マンションの間取りを徹底解説! ライフスタイル実現の基本ガイド

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同じ広さのマンションでも、ちょっとした間取りの違いで住み心地はかなり異なります。

近年は、家族構成やそれぞれのニーズに合った様々な間取りが出てきており、住宅はライフスタイル実現の一つの手段として考えられているのです。

せっかくマンションを選ぶなら、10年20年さらに先までを見据え、自分たちのライフスタイルにぴったり合った間取りを見つけたいですよね。

この記事では、間取りに関する基礎知識から、それぞれのライフスタイルやライフステージに合った間取り選びのポイントまでを押さえています。

マンションの購入を検討している方、どんな間取りが自分に合っているのか知りたい方は必見です!

目次

 間取りの基礎知識

 理想のライフスタイルを実現する間取りって?

 家族形態や趣味に合わせたスペースを考えよう

 近年の傾向からおすすめの間取りを紹介!

 間取り選びのポイントおさらい

 ライフステージに合った間取りを手に入れる3つの選択肢!

 同じマンション、同じ間取りに住み続ける

 同じマンションのまま間取りを変更して住み続ける

 ライフステージによって住み替える

 まとめ

 

間取りの基礎知識

マンションの物件を検討する際によく目にするのは「1DK」「2LDK」などの間取りの表記です。この表記の意味を、ちゃんと理解できていますか?

まずは、基本的な表記を覚えておくと住まいを探す際に役立つでしょう。

最初の数字:居室(住む部屋)の数を表します。ただし、建築基準法に定められている採光や換気の基準を満たしていない納戸や収納スペースなどは含まれません。
L:リビングルーム … 居間を表します。
D:ダイニングルーム … 食事をする場所を表します。
K:キッチン … その名のとおりキッチン、台所です。
CL:クローゼット … 収納棚を意味します
WCL:ウォークインクローゼット … 歩いて中に入れるほど広い収納棚を意味します
N:納戸 … 収納用の部屋のことです。建築基準法に定められている採光や換気の基準を満たしていない部屋を意味することもあります。
DEN:デン … 書斎など趣味を楽しむための部屋を意味します
S:サービスルーム … 物置やフリースペースとしての用途で使用する部屋です。WCL(ウォークインクローゼット)、N(納戸)、DEN(書斎)などにこの表記が使われる場合もあります。また、建築基準法に定められている採光や換気の基準を満たしていない部屋を意味することもあります。
UT:ユーティリティ(「役に立つもの」という意味ですが、主に浴室と隣接する洗濯機置き場や化粧洗面台などを示すことが多いです)
UB:ユニットバス(防水性の高い素材を用いて天井・浴槽・床・壁などを成型した浴室です。近年の賃貸物件によく使用されています)
R:ルーム(イレギュラーなケースとして「1R(ワンルーム)」という間取りがあります。これは文字通り1つの部屋のみの間取りです。キッチンも部屋の中に備え付けられており、もっともコンパクトな間取りです)

以下の間取り図で説明しましょう。

間取り図

この間取り図の表記である「2LDK」は、2つの居室とリビングルーム、ダイニングルーム、キッチン、そして表記にはありませんがトイレや浴室等も含んだ間取りを意味します。

LDK」は「リビングダイニングキッチン」といい、キッチンと食事をする場所と居間を兼ねた部屋があることを意味しています。

LDK」と間違いやすいのが「DK(ダイニングキッチン)」です。表記は広さによって異なり、広ければLDK、狭ければDKになります。

何畳以上でLDKになるかという基準は、居室の数によって異なります。

居室が1部屋の場合、4.5〜8畳未満ならDK、8畳以上ならLDK、居室が2部屋以上の場合、6〜10畳未満ならDK、10畳以上ならLDKとなります。

公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会の発表している「DK・LDKの広さ(畳数)の目安となる指導基準」では、「この表記は、あくまで建物が取引される際の表示のあり方を示すものであり、基準を定めたものではない。」と明記されています。

マンション物件を探す際の、ひとつの豆知識として知っておきたいですね!

