コスモスイニシア INITIA GREEN 環境への取り組み

第4回:東京デコルテ・ココラボモデルその1その2第3回第4回第5回

人と人の心地いい間合いを生む、重なり合う開放空間の家。
外観 A棟(左)・B棟(右)
スキップフロアが楽しい住まい。
前回はA棟についてご案内しました。今回はもうひとつの環境共生住宅、B棟についてご案内します。A棟が大開口と大きな吹抜け空間による開放感を一番の特徴とした住まいであるのに対し、B棟は家族の居場所がらせん状につながっていくスキップフロアの住まいです。(写真1)リビング、ダイニング・キッチン、納戸スペースと動線によって視点が次々と変化し、目で見て感じる楽しさにあふれた空間構造です。階段や壁は空間を区切らずに、多様なライフスタイルや時間の変化を許容するフレキシブルで開放的な空間になっています。
スキップフロア(写真1)
スキップフロア(写真1)

天然の垂木(写真2)
天然の垂木(写真2)
国産天然無垢材のやさしい空間。
A棟でご案内した大きな庇(ひさし)と落葉樹による日射コントロール、袖壁(そでかべ)や屋根窓による風を取り入れる工夫と同じようにA・B棟共通で取り入れているのが自然素材ならではのぬくもりあふれる空間づくりです。木材をふんだんに使用した室内空間は、木目の美しさ、見た目の柔らかさ、香りのリラックス効果など五感を心地よく刺激し、落ち着きや安らぎを与えてくれます。構造体にはフィットンチッドの効果による消臭、脱臭、抗菌効果の期待できる天然無垢の杉材を採用しています。天井には視覚的に木の質感が楽しめる素材を表に出した垂木。(写真2)壁には肌にやさしく美しい木質仕上げのシナ合板。クローゼットや机には手触りのやさしい木材をレイアウトしています。(写真3・4)輸入材ではなく国産材の杉を構造体に使用することで、輸入時に発生するCO2の排出をカットし、なおかつ乾式工法とよばれる接着剤を極力使わない方法で組むことで木材のリサイクルにも貢献しています。人にやさしく、地球にもやさしい暮らしで自然の心地よさを感じていただけます。

クローゼット(写真3)
クローゼット(写真3)
机(写真4)
机(写真4)

パッシブ設計による太陽と風と木の恵み。
初めての試みである「ココラボモデル」の誕生は従来の住宅のプロセスとは異なり、研究、設計、建設、そして研究成果というプロセスを経て誕生しました。自然の力をうまく活用することで心地よさを生み出す「パッシブ設計」という設計方法をポジティブに取り入れ、環境と人の双方にやさしい空間づくりを目指した今回のプロジェクトは、これからの環境と住まいづくりに課せられた大きな課題に対する第一歩です。コスモスイニシアはこれからも環境と共生する住まいづくりに積極的に取り組み続けてまいります。

※掲載の写真は平成22年8月に撮影したものです。
CocoLABO2010年グッドデザイン賞受賞!
(平成22年10月29日公開)
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