もし、あなたがひょんなことから中野という町に住むことになり
三階建一軒家を手に入れたとする。
その家には半外半内の不思議な空間もついていて──。
様々な界隈で活躍する「趣味剛者」に
中野で趣味のための家を持ったらどうするか?
かなり自由に趣味のための空間を妄想してもらう企画です。
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vol.1
曽我部 恵一さん -
vol.2
高山 洋平さん -
vol.3
大童 澄瞳さん
中野への恩返しBOX
道すがら、「あの店、いいんですよ」「今度こっちも行きましょう」と、
お気に入りの場所を惜しみなく教えてくれるおくりバント代表・高山洋平さん。
中野に暮らして13年。人との付き合い方から、音楽や映画、
酒場の楽しみ方まで、さまざまなことをこの街から教わってきました。
そんな高山さんが今回掲げたテーマは「中野への恩返し」。一体どんな趣味空間ができあがるのでしょうか。
今回のHOBBY BOX妄想者
高山 洋平 さん
株式会社おくりバント会長。広告・PRの世界で「得点圏まであなたを」を掲げ、人と企業を動かす“プロ営業師”として活動。中野をこよなく愛し、バーのマスターや音楽活動など、街に根を張りながら人と人をつなぐ。仕事も遊びも、まずは街へ出て人に会うことから始まる。
街がくれたものは街に返す。
おくりバント高山洋平と歩く、つながりの街・中野
家から2分の
「ちょうどいい」銭湯
ここにはよく来るんですか?
しょっちゅうですよ。家からめちゃくちゃ近いんで。ここで汗を流して、夕方の6時とか7時から飲みに出る。それがいつもの日常ですね。
昭和湯のどんなところが好きなんでしょう。
銭湯好きの間では壁画が有名なんですよね。昔ながらの佇まいに、ああいうモダンな絵があるのって珍しいから。
でも、俺が好きなのは、とにかく全部が「ちょうどいい」ところ。最新鋭の設備があるわけじゃないけど、水風呂は冷たすぎないし、サウナに入ると「これ、どっから流れてんだ?」みたいな感じで、うっすら歌謡曲がかかってる。
そういうところも含めて居心地がいいんです。なにせ家のすぐそばですからね。風呂から上がってそのまま飲みに出られるなんて、最高じゃないですか。
内見3日、
暮らして13年
そもそも高山さんって、どういう経緯で中野に住むことになったんですか?
前は上海にいたんです。会社の駐在員として5年ほど。そろそろ日本へ戻るかというタイミングで、たまたま持ってたストックオプションが上がったんですよ。それで「マジか。よし、じゃあ家買っちゃおうぜ」ってなって。一時帰国中の3日間でいくつか内見して、中野に決めました。住み始めてもう13年になりますね。
家を買うのに、たった3日ですか。何かゆかりのある街だったんでしょうか。
そういうわけではないんですけどね。ただ、高校生のときに一度だけ、中野に住む友達の家へ遊びに行ったことがあって。そこで見たサンモール商店街が、すごく印象に残ったんですよ。俺の地元にああいう場所はなかったから、「いつか、こういうとこに住んでみてぇな」という思いはずっとありました。
あとは、本社のある新宿が近かったのと、飲み屋が多かったのも決め手でしたね。クリエイティブ系の会社にいるし、まあ中野っていったら、文化的な街のひとつじゃないですか。そういう意味でも、自分に合っている気がしたんですよね。
決め手の一つが飲み屋というのは、いかにも「プロ飲み師」を名乗る高山さんらしいエピソードですね。
いやいや、俺なんてまだ初級ですよ。プロにはギリギリ入れたけど、2軍レベル。ただ、子どもの頃からずっと酒場への憧れがあったんです。当時はトム・クルーズが好きで、『トップガン』とか『カクテル』観て「やっぱバーだろ」って。
それで学生時代にバーで働き始めて、そのまま客としても通うようになりました。結局、酒場の面白さって、人との交流じゃないですか。そこから居酒屋やスナックなど、いろんなジャンルのお店へ広がっていった感じですね。
この先もずっと中野に住み続ける予定ですか?
まあ、そうですね。俺、中野の歌まで歌ってますから、今さら裏切れないですよ。できれば月の半分は海外で暮らすとか、そういう生活にも憧れはありますけどね。
映画も音楽も、
中野の酒場で教わった
さきほど「中野といえば、文化的な街のひとつ」とおっしゃってましたよね。それって何が理由だと思いますか?
