【住み替えのキホン】売却と購入、どちらを優先するべき?住み替えのタイミング

家族構成やライフスタイルの変化に伴い、住み替えを検討する方は増えています。マイホームを住み替えるにあたって、家の売却と購入のどちらを優先的に進めるかで悩む方は多いでしょう。

住み替えの進め方ごとにメリットやデメリットがあるため、自分たちに合った方法を選ぶことが大切です。今回の記事では、住み替えの基本的な方法について以下の内容を解説します。

  • 住み替えの基本的な流れと所要期間
  • 3パターンの住み替え方法
  • スムーズに住み替えを実現するポイント

理想的な住み替えを実現するコツを紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

1. 住み替えの基本的な流れと所要期間

必要書類を準備するタイミング

住み替える際は「現在の家の売却」と「新居の購入」の2つの作業が必要です。以下の図では、住み替えにおける家の売却と購入の基本的な流れを示しています。

また、住み替えに要する期間は、一般的には3カ月〜半年程度です。現在の家を引渡すと同時に新しい家へ引っ越すのが理想的ですが、売却と購入を同時に進めることは難しい場合が多いです。

売り出した家の買い手が見つかるタイミングは、自分ではコントロールできません。また、納得のいく新居を探すためには、多くの時間と手間がかかります。そのため、住み替えを行う際は、売却と購入のどちらかを優先して進めることが一般的です。

2. 住み替えの進め方における3つのパターン

住み替えの進め方は、優先的に行いたい作業や取引相手などによって、3パターンに分けられます。ここでは、3パターンの住み替えの進め方における特徴を解説します。それぞれの進め方におけるメリットやデメリットを理解し、優先させたい条件に合った住み替え方法を選びましょう。

・売り先行型|現在の家を売却してから新居を購入する

メリット デメリット
売り先行型
  • 資金計画を立てやすい
  • 売り急ぐ必要がないため、買い手との交渉を有利に進めやすい
  • 仮住まいが必要となる可能性がある

「売り先行型」は、現在の家の売却を優先して進める住み替え方法を指します。売却額が確定してから購入に進めるため、資金計画を立てやすいことがメリットです。また、急いで家を売却する必要がないため、買い手との交渉を有利に進めやすいと言えます。

ただし、現在の家の状態が悪ければ買い手を見つけづらく、条件によっては住み替えを進められない可能性があります。また、現在の家の引渡し時期までに新居が見つからなければ、仮住まいが必要となる点に注意しましょう。仮住まいとして賃貸を利用する場合はコストがかかるうえ、何度も引っ越す手間が発生します。

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・買い先行型|新居を購入してから現在の家を売却する

メリット デメリット
買い先行型
  • 納得のいく新居が見つかるまでじっくりと選べる
  • 仮住まいは不要
  • 急いで家を売る必要があり、売却価格が安くなりやすい
  • 早期に売却できなければ、二重の住宅ローンが発生する

「買い先行型」は、新居の購入を優先する住み替え方法です。新居を決める時期の期限がないため、納得のいくまでじっくりと物件を選べます。また、仮住まいを利用する必要のないことがメリットです。

ただし、新居が決まれば、現在の家を急いで売却する必要があります。現在の家がすぐに売れなければ、新居と併せて二重の住宅ローンが発生する可能性があるためです。早期に買い手を見つけることを優先する場合、家の売却価格は当初の希望額よりも安くなりやすいでしょう。

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・業者買取り|不動産会社へ売却する

メリット デメリット
業者買取り
  • 短期間で確実に売却できる
  • 買い手とのトラブルが少なく、内覧対応などの手間を省ける
  • 売却価格は通常の70〜80%になる

「業者買取り」とは、一般の方ではなく不動産会社へ家を売却する方法を指します。買い手とのトラブルが少なく、短期間で確実に売却できることがメリットです。

「築年数が古い」「立地条件が悪い」など、買い手を見つけづらい家を売却したい方には、業者買取りをおすすめします。ただし、業者買取りを利用する場合、売却価格は一般的な査定額の70〜80%になることには注意が必要です。

「引渡しの時期までにできるだけ高く売りたい」と希望する方は「買取保証制度」の利用を検討しましょう。買取保証制度とは、数カ月の売却期間を経ても家の買い手が見つからなければ、不動産会社が購入する仕組みです。

当初の希望額で家を売却できる可能性があるうえ、一定期間の経過後には確実に買い取られることが約束されています。買取保証制度の適用には、契約条件や適用範囲など注意すべき点があるので、売却を依頼する不動産会社にしっかり確認しましょう。

3. 理想的な住み替え方法は「売却と購入の同時進行」

仮住まいや二重の住宅ローンなどの発生を避けて住み替えるためには、売却と購入の同時進行が理想的です。双方を同時進行できれば、現在の家を売却して得た資金で住宅ローンを返済し、同じタイミングで新居の購入費用を支払えます。決済のタイミングを合わせるためには、仲介の不動産会社の協力が必要です。

同時の決済が難しい場合は、仮住まいや二重の住宅ローンを回避できるサービスの利用を検討しましょう。 コスモスイニシアでは、家の売却と購入のどちらも妥協したくない方に向けて「買ってからナッ得売却」というサービスを提供しています。余分な手間や費用をかけずに住み替えたい方は、お気軽にお問い合わせください。

住み替えの費用についてはこちら:【住み替えのキホン】データから読み解く!住み替えしているのはどんな人?費用は?タイミングは?

4. まとめ|家の売却と購入を計画的に進めて住み替えよう

住み替えの際は、現在の家の売却と新居の購入のどちらを優先するかを計画して進めることが大切です。売り先行型の場合は、資金計画を立てやすい一方で、仮住まいが必要になる可能性があります。買い先行型では、新居をじっくりと選べることが魅力ですが、二重の住宅ローンが発生するケースには注意しましょう。

業者買取りを利用すれば、確実に家を売れる反面、売却価格は安くなることを考慮する必要があります。家の売却と購入を同時進行し、それぞれの決済のタイミングを合わせたい方は、不動産会社の提供する住み替えサービスを利用するのがおすすめです。

コスモスイニシアでは、お客さまの状況に合わせた住み替え方法や、利用できるサービスを紹介しています。住み替えにおける不安を解消し、理想的な家で新生活をスタートさせたい方は、ぜひご相談ください。

参考記事はこちら

  住み替え・買い替えはタイミング命!売り先行VS買い先行、どっちが有利? 住み替えは、不動産という大きな資産の「売却」と「購入」をどちらも進めなければならない、手間のかかる行為です。できるだけ手間なく住み替えるには、売却と購入どちらを優先させればよいのでしょうか。それぞれのメリット・デメリットを解説します。 コスモスイニシアの暮らしメディア「kurashiba」

※2025年8月時点での情報です。
※記事内で使用している写真、図等はイメージです。