洗面所をおしゃれにしたい人必見!こだわり空間はどうつくる?

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毎日使う洗面所を、整った状態にキープしたいと考える方は多いのではないでしょうか。洗面所は家族だけでなくお客様も使用するスペースのため、特におしゃれな印象に仕上げたい空間の1つです。

今回の記事では、おしゃれな洗面所をつくるポイントについて以下の内容を解説します。

  • 洗面所づくりのポイント
  • 洗面所をおしゃれに見せる方法
  • 洗面台の選び方
  • 収納スペースの設置方法

洗面所を普段から気持ちよく使うためのヒントを紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。

1.洗面所をおしゃれにしたい人が抱える悩み

多くの人が毎日使う洗面所を、より快適でおしゃれな空間にしたいと考えています。しかし洗面所をおしゃれにするには特有の課題があり、理想の空間づくりを難しくさせているのが現実です。具体的には、以下のような悩みが挙げられます。

  • 生活感
  • 汚れ
  • 統一感
  • 狭さ
  • 暗さ

これらの課題を一つひとつ理解することが、おしゃれな洗面所を実現する第一歩となるでしょう。まず洗面所は、歯ブラシやハンドソープ、タオルなど多くの日用品を置くため、どうしても生活感が出やすい場所です。使うアイテムが多い上に、それらを整理整頓するのが難しく、雑然とした印象になりがちです。

次に、水回り特有の汚れの問題があります。洗面台周りには水垢や石けんカスが付着しやすく、床には髪の毛が落ちるなど、清潔感を保つのが難しいと感じる方は多いのではないでしょうか。また、空間全体の「統一感のなさ」も悩みの種です。タオルの色や収納棚の素材がバラバラだと、たとえ整理整頓されていても、どこか落ち着かない印象を与えてしまいます。

そして洗面所は、比較的狭いスペースであることが多く、洗濯機などの配置によっては動線が悪くなり、使い勝手の悪さを感じることもあります。さらに窓がなかったり、照明が不十分だったりすることで、空間全体が暗い印象になってしまうケースも考えられます。

2. おしゃれな洗面所づくりで考慮する3つのポイント

家のさまざまな間取りの中で、洗面所は小さなスペースであることが一般的です。さらに、洗面所には置くアイテムが多く、整理整頓が難しいと感じている方は多いでしょう。

おしゃれな洗面所をつくるには「適切な場所に必要なアイテムを置くこと」を心がけましょう。簡単だと感じるかもしれませんが、意外とできていない場合が多いです。

例えば「使いっぱなしのドライヤーが置いてある」「お風呂に入るときに着替えを置くスペースがない」「体重計が通路を邪魔している」「化粧品が出しっぱなしになっている」などの状態です。普段の生活で「ちょっとだけ」気にかかることはないでしょうか。

この「ちょっとだけ」が多くなってしまうと、整った印象の空間から一気に遠のいてしまうため注意が必要です。ここでは、おしゃれな洗面所を実現するために考慮する3つのポイントを解説します。

・使い道を知る

「洗面所で何をするのか」という根本的な部分から考えましょう。洗面所の代表的な使い道としては、以下の例が挙げられます。

  • 顔を洗う
  • 歯を磨く
  • 髪の毛を乾かす
  • 化粧をする
  • お風呂に入るために着替える

中には、幅広い使い道で利用される洗面所があり「洗濯機やトイレが設置されている」「スペースが広くアイロンがけを行える」のような家があります。洗面所はコンパクトな空間ながらも、たくさんの使い道がある多機能空間ということを認識しましょう。

・置きたいアイテムを選ぶ

洗面所のさまざまな使い道を想定すると、洗面所に置くべきアイテムや収納スペースの活用法をイメージできます。現在住んでいる家の収納スペースを見ると「狭く感じないか」「アイテム数は多いか」「見栄えはどうか」など、考えさせられる点は多くあるでしょう。

洗面所が狭く感じる場合は、もっと広いスペースが必要かもしれません。また、収納を工夫することで狭さを改善できる可能性があります。洗面所に必要だと思うアイテムであっても、実際は別の場所に置いた方がよいケースは多いです。

