事業のなかで社会課題の解決を目指す
PROFILE

名前
伊藤 祥子/Shoko Ito
部署
流通事業部 商品企画部
コスモスイニシア歴
13年
経歴
滋賀県出身。2013年に中途入社。入社後、建築本部の商品企画部にてGD賞応募事務局やCOCOLABOなどのプロジェクトに携わり2018年から現在の部署に配属。3児の母であり、「海プロ3人娘」の長女。
PROFILE

名前
長瀬 立子/Riko Nagase
部署
経営企画部門 経営企画部 兼 経営管理本部 サステナビリティ推進室
コスモスイニシア歴
3年
経歴
埼玉県出身。2023年に新卒入社。2年間流通事業部で神奈川県を中心に中古マンションの仕入れを担当。2025年4月から現在の部署へ配属。泳ぐのが大好きな、「海プロ3人娘」の末っ子。
PROFILE

名前
堀 奈々美/Nanami Hori
部署
流通事業部 流通一部
コスモスイニシア歴
5年
経歴
千葉県出身。2021年に新卒入社。3年間錦糸町営業所でリノベーションマンションの販売、中古マンションの仕入れを担当。2024年4月から池袋営業所に配属され、中古マンションの仕入れを担当。運動は得意だが、泳げない「海プロ3人娘」の次女。

「海プロジェクト」が立ち上がった一番のきっかけは、「つながり」。かつてコスモスイニシアに在籍していたOBが、NPO法人UMINARIに所属していたことが始まりでした。UMINARIは、海洋プラスチックごみ問題の解決を目指すZ世代主体のNPO法人です。
そのOBは私の教育担当をしてくれた方で、仕事を引き継がせてもらったのもそうですが、なにより熱い思いを共有していただきました。コスモスイニシアを卒業されましたが、その方から受け継いだものを守りつつ、またなにか一緒につくれないかなと思ったのが、このプロジェクトを立ち上げるきっかけでした。
私はもともと社会課題の解決に興味があったので、せっかく自分がやっている事業で少しでも解決できることがあるならやってみたいと思い、まずUMINARIさんのビーチクリーンに参加したところから始まりました。
海と向き合ったからこその気づき

逗子市と協働した活動は現在も進行中で、この取材の数日後にも小学生とともにビーチクリーンを実施。2024年にビーチで集めたペットボトルキャップを洗浄したり、アップサイクルする活動も行いました。
子どもたちに、地元の逗子で出されたゴミをアップサイクルする過程の一部を体験してもらうことで、毎日出すごみについて考えたり、きれいな海と街を守るために日ごろからできることを考えるきっかけとなればと思っています。

実際にビーチに繰り出して活動しているからこそ実感することも少なくありません。
逗子の海岸は、特に夏はとてもきれいです。でもそれはゴミを気にかけて拾ってくれる人がいるから。ライブセーバーさんや海の家の方がいない冬場は漂着物も多くなります。
これまで海洋プラスチック問題は大きすぎる印象でした。けれどもビーチクリーンに参加してみて、実は身近なところにプラスチック廃棄物はたくさんあることを実感しました。
ビーチクリーンって、1人が拾える範囲は限られているんですよね。時間の制約もありますし。だからこそ、普段の生活から意識してゴミを出さないことが大事だと、活動をすればするほど感じます。
サステナブルな取り組みを新しい事業へ
もともとサステナビリティ経営を推進しているコスモスイニシア。なかでも海プロジェクトは実効性が高くスピード感をもって実施できることが評価され、社内プロジェクトの推進項目のひとつとなっています。
海プロジェクトがリノベーションマンション事業に結びついているからこそ、実効性が高いプロジェクトとして評価されているんだと感じます。
実は、海プロジェクトでビーチクリーンをして拾ったものはアップサイクルしてリノベーションマンションのタイルなど、建材として使っています

事業としての必然性もありますが、それ以上に地域の方々と一緒に取り組むことで持続可能な活動になっている点も大きいですね。
いまも地元の方々との輪が広がり続けていて、止まってはいけないプロジェクトだという意識もあります!

着実にあゆみを進める「海プロジェクト」ですが、コスモスイニシアのサステナビリティ経営にどのように影響しているのでしょう。
海プロジェクトは一見ボランティアに見え、いますぐ利益には結びつきませんが、そこで生まれた人とのつながりや豊かな環境が、ゆくゆくは新しい事業につながっていくのではないでしょうか。
そもそもリノベーションマンション事業自体がサステナブルな事業です。『サステナブルな暮らし』に価値を感じている人の中には、少し価格が高くてもコスモスイニシアのリノベーションマンションを選んでくださる人が増えるのではないかという仮説のもと、このプロジェクトを進めています。環境配慮への関心が高いエリアでリノベーションマンションを広げることで、都内の高価格帯物件にも展開していく土台ができると考えています。
私たちがプロダクトを提供するうえで気づいたことを行動に移し、継続することで影響力を持っていけるといいですね。そこで共感してくれる人が増えて、サステナビリティにつながっていくことを目指しています。
次世代に受け継いでいくために
「継続が大切」と考えている3人は、今後の活動も見据えています。
今年の海開きでは、アップサイクルした素材でオブジェを制作してお披露目する予定です。
海プロジェクトや環境に興味を持つ子どもたちを増やせるような取り組みをしていきたいですね。
この活動が地域の方に認められたのも、子どもたちと一緒に行っている点にあります。いま現在だけでなく、次世代につないでいくことの重要性を感じています。
海プロジェクトを通じて、メンバー自身も逗子に愛着を持ち始めるという変化がありました。
いつかはコスモスイニシアで海の家をつくれたらいいね、と話しているんです。
アップサイクルした素材を使った海の家ができたらいいですよね。海の家のオープン期間中はそこで仕事! サステナビリティを楽しみながら伝えられたら、もっとこの輪が広がっていくと思います。