理想のライフスタイルを実現する間取りって?

もし新しくマンションを購入することになったら、どんな間取りにしたいですか?

間取りの中に、あなたや家族の思い、趣味までもが反映されていたら嬉しいですよね。

近年は、多様化する家族に合わせた様々な間取りが提案されていますし、たとえ新築物件に好みの間取りがなくても、中古マンションをリノベーションしてオリジナルの間取りを手に入れることもできます。

以前に比べ、住環境に対する自由度はどんどん高くなっているのです。

しかし、住環境に対する自由度が高くなっているからこそ、選択肢も多く、どのような基準で間取りを選んでいいのか分かりにくいですよね。また、間取りを見つつ新しい生活を想像するのは楽しいですが、一歩間違えば大きな後悔につながりかねません。

この章では、理想のライフスタイルを実現するための間取りを紹介していきます。

家族形態や趣味に合わせたスペースを考えよう

家族のライフスタイルに合った住宅を選ぶには、家族構成やそれぞれがどんな生活を望んでいるかを把握し、部屋の種類やつながり方、動線計画など細かい部分を具体的にしていく必要があります。

それでは、部屋でどのような点に注目しながら間取りを決めていけばいいのでしょうか?

以下で見ていきましょう。

・それぞれのライフスタイルに合わせたLDK
家族とのコミュニケーションを一番に考えたい人は、LDKを居心地のよい場所にして自然と家族が集まってくるような間取りを選んでもよいですし、リビングを向いて料理ができる対面キッチンをつけるのもよいでしょう。

LDK

自宅で仕事をする人には、快適に仕事ができるワークスペースを設けるのもよいですね。

ワーキングスペース

家事をできるだけ早くスムーズに済ませたい人や、家事スペースにこだわりたい人は、家事動線に注目しましょう。
たとえば、キッチンと洗濯機のある洗面所が引き戸で繋がる間取りは、朝ごはんをつくりながら洗濯機を回すことができ非常に便利です。

下の画像のように、調理器具や食材のストックスペースになるほか、料理の下ごしらえにも重宝するユーティリティを設けるのも便利ですね。

ストックスペース

 

・忙しい朝には洗面所に工夫を!
共働きで子どもがいる家庭では、家族が朝同時に身支度をしても窮屈にならないように、広い洗面台がある間取りを選ぶのも工夫の一つです。

下の画像は、洗面ボウルを片側に寄せることで、2人並んで洗面台が使えるデザインになっています。

洗面台

・収納スペースの充実も忘れずに
普段過ごす空間をすっきりと見せ、ゆとりのある暮らしをするためには、充実した収納スペースにも注目したいですね。

以下の写真は、どのスペースに何を収納するのか、イメージしつつ家族が増えてもゆったりしまえる収納スペースになっています。

収納スペース

・趣味のための空間を充実させた住まいづくりを
趣味を重視したい人には、アトリエスペースを設けたり、広い収納スペースを設けたりするのもよいでしょう。ガーデニングができる広いバルコニーを備えた家もあります。

広い収納スペース

バルコニー

このように、家族のニーズによって様々なスペースを組み合わせることができそうです。

こんなスペースが欲しい!と思う空間があれば夢が膨らみますよね。

新築物件には様々な間取りがあり、リノベーション物件では思い通りの間取りを作り出すことが可能です。「欲しい」を実現できる今の時代だからこそ、自分たちに合ったベストな間取りを追求してみてもよいのではないでしょうか。

近年の傾向からおすすめの間取りを紹介!

