない」などの収納スペースの問題に気づく場合があります。また、建具に関しては、動かしづらいケースがあります。開閉の形式や素材などによっては、生活動線の妨げになるため注意が必要です。
収納スペースや建具は、購入後や住み始めてから問題に気づいた場合、改善するのが難しい箇所です。モデルルーム見学の時点でチェックすることはもちろん、住戸のタイプの違いによる変更点を確認しましょう。
収納に関してはこちら:住まいの見栄えが変わる! 理想のマンション収納を考えよう!
・動線、日当たり、風通し
生活動線や家事動線は、一緒に住む家族それぞれが実際にモデルルーム内を歩いて確認することが大切です。実際に歩くだけではイメージするのが難しければ、間取り図や模型を使ってシミュレーションしましょう。
また、住戸のタイプが同じであっても、日当たりや風向は階数によって異なります。窓の方向や数を間取り図などで確認し、日当たりや風通しの良し悪しをチェックしましょう。
家事動線についてはこちら:家事動線をよくするための基本ガイド|理想の住まいを考えよう!
日当たりについてはこちら:「日当たりは南向きがいい」って本当? 後悔しない、日当たりのいい住まいの見つけ方
風通しについてはこちら:風通しの良い家を作るには? 間取りと窓の配置に注目!
・セキュリティ
モデルルーム見学時には、玄関ドアから共用部まで、総合的なセキュリティ機能を確認しましょう。玄関ドアにはディンプルキーや電子キーなど、防犯性能の高い鍵が採用されているかをチェックします。また、インターホンがモニター付きかどうか、録画機能があるかも重要なポイントです。
また共用部では、エントランスのオートロックや防犯カメラの設置状況、管理人の常駐時間なども確認ポイントとして欠かせません。特に女性の一人暮らしや子どもがいる家庭では、24時間セキュリティシステムの有無や、緊急時の対応体制についても説明を受けておくと安心です。
・インテリアのコーディネート
モデルルームの家具は、プロのインテリアコーディネーターが選んでいるケースがあります。インテリアのコーディネートを参考にすることで、おしゃれな住まいを実現できるでしょう。
また、モデルルームによっては、以下のような設備を購入できるオプションが用意されている場合があります。
- キッチンの収納棚
- エアコン
- 照明
- ダイニングセット
モデルルームにある設備を一式購入すれば、素敵な住まいが簡単に完成します。ただし、標準設備だと思っていたものが有償のオプションであるケースには注意が必要です。モデルルームで気になるインテリアがあれば、標準設備かどうかを質問しましょう。
・マンションギャラリー
分譲マンションの場合、モデルルームは「マンションギャラリー」と呼ばれるショールームに併設されている場合があります。マンションギャラリーには、以下のようなスペースが備わっています。
- 商談スペース
- 素材などの展示スペース
- 子連れの見学者のためのキッズスペース
モデルルームの見学の際は、マンションギャラリーの展示スペースをチェックするのがおすすめです。展示スペースでは、部屋の内部の造りや杭などを、パネルや模型を用いて解説されています。
購入の判断材料になるのはもちろん「建物全体や住戸の耐震性」「遮音性」など機能面への理解を深められます。マンションギャラリーでは理想の物件選びに役立つ知識を得られるため、モデルルーム見学の際は積極的に活用しましょう。
7. モデルルーム見学で購入を決める前に確認すべき5つのポイント

見学したモデルルームを実際に購入するにあたって、以下のように住戸の内観以外の要素を確認することが大切です。
- マンションの共用スペース
- 実際の建設予定地
- 周辺施設や利便性
- 時間帯や曜日ごとの特徴
- 将来的な家族構成やライフスタイルの変化
次に、それぞれの注意点を詳しく見ていきましょう。
・マンションの共用スペース
見学したのが竣工済みの棟内モデルルームであった場合は、マンションの共用スペースを確認しましょう。共用スペースでは、以下のような項目をチェックすることをおすすめします。
- エントランスの状態
- 郵便受けの場所
- エレベーターの広さ
マンションの共用スペースは、自分や家族が毎日使う場所です。使い勝手だけでなく、防犯面についても入念に確認しましょう。
なお、工事中の棟内モデルルームでは、安全上の都合により共用スペースは見学できません。ホームページやパンフレットなどを参考にして、共用スペースの様子を確認しましょう。