やっぱり家賃が安かったからじゃないですかね。新宿に近くて便利なのに、比較的安く住めた。だから、お金はないけど何かを作っているミュージシャンやアーティストが、自然と集まってきたんだと思います。
中野サンプラザなんて、ボブ・マーリーもニルヴァーナも来てるんですよ。俺の好きなHELLOWEENも。そんな箱、そうそうないでしょ。昔からいろんなカルチャーが集まってくる場所なんです。
高山さんもそんな中野に引き寄せられた一人かと思います。そもそもご自身のカルチャーへの入り口はどこにあったんですか?
子どもの頃から、ずっと映画ですね。映画を観ると、歴史や音楽、ファッションまで、芋づる式に入ってくるじゃないですか。『トップガン』を観れば最高の音楽が分かるし、カンフー映画を観れば中国の歴史に興味が湧く。上海に行ってからも、とにかく浴びるように観てたから、自分はそれなりに詳しいほうだという自負があったんです。でも、中野に来たら、その自信をあっさり崩された。
どういうことでしょうか?
上海にいた頃は、少なくとも自分の周りに、ミュージシャンとか映画監督みたいな文化人がほとんどいなかったんですよ。ところが中野には「日本一詳しい」みたいな人がゴロゴロいて、「俺、何も知らねえな」と思い知らされましたね。
普通は、そこで見栄を張ってしまいそうなものですけどね。そこからどうされたんですか。
もうとにかく修行ですよ。昔、おくりバントのオフィスがあった建物の1階に「スミス」というバーがあって。東京のアンダーグラウンドでも、テクノの最先端を走っていた店の一つだったんです。トップクラスのDJが出入りしていて、俺も直接そこでいろいろ学ばせてもらいました。
どのジャンルにも「達人」と呼ばれるような諸先輩、諸先生がたくさんいて、そういう人たちが隣で普通に酒を飲んでるんです。それって冷静に考えたら、すごいことじゃないですか。やっぱり中野には、本物が集まってるんですよ。
「中野」は
大きな制作プロダクション
あらためて、高山さんが思う中野の良さって何ですか?
まずは、交通の便ですよね。新宿までは一駅で行けるし、渋谷も総武線で出れば、同じホームですぐ山手線に乗り換えられる。もはや「直通」と言っても差し支えないと俺は思います。新宿や渋谷からタクシーで帰ったって、そんなに痛くない金額で済む。万が一終電を逃しても、そんなに嫌じゃないと思える絶妙な距離感なんですよ。
飲みに出るにはこれ以上ない立地ですね。
そうですね。しかも、飲み屋街がありながら、暮らす場所もちゃんとあるのもいいですよね。「街全体が飲み屋」みたいな地域もあったりするけど、中野にはセントラルパークのような公園もある。生活エリアと酒場エリアがほどよく分かれてるんです。
あと高円寺までチャリで10分くらいなので、俺からしたらほぼ中野ですね。ただ、街の性格は全然違っていて、高円寺のほうがよりアーティスティック。一方の中野はもう少し落ち着いていて、ビジネスマンもしっかりいる。
飲み屋も、中野はある程度まとまっているけど、高円寺はあちこちに点在している印象があります。そんな毛色の違う街が二つ隣り合っているのは、かなり贅沢だと思います。
高円寺といえば古着も有名ですよね。高山さんの洋服もやっぱり、あちらで買うことが多いんですか。
数だけなら高円寺のほうが断然多いんですけど、俺は中野のほうに行きつけができちゃって。まず安いし、俺の好きなカラフルなやつが多いんですよ。付き合いも長いんで、店に入って「こういうやつを探してて」と言えば、もうそれで通じるんです。直属のスタイリストみたいなもんですね。
店の人とそこまでの関係になれるのも、この街ならではという気がします。ほかにも、暮らしていて感じる中野の良さはありますか?
あとはなにより、めちゃくちゃ平和ですね。特に飲み屋は超平和。理由は、やっぱりカルチャーだと思うんですよね。文化って、平和じゃないと育ちませんから。飲み屋の店主兼ミュージシャンみたいな人がたくさんいるから、必然的に街も穏やかな雰囲気になっている気がします。
「ここが中野のセントラルパーク※です」※中野セントラルパークサウス(約540m〜560m/徒歩7分)
中野を選んだ理由の一つに、「クリエイティブ系の会社にいるから」というのも挙げていましたね。実際に暮らしてみて、仕事の面で恩恵を感じることはありますか?