家族の様々な希望を叶えるためには、どのような間取りが考えられるのでしょうか。コスモスイニシアがご提案している近年おすすめの間取りをいくつか紹介していきます。

【LDKを贅沢に取った間取り】

間取り図2
14.8畳のLDKとウォークインクローゼットがある2LDKのリノベーション済み物件です。

LDKを広く取ることで、ダイニングテーブルやソファ、本棚、観葉植物、アートなどたくさんの物が置けそうです。

ゆったりと広い家に住みながら、こだわりのある空間作りをしたい夫婦にオススメの間取りです。

居室は2部屋あるので、ウォークインクローゼットがある洋室1を夫婦の寝室に、洋室2をワークスペースや趣味の部屋にしてもよいですし、夫婦それぞれが1室ずつ持つのもよいでしょう。

新婚夫婦の場合、もし子どもが生まれたら、1室を夫婦の寝室、もう1室を子ども部屋に変更して使うこともできますね。

【大小の居室がある間取り】

間取り図3

こちらも、2LDKのリノベーション物件です。

上の間取りとの違いは、居室の大きさが大小2パターンあることです。

夫婦2人で住む場合は、洋室1を夫婦の寝室、洋室2をLDKの延長空間にしたり趣味の部屋にしたり、とても広々と過ごせそうです。

家族が3人になれば、洋室2を子ども部屋に。4人になれば、洋室1を子ども2人の部屋にしてベッドと勉強机を置き、洋室2は夫婦の寝室へと入れ替えることもできそうです。

夫婦2人から、家族4人までが暮らせる万能な間取りですね。

また、玄関の正面が壁になっているところもポイントです。これならリビングが散らかっていても宅配便などが来た時に気になりません。

詳しくはこちら:梶ヶ谷プラザビル

【居室に光が入る間取り】

間取り図4

3LDKにバルコニーがついた新築物件です。

太陽光が入りやすいバルコニー側に、LDKと2つの居室が並んでいるのがこの間取りの特徴です。

マンションは住戸が横並びになっているため、採光が取れる面が限られます。なので、どの部屋に光を取り入れるかはとても重要な問題になってくるのです。

この間取りの場合は、LDKにいても居室にいても自然光を感じられます。2つの洋室を寝室として利用してもよいですし、子どもが遊ぶスペースやワークスペースなど普段よく利用する空間に割り当てるのもよいでしょう。

洋室1は廊下とキッチンを隔てLDKから少し離れた位置にあるので、よりプライバシーが保たれた居室となりますが、バルコニーと繋がっているので、家族と程よい距離感を保つことができそうです。

角部屋の間取りであるため、2面から採光が取れるのがメリットです。日中は電気をつける必要がなく、明るく快適な生活ができそうですね。

【居室がリビングとつながる間取り】

間取り図5

3LDKに広いルーフバルコニーがついた新築物件です。

この間取りの特徴は、LDKに2つの居室が繋がっていることです。これらの部屋に入るには必ずLDKを通過しなければならないので、家族の顔を見る機会が自然と多くなります。

他の間取りと比べプライバシーは確保されにくいですが、「子どもに目が届きやすい」「リビングから各居室に声をかけやすい」などの利点があり、コミュニケーションを重視したい家族にはオススメの間取りです。

洋室3のドアを開け放つと、さらに広いLDKをつくることができ、大人数で集まる際にも使いやすいです。

また贅沢なルーフバルコニーも備わっており、洗濯物を干すだけでなくガーデニング等にも適していますね。

詳しくはこちら:イニシアブラン住之江公園

【趣味や遊びのスペースがある間取り】

間取り図6

3LDKに、子どもが自由に遊べる土間スペース、趣味の部屋や勉強部屋など多様な使い方が可能なライフアトリエ、ウォークインクローゼットがついた新築物件です。

土間スペースは、普段は子どもの遊び道具を置く場所、子どもの遊び場などに使用することができます。

自転車やスキー、スノーボード、サーフィンなどの趣味を持つ方には、メンテナンススペースとしても利用しやすい空間です。

ライフアトリエは、子どもの成長に合わせた勉強部屋や趣味の部屋、あるいは親のワークスペースとしても活用できます。

このように趣味や遊びのスペースと収納を多めに確保しているため、LDKは少し小さめです。しかし、家族の会話を生みやすい対面キッチンや、解放することで大空間をつくることが可能なLDKと隣接した洋室があることで、うまくバランスが取れた間取りになっています。