例えば、新品のバスタオルが置きっぱなしにされ、洗面所のスペースを圧迫していることがあります。洗面所のようにスペースが限られる場所では、実際の使い道を想像して「なぜこの場所に置くのか」をシビアに考えることが大切です。

新しく住宅の購入を考えている方や、水まわりのリフォームを考えている場合は、現在住んでいる洗面所に対してどう感じるかを洗い出しましょう。現在住んでいる家の洗面所で気に入っている点や不満があるポイントをまとめておくと、より心地よいスペースへと改善できます。

・見せたいイメージを決める

洗面所は家族だけでなくお客様も利用するため、見栄えに気をつける必要があります。片付けてすっきりさせたものの「何か整わない」「もの足りない」と感じるのは、見せ方に問題があるからかもしれません。

洗面所をつくる際には「どう見せたいか」を考えることが大切です。「清潔感があるように見せたい」「落ち着いた雰囲気に見せたい」「シンプルでかっこよく見せたい」など、さまざまな要望があるでしょう。

見せたいイメージが決まったら、それに合ったアイテムを選びます。例えば、以下のようなアイテムを見せたいイメージに合わせて選ぶことで、理想の空間の演出が可能です。

  • タオルの色合い
  • 収納棚の素材や見せ方
  • 洗面ボウルの種類
  • 照明の色

見せたいイメージを考えながら空間を整えれば、少しの変化でがらりと印象を変えられます。

3. 洗面所をおしゃれに見せる5つの方法

ここでは、洗面所を理想のイメージへ近づける5つのコツを解説します。参考画像を併せて提示していますので、おしゃれな洗面所づくりの参考にしましょう。

・色合いを整える

おしゃれな洗面所をつくるためには、空間全体の色合いを意識することが重要です。洗面所に置く以下のようなアイテムの色合いを整えれば、すっきりとまとまった空間に見せられます。

  • タオル
  • 歯ブラシ
  • 歯磨き粉
  • 収納棚
  • 洗濯機
  • 石けん
  • 洗剤

「メインの色+さし色」にすれば、統一感を保ちつつおしゃれな印象になるでしょう。全体を白やベージュなどの淡い色味で揃えれば、柔らかい印象になります。

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洗面所で使うアイテムの色を決めて、統一感のある空間を演出しましょう。

・素材にこだわる

洗面所をよりおしゃれにするには「洗面台」「壁面」「収納棚」などの素材にこだわるのがおすすめです。例えば、木製の洗面台を採用すれば、ぬくもりのある温かい雰囲気になります。つるりとした素材であるホーローの洗面台は、清潔感のある印象になるでしょう。

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また、壁にワンポイントでタイルを使用するデザインがあります。

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使用するタイルの種類によって「重厚感」「軽やかさ」「爽やかさ」などさまざまな雰囲気を演出できます。

・汚れが目立たない工夫をする

洗面所は毎日使うため、洗面台や床はどうしても汚れてしまいます。「水垢がつく」「髪の毛が落ちる」「石けんや歯磨き粉の破片がこびりつく」のような状態になると、不衛生な印象を与えるため注意が必要です。毎日掃除をしてきれいに保つのが理想ですが、共働きの世帯などの忙しい方はつい掃除を怠ってしまうことがあるでしょう。

洗面所のインテリアは、素材によっては汚れが目立ちやすい場合があります。例えば、ガラスの洗面ボウルは爽やかな見た目ですが、水垢が目立ちやすいことが欠点です。使っているうちに水垢が溜まり、透明ガラスの向こう側が見えなくなることがあります。

また白い洗面台や床は、髪の毛が落ちるなど少しの汚れでも目立ちやすいため注意が必要です。洗面所の汚れやすい部分は、水垢やゴミが目立たない素材や色のアイテムを選びましょう。

・生活感を出さないようにする

ホテルやレストランにある洗面所がおしゃれに見えるのは、生活感を出していないためです。以下のような自宅とホテルの洗面台の写真を見ながら、生活感の有無を比べてみましょう。

〈自宅の洗面台〉

自宅の洗面台

自宅の洗面台

〈ホテルの洗面台〉

ホテルとは異なり、自宅の洗面所では「生活感のあるアイテム」が見える場所に置かれています。自宅とホテルの洗面所に置かれているアイテムの比較は、以下の表のとおりです。