・実際の建設予定地
見学したのが棟外モデルルームであった場合は、実際の建設予定地を訪れましょう。建設予定地を訪れた際は、以下の3つのポイントを確認するのがおすすめです。
- 以前に建っていた建物
- マンションが向いている方角
- 周辺にある建物の高さ、種類、距離
例えば、工場が建っていた土地であれば、土壌汚染のリスクが考えられます。実際に訪れて土地の状態を確かめるだけでなく、不動産会社やハウスメーカーの担当者に質問しましょう。
マンションの方角は「日当たり」「風向き」「眺望」に影響するため、必ず確認しておきたいポイントです。一般的には南向きが人気ですが、価格は比較的高めに設定されることを考慮して検討しましょう。
また、検討しているマンションよりも高い建物が近接している場合、日当たりは悪くなる可能性があります。周囲に工事中の建物がある場合は、完成時の大きさや用途を確認しましょう。
・周辺施設や利便性
モデルルームの見学時は、マンションの周囲を実際に歩いて回り、周辺の施設や環境を確認しましょう。子どもがいるご家庭では、保育園や学校などの教育施設が徒歩圏内にあるかが重要です。
近隣に大きな病院があれば、安心して暮らしやすいでしょう。また、自分の生活圏内にスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどがあるかをチェックします。駅やバス停などの交通利便性を確認する場合は、実際に自分で現地を歩くのがおすすめです。
チラシやパンフレットの「徒歩○分」の記載は「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」(不動産公正取引協議会連合会)にもとづいており、分速80mで歩いた場合の所要時間です。特に子どもや高齢の方などは、想像以上に時間がかかるケースがあるため、実際に歩いて確かめましょう。
・時間帯や曜日ごとの特徴
モデルルーム見学の際とは異なる時間帯や曜日に訪れ、周辺地域を歩いて確認しましょう。時間帯や曜日を変えて訪れることで「昼夜問わず静かなエリアか」「子ども達が休日に公園で遊べる地域か」などが分かります。
地域によっては、夜になると雰囲気が大きく変わる可能性があるため注意が必要です。時間帯や曜日による変化は、一度訪れただけでは把握できないため、複数回訪れることをおすすめします。
・将来的な家族構成やライフスタイルの変化
一昔前は「住宅購入は一生に一度の買い物」と、言われるのが一般的でした。しかし、働き方やライフスタイルが多様化した現代では、現在の家族構成や価値観だけでなく、5年後・10年後の変化も視野に入れて検討する必要があります。
例えば、結婚や出産予定がある場合は、家族が増えた時に十分な居住空間を確保できるか考えましょう。子どもの成長に伴い、個室の必要性や学習スペースの確保も重要になります。逆に、将来的に子どもが独立した際の住まいの使い方についても想像しておくことが大切です。
働き方の変化も考慮すべき要素です。在宅ワークが増える可能性がある場合は、ワークスペースとして使える部屋があるか確認しましょう。さらに親の介護や同居の可能性、自身の老後の生活についても検討しておくことで、長期的に満足できる住まい選びができるでしょう。
8. まとめ|モデルルームを見学して理想の住まいを見つけよう

マンションのモデルルーム見学では、気になる物件を気軽に内覧できることが特徴です。モデルルームを効率的に見学するためには、事前に予約や資料請求をすることをおすすめします。さらに、家族で見学へ訪れることで、実際に暮らす様子をイメージしやすくなるでしょう。
また、マンションギャラリーの中には、建物の構造などに関する展示スペースがあります。物件探しの初期段階にモデルルームやマンションギャラリーを訪れることで、理想の住まいを見つけるヒントを得られるでしょう。購入したいマンションが見つかった際は、実際に物件や建設予定地を訪れ、施設内外の環境を確認することが大切です。
コスモスイニシアでは、エリアやこだわりから希望する物件をお探しいただけます。さまざまな条件や間取りの中から、自分にピッタリの住まいを見つけやすいことが特徴です。また、コンセプトルームや物件の見学も随時受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。
※2025年9月時点での情報です。
※記事内で使用している写真、図等はイメージです。