子どもが小さいうちは広いリビングに、大きくなったら隣接した部屋を個室にして使うなどの選択もできます。

部屋の大きさや位置、様々な生活スペースの組み合わせ、そして少しの工夫で、住宅の印象はガラリと変わります。色々と見比べながら、最適の間取りを見つけていきましょう。

※以上の物件は平成29年1月25日時点の販売物件であり、販売済みとなる可能性があります。あらかじめご了承ください。

間取り選びのポイントおさらい

マンションの間取り選びで気をつけるべきこととは、一体どんなことでしょうか。

ここでは、これまでのおさらいも兼ねてマンション選びの際に考えるべきポイントをまとめました。

・家族のライフスタイル
まずはどんな生活を実現したいか想像してみましょう。そうすれば、何を優先して間取りを決定するべきかが見えてきます。

子どもの成長や、家族の仕事、趣味など、あなたが大切にしたいことは何でしょうか?

将来のライフスタイルの変化まで見据え、家族と相談しながらどんな間取りが過ごしやすいか考えてみましょう。

・部屋の数
こちらも繰り返しになりますが、家族人数やどんなスペースが欲しいかによって、部屋の数は決まってきます。
夫婦の寝室や子ども部屋の他に、趣味の部屋やワークスペースが欲しいなら、自由に使える居室が追加された間取りがいいかもしれません。

将来のことも考えて、各部屋の面積や付属する収納の大きさなども決めていきたいですね。

・生活動線
生活動線は、家族のライフスタイルによってかなり違いが現れる部分です。特に家事動線や各居室へのアプローチの仕方などは家族の要望によって様々です。
うまく考えられた生活動線は家族の生活をスムーズにします。より心地よく生活するために、生活動線を考えることは重要なのです。

「料理をするならここに冷蔵庫を置いて、調理しながらこっちでは洗い物もできて…」
「洗濯ができたらすぐに洗濯物を運べるように、ここの距離は近い方がいい…」
など、限られた時間の中でやらなければならないことはたくさんあるはずです。
朝の忙しい時間や、家族が集まるひとときを、よりストレスなく過ごしたいですよね。

詳しくはこちら:家事動線をよくするための基本ガイド|理想の住まいを考えよう!

・居室の独立性
居室の独立性は、家族のコミュニケーションと深く関わってきます。

例えば、隣の部屋の物音が聞こえては家族間のプライバシーが保たれないので、静かな寝室が欲しいと感じる場合があります。その時には、居室の独立性を重視した間取りを選ぶとよいでしょう。

居室の独立性を保つためには、居室と居室の間の壁の厚みや遮音性などに注目します。収納スペースやドアなどで居室間が隔てられいるような場合も、より独立性が高い居室となるでしょう。

しかしこの良し悪しも家族によって様々です。あえてリビングと隣接した場所に居室を置き、独立性をなくすことで、家族とコミュニケーションが取りやすい間取りを選択する場合もあります。

・収納スペース
マンションの場合収納スペースの広さは全体の8%前後が目安とされていますが、家族のニーズによって大きく異なります。

ファッションに気を使う家庭や、スキーやスノーボード、テント、楽器、こたつ、など大きな荷物がある家庭には、より広い収納スペースが必要でしょう。
夫婦の衣類はどこに置くか、子供用の物置スペースは十分か、季節ものの家電や布団類はどこに置くかなど、必要な収納を検討してみてください。

いくら部屋が広く見えても収納スペースが狭ければ、結局部屋の中に収納ボックスやタンス、戸棚などを設置しなければいけなくなります。

部屋の中をスッキリ見せるためにも、十分な収納スペースがある間取りを選びたいですね。

詳しくはこちら:住まいの見栄えが変わる! 理想のマンション収納を考えよう!