洗面所の場所 置かれているアイテム
自宅 コップ、石けん、タオル、ティッシュ、歯ブラシ、化粧水、洗剤、掃除用具、体重計、予備のシャンプー、洗濯物など
ホテル グラス、石けん、タオル、ティッシュ、歯ブラシ、化粧水、植栽など

おしゃれな空間をつくるには、見せるアイテムの量と質を考えることが大切です。家族だけが使うアイテムと、お客様も共通して使うものを分けて収納するといいでしょう。

・「隠す収納」と「見せる収納」を使い分ける

洗面所の収納方法は、おしゃれな空間に見せるにあたって大切なポイントです。洗面所は使うアイテムが多く煩雑になりやすい場所ですが、収納してすっきり整えることで印象は大きく変わるでしょう。

洗面所を整えるには「隠す収納」と「見せる収納」の使い分けが重要です。2つの収納術を使い分けることで、洗面所の雰囲気を自在にコントロールできます。

隠す収納

「隠す収納」とは、普段使わないアイテムや見せたくないものを表に出さない片付け方です。お客様が来たときに見せたくないアイテムを中心に、戸棚や蓋つきのケースに隠して収納するとすっきりとした印象の洗面所になります。

例えば、以下のようなアイテムは隠す収納をするのがおすすめです。

  • 洗剤
  • 床を拭く雑巾
  • 掃除道具
  • 石けん
  • 歯磨き粉
  • 歯ブラシの予備
  • ドライヤー
  • カミソリ
  • 化粧品
  • 体重計

隠す収納では「量」に重点を置くため、大量のアイテムを片付けたい場合に向いています。

見せる収納

「見せる収納」は、目につく場所にアイテムを置く片付け方です。表に出ているアイテムはすぐに使いやすいうえ、収納と同時にディスプレイの役割を果たすため、空間の雰囲気づくりに役立ちます。

例えば、以下のようなアイテムは見せる収納に向いています。

  • フレグランス(アロマディフューザー)
  • 観葉植物
  • 石けん
  • ティッシュ
  • 時計

見せる収納では「質」に重点が置かれており、よりおしゃれな雰囲気を演出したい際におすすめです。

収納についてはこちら:住まいの見栄えが変わる!理想のマンション収納を考えよう!

4. 洗面所に設置する洗面台の選び方

ここでは、洗面台の種類と選び方を解説します。洗面台には、色・素材・形を含めてさまざまな種類があります。それぞれの洗面台や洗面ボウルの特徴を考慮し、理想のイメージに合うタイプを選ぶことが大切です。

・洗面台の種類

洗面台は「洗面台」と「洗面化粧台」の2つに分けられます。「洗面台」とは、洗顔や歯磨きを行えるように「洗面ボウル」「水栓」「鏡」などを組み合わせた種類を指します。

「洗面化粧台」とは、化粧をしたり身だしなみを整えたりするための機能が付随した洗面台です。例えば「ドライヤーが使えるようなコンセント」「化粧がしやすいような照明」「化粧品やドライヤーを収納する棚」などが付いています。

洗面化粧台には「ユニットタイプ」と「システムタイプ」の2つがあります。

ユニットタイプ

洗面化粧台ユニットタイプ

ユニットタイプは「洗面ボウル」「鏡」「収納」「照明」「水栓」がコンパクトにまとまった据え置き型の洗面化粧台です。近年はユニットタイプの機能やデザインのバリエーションが増えており、空間に合わせてコーディネートしやすくなっています。

システムタイプ

洗面化粧台システムタイプ

「洗面台の高さ」「間口の寸法」「洗面カウンター」「洗面ボウル」「収納」「水栓」「素材」などを自由に選んで設計できるのがシステムタイプです。洗面所の広さに合わせて自由にコーディネートできるため、洗濯用や脱衣用のスペースとのバランスを取りながらオリジナルの洗面空間をつくれます。

こだわりを持って洗面台をつくりたい方には、システムタイプがおすすめです。

・洗面台の選び方

洗面台には「空間に合わせて寸法を設定できる商品」と「あらかじめ設定されたサイズから選ぶタイプ」があります。洗面化粧台のうちユニットタイプはサイズが決まっている商品が多く、システムタイプは自由に寸法を設定できる場合があります。