ものすごくありますよ。例えばCMを作るにしても、「音楽はあの人に頼もう、映像はあいつにお願いしよう」って、全部この街のなかで完結できちゃうんです。普段から一緒に飲んでいる相手だから、その人が何を好きで、どんなものを作りたいのかも分かっている。
広告業なんて、友達がいなかったら成り立たない商売ですから。もはや中野という街全体が、一つの大きなプロダクションみたいになってます。
片言の日本語に
魅せられて
雑居ビルの地下にこんな場所が……!どんなお店なんでしょうか。
「heavysick ZERO」といって、中野で20年以上続いている老舗のクラブです。元々はHIPHOPの箱だったんですけど、今はもうジャンルレス。仲間みんなが集まる場所だし、自分がDJをするときも、やっぱりここがホームですね。
DJは昔からやってるんですか?
42歳から始めたので、5年くらいですかね。それまでは機材に触ったことすらなかったです。ただ、一時期体調を崩してラーメンが食べられなくなって、鬱っぽくなっちゃったんですよ。
どうしようかなと思ってたら、たまたまうちのスタッフにDJをやってる子がいて、片言の日本語で歌う香港の曲を教えてくれたんです。それを聴いた瞬間に「これだ!」と直感して。
何が「これ」だったんでしょうか。
言葉がめちゃくちゃ強いんですよね。歌っている人たちにとって、日本語は母語じゃないから、表現がすごくシンプルなんです。例えば、ロシアの少女が歌う反戦の曲では、「戦争いらない」と、そのまま歌っている。「君は鉄の雨を見たことがあるか」みたいな比喩より、こういうストレートな言葉のほうがはるかに心に響くんですよ。
調べてみると、そういう曲が世界中にあることが分かって。昔から「片言歌謡」なんて呼ばれてきたジャンルではあるんですけど、「片言」ってちょっと揶揄するようなニュアンスもあるじゃないですか。だから俺は「ワールドJポップ」と名づけて、それだけを専門に掘っています。
曲はどうやって探すんですか?
「外国人 日本語 片言 歌う」と検索すれば、表層的なものは出てきます。でも、そこから先に行くなら、例えば「今日はドイツだ」って決めたら、ドイツ版のGoogleに飛ぶ。それで、「日本語で歌ってる」みたいな言葉をドイツ語に翻訳して、検索結果に出てきた動画を片っ端から聴いていくんです。あとは「折り紙」とか「おにぎり」みたいな世界で通じる日本語の入った曲を歌詞サイトから探したり。手法はデジタルですけど、決して楽はしていない。たぶん、この探し方をしているのは俺だけですね。
祖父母は割烹、
父は飲食マニア
今日は道すがら「あの店がいい」「あそこもうまい」といろいろ教えていただきました。高山さんの食へのこだわりは、どこで培われたものなんですか。
祖父母が東京の下町で大衆割烹をやっていたんですよ。子どもの頃から、あんこうの吊るし切りとか見てたし、小鉢や刺身、煮こごりが当たり前のように食卓に並ぶような家でした。父はその店を継がず、冷凍食品会社に勤めていたんですけど、これがとんでもない飲食マニア。カレーひとつ取っても「まず日式カレーが全国に広まって、その次にインド、タイ、蕎麦屋、中華カレーとして発展してきた」なんて講釈を聞かされて育ったんで、ある意味ずっと食の英才教育を受けてきましたね。
そんな食エリートのこよなく愛する料理が「ラーメン」であると。
ほぼ毎日食べてますからね。でも「ラオタ(ラーメンオタク)ですよね」とか言われると、「やめてくれ、俺ごときをそんな大層に扱わないでくれ」って恐縮しちゃいますね。
中野でそんなふうに名乗ったら、鼻で笑われますよ。上には上がいくらでもいる街ですから。
「上カルより普通のカルビの方がうまかったりしますよね」
中野も実はラーメン激戦区ですもんね。
中野って、日本のラーメン史の縮図みたいな街なんですよ。つけ麺の原型は「中野大勝軒」※1のまかないから生まれたと言われてるし、「青葉」※2は動物系と魚介のダブルスープで90年代の流れを変えた。新中野の「武蔵家」だって、東京に家系ラーメンを根付かせた一大勢力の総本山ですから。この三つが同じ街に揃ってるって奇跡でしょ。唯一ないのは、直系二郎くらいですかね。※1(約790m〜810m/徒歩10分〜11分)
※2(約1,110m〜1,130m/徒歩13分〜14分)
街がくれたものを、
街に返す
「プードル」はどういう経緯で始めたお店なんですか?