・天井高
「間取り」という平面的な広がりと同時に重要視したいのが、「天井高」、つまり立体的な広がりです。

マンションの天井高は2.4m程度であることが多いですが、近年では2.6m、2.7mなどの物件も増えています。平面積が同じでも天井が数cm高いだけで全く異なって見え、立体的かつ開放的な空間に感じるのです。

特に、家族が集まるリビングの天井高は、快適に過ごせる高さを確保できるといいですね。

・開口部
開口部とは、リビングや居室の窓、天窓、玄関や室内ドアなど、屋外や室外に向かって開かれた部分のことを指します。開口部の位置や広さは、通風や採光など、居住空間の快適性を左右する重要なポイントです。

まずは、マンションの間取りと方角の関係を見てみましょう。LDKやベランダはどの方角を向いているでしょうか。窓はどの方角に開いているでしょうか。

基本的に、南側に面する場所は日照時間が長いため温かく、南側に家族が団らんできるリビングを置きたいと思う方は多いです。

逆に北側は日照時間が短いため涼しく、1日を通して落ち着いた明るさを保てるという特徴があります。北側から眺める景色は逆光にならず綺麗に見えます。

東側は太陽が昇ってくる方角なので、寝室の開口部が東側を向いていると朝の太陽の光で目覚めることができます。
西側は太陽が沈む方角ですので、午後は温かいというメリットがありますが、西日が差し込むとかなり眩しいので、簾を取り付けている家も多いのではないでしょうか。

このように、開口部の方角によって色々な特徴があります。
また、開口部は2つ以上あると風が通るようになります。最も簡単なのは、玄関扉とその先にあるリビングの窓が一直線上にある場合です。両方を開けておくと、玄関から廊下、その先のリビングへと風が通り抜けます。夏の暑い時などは、このように部屋の換気ができるだけで気持ちがいいですし、冷房代の節約にもなります。

ライフステージに合った間取りを手に入れる3つの選択肢!

マンションの間取りを選ぶときに基準にするのは、あくまでも現在のライフスタイルですが、最適な間取りはライフステージに応じて変わっていくものです。生活や家族構成など、これから訪れる変化にどう対応していくかを考慮する必要があるのです。

マンションを購入する場合は、そこにずっと住む以外に、住み替えという選択肢もあるでしょう。その際に、どの段階でどのような間取りを選択するかは変わってきます。「ここに何年住むのか」を考えると、案外良い間取りが見つかるかもしれません。

今後の人生設計に合った住まいを選んでいければよいですね。

同じマンション、同じ間取りに住み続ける

ずっと同じ場所に定住することが決まっている場合、購入したマンションに永住したいと考える方も多いのではないでしょうか。
そのためには、ライフステージごとにうまく過ごせるような間取りをあらかじめ選択しておく必要があります。

例えば、夫婦と子ども2人の家族なら、夫婦の寝室と子ども部屋が2室という間取りが理想的ですが、将来子供どもが巣立ち夫婦2人住まいになった場合、子ども部屋は不要になります。

また、高齢になった時のバリアフリー対応や、そもそも高齢になった時までマンションの寿命が持つのか、なども前もって調べておく必要があります。

不確定な将来の生活を色々考えながら、どんな間取りならば一生住み続けることができるかを想像するのは容易ではありません。しかし長年住み続けると愛着も湧きますし、子どもが帰ってきた時にほっとくつろげるのも自分が育った家だからです。

そのようなことを考えると、やはり同じ場所にずっと住み続けることは一つの魅力なのです。

近年は、家族構成の変化によって間取りを変えられる工夫をこらした、永住志向に合わせたマンション計画がなされている物件もあります。

下の例は、夫婦2人の時期には広々としたリビング空間を確保でき、子どもが2人になれば3LDKに、そして子どもの独立後は夫婦で別の部屋を持てる間取りです。間仕切りをうまく使うことで、ライフステージごとに変化できる工夫がこらされているのです。