洗面台の間口は、洗面所全体の空間の広さだけでなく、洗濯機や収納棚などの設置場所との関係性も見て検討しましょう。あまり広いスペースが取れない場合は、コンパクトかつ収納性の高いユニットタイプがおすすめです。洗面所のスペースが大きい場合は、カウンターを広めに設計し、ゆったりと使えるシステムタイプにしてもよいでしょう。

洗面台の高さは、一般的には80センチメートル前後で設計されますが、使いやすい位置は人によって異なります。実際に洗面台の前に立ち、使いやすい高さかを確かめてから決めましょう。

・洗面ボウルの選び方

洗面ボウルにはたくさんの種類があり、洗面台づくりで特に好みが分かれやすいポイントです。家族のライフスタイルに合っており、気に入ったデザインの洗面ボウルを選びましょう。

洗面ボウルを選ぶときは、寸法に着目することが大切です。例えば洗面台では、手洗いや洗顔だけではなく、洗髪もしたいと考える方がいるでしょう。その場合、洗面ボウルは大きくて深いタイプで、水栓はシャワー付きがおすすめです。

洗面ボウルが浅いと、水の飛び跳ねが起こりやすくなる場合があります。実際に使用する場面を想像し、より使いやすい洗面ボウルを選びましょう。

洗面ボウルの種類は、大きく分けて4つのタイプが挙げられます。

置き型

洗面ボウル 置型

「置き型」の洗面ボウルは、洗面カウンターの上に置いて使用するタイプです。洗面ボウルとカウンターを全く別の素材にすることにより、より立体的な空間を演出できます。

タイルや防水加工が施された木材などをカウンターに使用すると、洗面ボウルと対比され、それぞれの素材の質感を印象的に感じられるでしょう。

埋め込み型

洗面ボウル 埋め込み型

「埋め込み型」の洗面ボウルは、洗面カウンターと一体化しているタイプです。洗面カウンターとボウルが一続きになっており、すっきりとした印象を与えます。カウンターに溜まった水を簡単に洗面ボウルへ落とせるため、掃除が楽なことが魅力です。

下図のように洗面ボウルを真ん中からずらして配置した場合は、サイドにまとまったスペースをつくれるため、小物を置きやすくなります。

洗面ボウル 概念図

INITIAのスムースドレッサー

また、複数人が横並びでスペースを利用できることが特徴です。慌ただしい朝の時間でも、歯を磨く人と身支度をする人の 2人が同時に洗面台を使えるでしょう。

半分埋め込み型

「半分埋め込み型」の洗面ボウルは、洗面カウンターに半分埋め込まれているタイプです。埋め込み型と比較すると洗面ボウルの存在感があり、カウンター下の収納スペースを確保しやすいのが特徴です。また、洗面ボウルとカウンターを別々の素材にしたい場合に適しています。

壁付け型

壁付け型洗面台

「壁付け型」の洗面ボウルは、直接壁に取り付けて使用するタイプです。洗面所自体が狭い場合でも、他の家具家電スペースを圧迫することなくレイアウトできます。シンプルでコンパクトな洗面空間をつくりたい方は、壁付け型がおすすめです。

5. 洗面所の収納スペースの設置方法

洗面所の見栄えに大きく影響する要素の1つは、収納スペースです。収納スペースは小さすぎるとアイテムが収まりきらず、大きすぎると空間を圧迫してしまいます。「何を」「どれだけ」「どこに収納するか」を考えて、適切に収納スペースを確保することが大切です。

ここでは、洗面所に収納スペースを確保するにあたって重要なポイントを解説します。

・収納の場所を選ぶ

洗面台付近には、タオルや歯ブラシなどの洗面用具の収納スペースが必要です。また、洗面所が洗濯機置き場や脱衣所を兼ねている場合は「洗剤」「脱衣かご」「バスタオル」などを収納できるスペースがあると便利です。

洗面所に置くアイテムは、以下のようにさまざまな場所に収納できます。

  • 洗面化粧台の鏡の裏
  • 洗面台の下
  • 壁へ直につけた棚
  • 据え置き型の収納棚

家族の生活や間取りを考え、使いやすい収納場所を選びましょう。また、洗面所における収納場所の例を紹介します。

洗面化粧台自体への収納は大容量

洗面化粧台大容量収納

INITIAのスムースドレッサー

洗面化粧台を設置すると、必ず鏡の裏側や洗面台の下に収納スペースが設けられています。特に、鏡の裏側は「隠す収納」として「歯ブラシ」「カミソリ」「化粧品」などの日用品を入れるのに便利です。生活感の出やすいものを視界から隠すだけで、空間全体がおしゃれですっきりとした印象に大きく変わります。