さっき話した「スミス」が、ビルの建て替えで閉店することになったんです。俺はもともと常連だったし、2階にオフィスもあったから、「だったら立ち退きまでのあいだ、俺にやらせてくれないか」とお願いして、店を引き継がせてもらって。
半年持てばいいかな、くらいに考えてたんですけど、すぐ催告が来ちゃって、結局4か月で営業終了。でも、やっぱり続けたかったし、けっこう人も来てくれていたので、改めて物件を探したら、たまたまここが見つかったんです。
ドリンクの値段もかなり良心的ですよね。
自分が客だったら払いたい金額帯に設定しているだけですよ。チャージは300円で、一番安い飲み物が600円のウーロンハイ。一番高くてもシャンパン1杯1500円です。酒自体は特別なものじゃないけど、素人が作ってもおいしくなるよう、割り材だけはトコトンこだわってます。
「タイ王国のパッションフルーツ、超おいしいから飲んでください」
そこまで安さにこだわるのはなぜなんでしょう。
30万、40万の酒を置いてもいいんですけど、そういうものがあると店側も期待しちゃうんですよ。「この人は、高い酒を入れてくれる」って。そうなったら、特別扱いが生まれて、店のなかにヒエラルキーができてしまうでしょう。
例えるならラーメン二郎と一緒ですよ。俺が行っても、総理大臣が行っても、全員並ぶし、全員同じサービス。使ってもせいぜい1000円くらいでたかが知れてるじゃないですか。そういうことなんです。「たかが知れている」からこそ対等になれる。
こういう店が多いから中野は、資産100億円以上の人と資産100円以下の人が、なんの打算もなく、毎日700円のハイボールで乾杯し合えるんですよ。自分が店をやる側になって、そのことを余計に実感するようになりましたね。
店を始めて変わったことはありますか?
今までは、お金を払って人に会いに行ってたのに、今度はみんながお金を払って会いに来てくれるわけでしょ。これはやばいことですよ。ただ、そのぶん俺自身の飲み代が減ってしまった。これは、決していいことじゃない。どこかの店に落ちるはずだったお金がなくなるわけだから。なので最近は自分の店が終わったあと、さらに積極的にほかの店へ飲みに行くようにしています。
店主になっても、客であり続けると。
飲み屋は街の縮図なんですよ。お互いがお互いを気遣って、みんなで生きているんだということを学べる場所。好きな店がなくなったら、こっちも困るわけですから。「俺は客なんだ」なんて、言ってられないでしょ。だから俺もそろそろ、この街が今まで自分に与えてくれたものを少しずつ返していかなきゃなと思ってるんです。
半日歩いただけで、店の名前と人の名前が
数えきれないほど出てきました。
その一つひとつから、中野で過ごしてきた
13年の濃さが伝わってきました。
最後に、街で育んだ“好き”を詰め込んだ
理想の「趣味空間」を妄想してもらいました。
「中野への恩返し」が
テーマの HOBBYBOXは
高山さんが中野で見つけたものや、
日々暮らしながら重ねた思い出をもとに、
高山さんの中野への熱い思いが
詰まった空間に思えます。
高山さんの解説で気になるポイントを
聞かせていただきました。
POINT 1
heavysick ZERO(約1,400m〜1,420m/徒歩18分)
高山さん
中野で20年以上続く老舗クラブで、自分にとってはDJのホームです。ジャンルを超えて面白い人たちが自然と集まってくる。音楽を聴きに行く場所でもあり、人に会いに行く場所でもある。中野のカルチャーが地下にギュッと詰まったような場所です。
INITIA
高山さんと初めてお会いしたheavysick ZEROは、私にとっても印象深い場所です!
明らかに場に慣れていない私にも、その場の皆さんがフレンドリーに話しかけてくださり、まさに中野のあたたかいカルチャーを感じた時間でした!
