コスモスイニシア採用情報

2021.03.31

R&D インタビュー チームで働く リーダー 内定者 新卒入社

内定者が聞く!住宅を手掛けてきたコスモスイニシアだからこそ提供できるアウトドアリゾート”ETOWA”

今回は2021年入社の内定者が、2020年7月に茨城県笠間市に開業以来、人気を博している「ETOWA KASAMA(エトワ笠間)」について、事業担当者の田片有利さんに事業背景や反響、今後の展望について聞いてきました!

 

――まずは、ETOWA発案のきっかけについて教えてください

きっかけは3~4年前の高木塾です。(※編集注:高木塾とは社内の若手から中堅の社員を対象とした公募制の新規事業創造プロジェクトのこと。)

その中で組んでいたチームで、地方都市の行政が所有している公的不動産を活用する事業として植物工場の企画・運営案を提案しました。実は当初の企画の時点では植物工場としての活用を考えていたんです(笑)。その案に対する最終的な方針として、活用方法を敢えて植物工場に限定することなく、社会的に価値の高い提案となるように再検討すべし!ということになり、公的不動産の活用案をR&D部門においてブラッシュアップすることになりました。

そして事業として本格的に考えていく中で、世の中のニーズはもちろん、当社の事業ポートフォリオの多様化や、当社の強みが活かせる事業かどうかなどを検討した上で、エンタメやレジャーの分野に目を付け、グランピング施設が発案されました。

田片有利(たかた・ありとし)2007年新卒入社
営業・経理財務・建築部門でのキャリアを経て、2018年よりR&D部門新規事業推進一課にて本事業に携わる。

――場所として笠間が選ばれたのは、なぜだったのでしょう?

一番の理由は、環境やアクセスも良く、この山の上の素敵な場所はお客さまへの提案を考えたときにも惹かれる場所だと考えたからです。また、公募にあたってのヒアリングを通して、笠間市の行政の協力意志も強く、笠間市としても観光面での誘客の意欲があったことも大きな要因の一つです。

もちろんビジネスなので収支も考えなければならないですが、そこを含めた上で笠間はすごくバランスが良かったです。

これは当社の採用の考えにも通ずる部分があると思います。「誰と仕事をするか」これは当社の根本にあるものですよね。

また、行政と協力するからこそできることというのは、地域の方々にとっても、社会にとっても良い影響を及ぼすとも考えました。

――実際にプロジェクトを進めていく中で壁に当たったことはありましたか?

ほぼほぼ壁に当たっていました(笑)。

その中でも特に、お客さまのことをとことん考えるという過程はキャリア10年を越してぶつかった壁としてもかなりの高さでした。会社や自分の都合は一切関係なく、お客さま目線でなければ議論も深まりません。その考え方の訓練の毎日でした。

そして、チームとして物事を進めるハードルの高さも改めて実感しました。メンバーのモチベーションの維持や目線を一致させる難しさ、コロナ禍もありコミュニケーションの難しさも特に感じていました。

 

――それにはどう対処したのでしょうか?

なるべく頻繁に会話をすることを心掛けました。答えを求めて喋るのではなく、上司や先輩の隣に座って思いついたことをブツブツ呟くとか。“各自を一人ぼっちにしない”というスタンスを取りました。考えがまとまっていなくても上司に話しかけていいと思うんです。こんがらがっている後輩の頭の中は上司や先輩など関係なく、チームの力で整理してあげればいいと僕は思っています。スキルや経験がないことを隠す必要は全くないし、できないことはできないので、できる方法を探せばいいじゃないですか。そこで止まっていたら本人も悩んでしまうしチームも止まってしまいますからね。

 

――他のグランピング施設とETOWAの違いはありますか?

一つ目は室内の快適性やインテリアへのこだわりです。住宅を手掛けてきた当社だからこそできる空間づくりへのこだわりで、他の施設と一線を画したものを提供できるようにしています。

二つ目はアクセスです。一般的にグランピング施設は車で行く場所という認識ですが、ETOWAは電車で来ていただくことをオススメしています。都心から電車で約90分とアクセスが良く、週末の仕事終わりでも行くことができるような手軽さを感じてもらうためです。

三つ目は過ごし方です。ETOWAでは外、デッキで過ごす時間をどう演出するかを一番のポイントに置いています。ETOWAは東京に住む30代の女性をメインターゲットとしています。キャリアとライフスタイルどちらも充実している女性に対して、東京ではできない経験を手軽に実現できる場所を提供する。そのためにアクセスの良さや、地方だからこそできる外での贅沢な時間をいかに快適に過ごしてもらうかを一番に考えています。室内で友達とお喋りをするならそれは東京だってできると思うんです。だからこそデッキにコンセントを設置したり、景色を楽しむ目線を考えたテーブルの配置にしたり、足を崩せる椅子であったり、そういった工夫を凝らすことで外で快適に過ごすことのできる空間づくりを心掛けています。

――実際にETOWAをご利用いただいたお客さまの反応はどうでしたか?

まず、施設のデザインや心地良さはすぐにご評価いただきました。それに加えて特に多かったのはスタッフの接客に対する満足感でした。もともと当社の哲学として「お客さまの気持ちにどこまで寄り添うことができるか」という文化や社風があったのですが、蓋を開けてみるとそこに対するお客さまの満足感が高かった。そこで改めて重要さを確信しました。

 

――そのスタッフの対応の良さはどこに要因があるのでしょうか?

実はETOWAのスタッフの多くは当社の外部委託先が採用しているアルバイトの方がほとんどです。そのため採用には関わっていませんが、育成の部分に力を入れています。スタッフの方たちにしつこいぐらいに言い続けていることがあるんです。それは、お客さまに興味を持つこと。お客さまが荷物を重そうにしていたら「持ちましょうか」と声をかけたり、子どもが危ないところにいたら「そっちは危ないよ」って声をかけたりしますよね。そういうのって仕事となると見えなくなることも多いと思うんです。だから、周りを見て、普通に気になることを普通にやってあげましょうと。それはずっと言っていますね。

あとは、スタッフの方と当社の一年目の社員とでLINEでコミュニケーションを取っています。東京と現場で物理的な距離がある中でも意見を吸い上げやすいようにして、全体としていかに一体感を出すかを徹底しています。

それらの結果、こちら側から細かいことは言わずともスタッフの方々が自発的に考えて行動を起こしてくれていて、とても良い雰囲気で進めることができています。

お客さまからの多くのメッセージがETOWAの壁に飾られています

――今後の展開について

事業の規模やコンテンツの多様化に力を入れていきたいなと考えています。今こうして一旦は「ETOWA」というアウトドアリゾートのコンテンツが確立できたので、じゃあ次は?というように次の世の中やお客さまに必要なものを提案していくことに興味があります。
現在の流れとして、これまで行政がやっていたことを民間企業がやり始めている事例が多くあります。例えば、図書館や空港の企画・運営など。当事業もゆくゆくはそれぐらいの規模感を目指していますし、当社として取り組む意義があると感じています。

 

田片さん、ありがとうございました!

当日ZOOMでインタビューを実施した様子

SNS SHARE

取材・編集

2021年卒内定者

古屋 佐歩

ENTRYエントリーはこちら

ENTRY エントリーはこちら