特に便利なのが、置き場所に困りがちなドライヤーやヘアアイロンのための専用スペースです。コンセントを備えた収納内に定位置があれば、コードが絡まるストレスもなく、使いたい時にさっと取り出せます。

また、洗面台の下にある収納スペースには「シャンプーや石けんの予備」「バスタオル」「洗剤」「掃除用具」などある程度大きなアイテムを入れられます。洗面所の広さが限られている場合は、洗面化粧台を設置することにより、スペースの有効活用が可能です。

洗面台の下のみに収納すればすっきり

洗面台の上はスッキリ、下は収納

洗面台の上部には棚などをつくらず、下部だけに収納スペースを設置すると、圧迫感を感じさせないすっきりとした空間になります。洗面カウンターにちょっとした植栽を飾ったり、アロマディフューザーを置いたりして、おしゃれな空間を演出しましょう。

例えば洗面ボウルの手前、わずかな隙間を利用した「ポケット収納」があると大変便利です。ここには、ヘアピンやコットン、試供品のコスメなど、細かくて散らかりやすいものを整理して入れるのに最適です。また、収納扉の裏側にゴミ袋を設置できるホルダーがあれば、ゴミ箱を見える場所に置く必要がなくなり、生活感をさらに抑えられます。

ただし、洗面台の上部に収納スペースがない分、下部や壁付けの棚など他の部分に十分な容量があるかを事前に確認することが重要です。

壁側の収納は大きなアイテム向き

壁側の収納

壁側の収納は、大きなアイテムや大量の日用品を収められるため便利です。収納ボックスを入れると「隠す収納」として使え、空間全体がすっきりと見えます。

・既存の収納が足りない場合の工夫

洗面所の中には、既存の収納スペースでは場所が足りず、アイテムが散乱してしまうケースがあります。そのような場合は棚を設置することで、追加の収納スペース確保が可能です。

棚を置いて収納量をプラス

棚を置いて収納量をプラス

洗面所の収納スペースが小さい場合は、新しく棚を設置するのがおすすめです。アイテムを棚に飾れば「見せる収納」になり、ボックスに入れると「隠す収納」として機能します。収納棚をディスプレイとして使う場合は、色合いを揃えることで統一感が増します。

壁に収納棚を取り付ける

壁に収納棚を取り付ける

洗面所が狭い場合は、壁上部の空間に棚を取り付けて収納スペースを確保する方法があります。特に、洗濯機置き場の上部はデッドスペースになっていることが多く、有効活用しやすい場所です。

壁付けの収納棚を洗面台の素材と合わせたり、ボックスを用いて色合いを調整したりすることで、狭い空間ながらも整った印象を与えることができるでしょう。

6. 近年はリビングから直接入れる洗面所レイアウトも人気

これまでの間取りの常識を覆す、リビングから直接洗面所に入れるレイアウトも、おしゃれなマンションに見られる新しい特徴です。この大胆な動線計画は、単に利便性を高めるだけでなく、住まい全体のデザイン性を向上させ、より豊かな暮らしを演出します。

リビングと洗面所の床材や壁の色、建具のデザインを調和させることで、空間に一体感が生まれるでしょう。洗面所を単なる「水回り」ではなく「リビングの一室」として捉えることで、住まい全体に統一感のある洗練されたインテリアを実現できます。帰宅してすぐに手を洗ったり、朝の身支度をしたりと、生活動線がスムーズになる点も大きなメリットです。

もちろん、プライバシーへの配慮も万全です。リビングからの視線を遮るように設計されていたり、空間を仕切るドアが設けられていたりするため、来客時も安心して使えます。このように機能性とデザイン性、プライバシー保護を高い次元で融合させた新しいレイアウトは、マンションでの暮らしをより快適でスタイリッシュなものへと進化させています。