POINT 2
BaRプードル(約540m〜560m/徒歩7分)
高山さん
BaRプードルは自分の店なので全部好きですが、一番は、いろんな人がフラットに飲めるところです。資産がすごくある人もない人も700円のハイボールを飲めばだいたい同じ。中野で自分が教わった「酒場は人をつなぐ場所」という文化を、自分なりに形にした店です。
INITIA
新参者の私がお邪魔した際、なんと常連さんが私のために席を空けてくださいました。そして、カウンター内でドリンク出しのお手伝いまでされる姿を目の当たりにしました…!「その場を全員平等に楽しむことを大切にされる方が集まる、なんて素敵なお店なのだろう」と感動したのを覚えています。
POINT 3
高山さん
中野駅前大盆踊り大会の好きなところは、伝統的な盆踊りを大切にしながら、新しい音楽や文化もどんどん受け入れる懐の深さです。僕らの「DJマリアージュ&メアリースミス with DJハイセンス」も昨年、今年と2年連続で出演しました。民謡もDJもロックも同じ輪の中に入ってしまう。そのごちゃ混ぜ感こそ、中野という街の面白さだと思っています。
INITIA
隣駅の高円寺が阿波踊りが有名ですが、中野も伝統的なお祭りのある、賑やかな街ですよね。
ごちゃ混ぜ感こそが中野の面白さ、大共感です!!
POINT 4
BaRプードル(約540m〜560m/徒歩7分)
高山さん
中野駅南口徒歩約6分、桃園通りのBaRプードル。19時頃〜翌2時、基本無休。カウンター7席と立ち飲み約4名、全席喫煙可。チャージ300円、ドリンク600円〜。エチオピア珈琲焼酎やキプロス産ハイエンドジュースなど、お酒にはそこまでこだわってないが材料には異常にこだわっています。フード持ち込み可。営業情報はInstagramで。自分の店です。(@bar__poodle)
INITIA
お酒にはそこまでこだわっていないと宣言する酒場は、BaRプードルを差し置いて他に無いと思います(笑)ドリンクのネーミングも秀逸で、お酒の味が苦手でも、お酒に詳しくなくても楽しく飲める。人と人を繋ぐために垣根を作らない、高山さんのお人柄が現れる素敵なお店でした…!
POINT 5
中野厚生会館(約1,010m〜1,030m/徒歩13分)
高山さん
とにかく安くて、カラフルで面白い服が多いところが好きです。長く通っているので、今では欲しいものを伝えるとだいたい分かってくれる。自分にとっては古着屋というより、ほぼ専属スタイリストです。行くたびに何かしら欲しくなるのが唯一の問題です。
INITIA
お店がほぼ専属スタイリストってすごいです(笑)
インタビュー当日の、セットアップっぽいけれどセットアップではないコーディネートも、とても印象に残っています!
高山さんのことをそれだけ深く理解され、長く愛されるお店って、それだけお客さまへの愛が深いお店なのだろうと感じました…!
妄想を終えてみて
中野の一番いいところは、人と文化の距離が近いことです。音楽、映画、食、酒、ファッション、それぞれに詳しい人が普通に街で飲んでいる。そこで知り合った人が友達になり、仕事仲間にもなる。便利で暮らしやすいのに、ちゃんと文化と人情が残っている。自分にとっては、街全体がひとつの大きなプロダクションみたいな場所です。 高山 洋平
Photo / Keisuke Oana
Writer / Yoshiyama Hyuga
妄想HOBBYBOXとは?
この企画では中野を愛する人、カルチャーを愛する人、
倉庫という余白を愛する人の3名に趣味の街・中野を散策してもらいながら
もし中野に「趣味のためのスペース」を作るならどうするか?
ご自身の制作活動や暮らしへの嗜好、そして何より「趣味」を紐解きながら
独自の趣味空間=妄想HOBBY BOXを作っていただきました。
中野という街は不思議な場所で交通の便もよく大きなスーパーなどもあり
暮らすことに対して便利な街でありながら、ギークな趣味の街としても名前があがります。
相反する二つの状況を丸ごと飲み込んだ中野らしさについ惹かれて
人生の一部に居座ってしまう人も多い街です。
よく行く夜遅くまで空いているラーメン屋
その後なぜか立ち寄ってしまうベンチ
落ち込んだ時にたどり着く公園…
きっと誰しも経験のある、街に支えられて生きている感覚は
街がただの背景ではなく私たち自身に影響してお互いを形作っている
証拠なんだと思います。
中野という街が、人の偏愛や創造力に触れたときどんな空間が出来上がるのか
ワガママを詰め込んだ、妄想HOBBY BOXを開いてみましょう。