家族構成と間取り

イニシア墨田より

同じマンションのまま間取りを変更して住み続ける

生活や家族構成の変化により、同じマンションに住み続けながらどうしても間取りを変更したい場合は、「リノベーション」という方法があります。

リノベーションとは、既存の建物に大規模な工事を行うことで、性能を新築の状態よりも向上させたり、価値を高めたりすることです。例えば、仕切り壁をなくして広々としたリビングダイニングキッチンにしたり、キッチンやお風呂、トイレなど水廻りの設備を最新のものに入れ替え、配置なども変えてしまうようなことが当てはまります。

子どもが巣立った後は、一新して夫婦2人で自分たちらしい暮らしを楽しみたいと考えている方も多いでしょう。新しく趣味を始めたり、友達を家に招く機会が増えたりと、生活の変化に合わせて間取りを更新しながらうまく住み続けられればよいですよね。

将来リノベーションを考えている場合は、マンション購入の際に、「このようにリノベーションができそうだ」と想像できる物件をあらかじめ選択しておくのもよいでしょう。

詳しくはこちら:おしゃれに! 安く! 中古マンションをリノベーションする時に知りたい5つのこと

下の画像は、もともと3LDKの間取りだった住居を2LDKにリノベーションした例です。

間取り図7

 

北側の2室間の壁を取り払って広い洋室にし、さらに押入れを広いウォークインクローゼットに。LDKの西側にある和室を洋室にすることで、扉を開けるとLDKがさらに拡張するような間取りとなりました。またキッチンは、リビングにいる人とコミュニケーションが取りやすくなるよう対面式に変更しています。

ライフステージによって住み替える

ライフステージにあった間取りを手に入れるもう一つの方法は、「住み替え」をすることです。住み替えとは、言葉のとおり「現在住んでいる住居から新しい住居に移り住むこと」です。

住み替えのきっかけは、転勤や子どもの通学、親の介護、定年退職など様々ですが、近年は定年退職の際に住み替えを考える方が増えています。

子どもたちが独立したとき、子育てを想定した郊外の住居では高齢の夫妻には広く、維持管理も面倒だと感じることがあります。無理をして郊外の広い家に住むより、買い物やレジャーに便利な都心部や駅前立地のマンションの方が良いと考え、移り住むシニア層が増えているのです。

住み替えの良さは、現在の生活にフィットした間取りを実現できるところです。

子育てがしやすい間取り、老後に暮らしやすい間取り、在宅で仕事をしやすい間取り、夫婦2人でゆったり過ごせる間取り、趣味が中心となる間取り、1人で快適に過ごせる間取りなど、より目的にあった間取りを選択できるのです。

住み替えは、現在住んでいる物件と新しく住む物件、2つの物件が絡むため、費用の面でもよく検討する必要があります。

例えば住み替え先を購入する場合、新築物件にするか中古物件にするかで費用は変わってきますし、売買のタイミング(家を売ってから新しい物件を探すのか、新しい物件を決めてから家を売却するのか)でも手間や費用は変化します。

また、より間取りの自由度を求める場合には、中古物件をリノベーションして住む方法もあります。実は、新築物件を購入するよりも、中古物件を購入しリノベーションして住む方が、費用がかからない場合が多いのです。こちらも検討の余地がありますね。

詳しくはこちら:【住み替え入門】資金は? タイミングは? 3つのキホンを徹底解説

まとめ

マンションの間取りに関する基礎知識から、選び方、ライフステージに合わせた間取りを選ぶ方法を紹介してきました。

理想の間取りを考えることは、より良い生活に結びつきます。色々な選択肢がある現代だからこそ、妥協せずに素敵な住まいを選びたいですよね。

コスモスイニシアでは、新築物件だけではなく、中古物件やリノベーション物件も取り揃えています。

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INITIA

エリアやこだわりから希望する物件を探すことができるので、様々な条件や間取りの中から自分にピッタリの住まいを見つけてみてくださいね。

2017/01/26時点での情報です。