植栽を配置するにあたって、どの樹をどこに植えるかということもこだわったポイントです。暮らしの中のシーンを想像しながら、どのタイミングでどの樹が見えるのが気持ちいいのか一つひとつ考えました。例えば玄関先には、出かける時や帰ってくる時にすぐに季節感を感じられるようにモミジを配置しています。また、ここに木陰があったら気持ちいいなという庭の中心には6mの樹を植えたりと、ここに住まう誰もがすぐに季節感を感じてもらえる位置を考え抜いたのです。このようにシーンを考えることで、料理をつくる時でも顔を洗う時でも窓の外にはいつも季節感のある気持ちのよい景色を感じてもらえる植栽計画を実現することができました。
これらの植栽は、地元千葉の山や畑をあちこち探して、枝振りを見ながら一つひとつ吟味して選びました。一口に樹と言ってもそれぞれ個性がありますから、それぞれの住まいやシーンを考えて選んでいます。
「舞浜の杜」22号棟 和室(平成21年8月撮影)