7.洗面所をおしゃれにするリノベーション事例3選

リノベーションは、既存の洗面所の悩みを解決し、理想のおしゃれな空間を実現するための有効な手段です。暮らしのスタイルや好みに合わせて、デザインや機能性を自由に設計できるのが大きな魅力といえるでしょう。

キッチンのような他の空間とデザインを連動させたり、素材の質感を活かして温かみを演出したりと、その可能性は無限に広がります。ここでは、洗面台をおしゃれに生まれ変わらせた、3つの個性的なリノベーション事例を紹介します。

・キッチンとタイルをお揃いにした洗面化粧台


住まい全体に統一感を持たせることは、洗練された空間をつくるための重要なポイントです。このリノベーション事例では、キッチンと洗面化粧台のタイルを同じデザインで揃えることで、空間につながりを生み出し心地よい一体感を演出しています。

採用されたヘリンボーン柄のタイルは、上品でリズミカルなアクセントとなり、シンプルな空間を引き締めています。この物件では、お部屋ごとにクロスの色柄を変えて雰囲気に変化をつけつつも、水回りで共通のタイルを使うことで、家全体としてまとまりのある印象に仕上げています。

異なる空間に同じ要素を繰り返し使う手法は、さりげなく全体の調和をとり、デザイン性の高い住まいを実現するのに効果的です。

・木の質感を活かした開放感がある洗面所

木の持つ自然な風合いや温もりは、リラックスできる洗面空間を演出するのに最適な素材です。このリノベーション事例では、住まい全体が無垢材のフローリングや躯体現しの天井を特徴とし、住まう人が自由に暮らしを描ける「余白」のある空間づくりを実現しています。

この洗面所の特徴は、カウンターや棚にふんだんに使われた、明るい色合いの木材です。幅の広いカウンターに加え、壁面やカウンター下にも同じ素材のオープン棚を設けることで、圧迫感のない開放的な印象を与えています。鏡にも木製のフレームを採用し、空間全体に統一感を生み出しています。

また、壁には白の小さな六角形タイルをあしらい、可愛らしさと清潔感をプラスしています。あえて「見せる収納」を選ぶことで、タオルや小物を雑貨のように飾りながら、自分らしい空間を演出できるのも魅力です。木の温もりに包まれた、カフェのようにおしゃれで開放的な洗面所のお手本といえるでしょう。

・統一感のあるカラーリングが特徴の洗面所


まるで海外のデザイナーズホテルのような、非日常感あふれる空間を住まいに取り入れることも、リノベーションであれば可能です。この事例では、洗練されたカラーリングと上質な素材選びによって、毎日使う洗面所を特別な空間へと昇華させています。

まず目を引くのは、キャビネットに採用された落ち着いたグリーンのカラーリングです。この上品な色合いを基調に、カウンターと壁には高級感のある大理石調のタイルを合わせ、ホテルライクな雰囲気を演出しています。さらに、鏡や間仕切りにブラックのフレームを取り入れることで、空間全体が引き締まりモダンでシャープな印象を加えています。

また、壁に設えられた白いオープンシェルフは、お気に入りのボトルやディフューザーを美しく飾る「見せる収納」として機能します。計算されたカラーリングと素材の組み合わせが、日常の空間に非日常のときめきをもたらす洗面所です。

8. まとめ|洗面所を工夫しておしゃれに演出しよう

おしゃれな洗面所を叶えるためには、置きたいアイテムや見せたいイメージを決め、計画を立ててつくりましょう。洗面所に置くアイテムの色合いを揃え、統一感のある空間にするとおしゃれさを演出できます。

洗面所は毎日使うスペースのため、汚れが目立たない素材や色を選ぶのがおすすめです。また、十分な収納スペースを確保し、日用品を見せないようにすることで生活感を抑えられます。家族が一日を気持ちよく始められるよう、そしてお客様に気持ちよく使っていただけるよう、素敵な洗面所をつくりましょう。

コスモスイニシアでは、「空間設計」や「カスタマイズ可能なインテリアスタイル」の取り組みの中で、お客様がより暮らしやすい空間のコーディネートを行っています。また、新築だけでなく、中古のマンションやリノベーション物件も取り揃えているので、気になる住居を探してみてくださいね。

※2025年9月時点での情報です。
※記事内で使用している写真、図等はイメージです。