コスモスイニシア INITIA GREEN 環境への取り組み

「舞浜の杜」が生まれるまでスタッフインタビュー
スタッフインタビューその1その2その3

「家のつくりやうは夏を旨とすべし」という考え方を「舞浜の杜」にも。コスモスイニシア 市場戦略部 商品企画課 藤田太
「舞浜の杜 22号棟」和室(平成21年8月撮影)
「舞浜の杜 22号棟」和室(平成21年8月撮影)
くらしの達人「吉田兼好」に学んだ快適な住まいへ。
日本での家づくりの基本を語るときによく引用される言葉「家のつくりやうは夏を旨とすべし」。これは、吉田兼好がその著作「徒然草」で述べた家づくりの考え方です。兼好は「冬はどんな場所でも何とか住むことができるけど、暑い夏場に配慮しない家は住めたものではない」という内容を語っています。
この随筆が書かれた当時は、現在のようにエアコンのない時代です。ですから風通しをよくしたり、景観で涼しさを演出したりと、自然を上手に取り入れて快適に暮らせる工夫が、家の至るところに施されています。
「舞浜の杜」はそんな先人の知恵を再認識しながら快適な家づくりに取り組みました。

神社仏閣や古民家に学ぶ気持ちのよい空間を。
例えば、北側に開けられた大きな開口部は、風通しの上で重要な役割を果たし、そこから見える緑は涼しげな景観を生み出します。また、ほどよい寸法の軒の出は真夏の日差しを遮り、冬の日差しを採り入れてくれます。さらに、南側に植えられた落葉樹は夏は木陰をつくり、冬は日差しを室内にとどけてくれます。
それらは、昔の家屋が自然と調和するための工夫として、採用していたもの。いまでこそパッシブ設計と呼ばれていますが、昔の人たちは理屈ではなく経験で、自然の力を利用した家づくりをしていたのです。その考え方を採り込むことは、快適な住宅をつくる上で、今も昔も変わることのないものだと思うのです。
「舞浜の杜 23号棟」ウッドデッキ(平成21年8月撮影)
「舞浜の杜 23号棟」ウッドデッキ(平成21年8月撮影)

開け放つことと閉じることのよさを現代の住宅にも。
先人の知恵を見直した快適な住まいをつくるにあたって、現代の住宅事情も十分に考慮しました。いくら風通しがよくても、北側の窓から見える景色が隣の家の外壁では圧迫感を感じるかもしれませんし、通行人から丸見えでは気持ちのいいものではありません。また、できるだけエアコンを使わなくても心地よく過ごせるように配慮していますが、現代の異様な暑さの中では当然エアコンの使用はさけられなくなってきます。「舞浜の杜」では開け放つときには「風通し」「プライバシー」「窓から見える緑の景観」のすべてを満たすように、配棟計画や植栽外構計画を入念に計画しました。さらに、エアコンを使う時には少ないエネルギーで効率よく快適な環境が作れるように、外壁通気工法やペアガラスを用いた高気密高断熱規格とし、しっかり閉じることができるように考えてあります。
「舞浜の杜」緑道(平成21年8月撮影)
「舞浜の杜」緑道(平成21年8月撮影)

(平成21年8月20日公開)
その2へ
>>ページの先頭へ