子どもの“コミュ力”を伸ばすために、「アメフトといえば」の先輩後輩営業パーソンに学ぶ「次世代支援」

子どもの“コミュ力”を伸ばすために、「アメフトといえば」の先輩後輩営業パーソンに学ぶ「次世代支援」

ゲームやスマホの普及などにより、子どもたちの体力・運動能力が低下している現状があります。ESG経営のテーマに「次世代」を掲げるコスモスイニシアは、この社会問題に取り組むべく、ジュニアのスポーツ支援を推進するプロジェクトを行っています。 その一環として社会人アメリカンフットボールチーム「オービックシーガルズ」の2024シーズンサポートスポンサーを担い、小学生対象のフラッグフットボール大会の開催や、小学校でのフラッグフットボールの体験授業を実施。社内の実行役は、アマチュアの社会人アメリカンフットボールチームに所属する砂原、窪田の2人です。

PROFILE

砂原 伸一郎/Shinichiro Sunahara

名前

砂原 伸一郎/Shinichiro Sunahara

部署

レジデンシャル本部 西日本支社 兼 企画開発本部 西日本企画開発部
(取材当時の部署:ソリューション事業部 アクイジション部)

コスモスイニシア歴

7年

経歴

大阪府出身。ハウスメーカー、食品業界を経て、2019年2月に中途入社。ソリューション事業部にて一棟収益不動産の売買・仲介業務に従事し、2025年4月より西日本支社に異動。

PROFILE

窪田 翔/Kakeru Kubota

名前

窪田 翔/Kakeru Kubota

部署

ソリューション事業部 ソリューション部
(取材当時の部署:ソリューション事業部 アクイジション部)

コスモスイニシア歴

5年

経歴

富山県出身。2021年に新卒入社。学生時代は体育会サッカー部でサッカーに打ち込む。入社当時はマンション用地および一棟収益不動産の仕入れ業務に携わる。2025年に現在の部署に配属。事業用地・一棟収益不動産の仲介・売却業務に従事する。

「アメフトといえば」で大役に抜擢

砂原

私と窪田がアメフトをしていることが、本プロジェクトの実行をまかされた大きな理由だと思います。

「休日はほぼアメフト」という砂原は、高校・大学とアメフトを続け、現在はアマチュアの社会人アメフトチームに所属。同チームに窪田が参加し、一緒にアメフトをしています。

取材当時、既存収益物件の買取再販を担当していた2人は、業務上でも先輩後輩の関係でした。「アメフトといえば砂原・窪田」と抜擢され、部署異動により別々の部署となった現在も、「好き」を生かしプロジェクトに邁進しています。

砂原

アメフトという競技自体への理解があるため、オービックシーガルズさんとの連携はスムーズでした。

元「リクルートシーガルズ」として活動していた「オービックシーガルズ」のスポンサーを務めるコスモスイニシア。コスモスイニシアがリクルートから独立した会社であることもありつながりも強く、オービックシーガルズの選手が従業員として多く在籍した時代もあったとか。同チームのヘッドコーチ(2023~2024シーズン)を務めた大野洋さんも、元コスモスイニシアの従業員でした。

オービックシーガルズへの協賛のもと、2024年7月には、小学生を対象としたフラッグフットボール大会『コスモスイニシアカップ ~2024小学生フラッグフットボール東西選手権大会~』を開催。フラッグフットボールとは、誰でも簡単にアメリカンフットボールを疑似体験できる新しいスポーツで、タックルに代わりプレイヤーの腰の左右につけたフラッグを取ることで相手を止めるという安全なもので、幅広い層が参加できます。

砂原

スポンサーとして費用負担だけでなく、プラスアルファで協力できることはないかと考えました。真夏の開催でしたので、当日は400本ほどの冷やしたスポーツドリンクを用意し、選手に提供しました。

7月の日中に行われたため熱中症の懸念もあった2024年度の大会。2025年度は時期を変更し、1月10日(土)に開催予定です。

窪田

去年はすでに概要があるところからジョインしたのですが、今年度はオービックシーガルズのみなさんと一緒にイチから作り上げるべく、いまちょうど動き出したところです。

砂原

まだ計画がスタートしたばかりなのですが、もっと子どもたちと関わりを持てるように、私たち従業員も競技に混ざるなどもいいかなと思っています。

高校・大学とアメフト畑で過ごしてきた砂原ですが、子どもたちにプレーを教えるのは、今回がはじめての経験でした。

砂原

小学生の球技では男女別に大会を行うことが多いかと思いますが、今回の大会では、各チーム男女混合で行いました。大会のMVPを取ったのも、女の子。性別関係なく活躍できていたことが印象的でとても新鮮でしたし、それが叶うフラッグフットボールという競技は非常にすばらしいと思います。

男女関係なく、実力のある子が抜きん出る。それが、いまの時代の新しいスポーツの形なのかもしれません。

砂原

このような取り組みがどのように社会に貢献できるのか。そこを引き続き考えていくことが課題です。

新スポーツとの出合いの機会を創出

子どもたちへのさらなる普及活動として、2024年11月27日に港区立青山小学校で、2025年1月31日と2月5日に港区立本村小学校にて、フラッグフットボールの体験授業を実施。オービックシーガルズの「きてきてアメフト先生」との共同実施で3・4年生の計5クラスを対象に、オービックシーガルズの選手による特別授業を行いました。

砂原

オービックシーガルスは千葉県を中心に活動されているのですが、協賛のオファーをいただいたときに、当社のお膝元である港区での開催を希望しました。

窪田

オービックシーガルズの選手の方々と一緒に、私たちもお手伝いさせていただきました。

砂原

プログラムは、フラッグフットボールに慣れ親しんでもらうものに。本来なら5対5で行いますが、3対3でボールを相手の陣地に運ぶゲームをしました。

3対3の対決では子どもたちが考えた作戦が成功し、すばらしいプレーが続出。応援の声も巻き起こり、とても盛り上がったといいます。

ほかにも俊敏性を鍛える「しっぽ取りゲーム」や、アメフトでのボールの扱い方であるスナップを用いた「スナップリレー対決」など、はじめてのスポーツを体験する子どもたちはとても楽しんでいたといいます。

窪田

当社は「住まい」を通じてファミリー層との接点がありますが、こういったまた違うフィールドで、未来を作っていく子どもたちと触れ合うことができました。

砂原

プロ選手によるお手本を見せると、その迫力のあるプレーと身体能力の高さに、子どもたちからも歓声があがっていました。「将来オリンピックを目指してみたら?」といったコミュニケーションがあったり。

2028年に開催されるロサンゼルスオリンピックでは、フラッグフットボールが追加種目として正式に決定しました。もしかしたら本プロジェクトが、未来のオリンピック選手を育てるきっかけにつながるかも、そんな期待もあります。

スポーツにしかない力を次世代に

通常業務では、営業パーソンとして。別軸では、ライフワークであるアメフトをプロジェクト推進に生かす2人。仕事とプライベートが、いい相乗効果を生み出しています。

砂原

これまでは正直なところ「社会貢献」という軸で業務を考えることがあまりなかったので、このようなジュニアのスポーツ支援に携わることができ、学ぶところが多くあります。自分自身がアメフトで成長できた部分がたくさんあるので、今度はアメフトを通じて社会貢献できることがモチベーションにもなっています。

高校時代から、20年以上アメフトをしているという砂原。大学で所属していたチームが社会人の優勝チームと戦って勝ち、日本一になった経験もあるそうです。そんなアメフト人生において得たものが、今もなお仕事に生きているといいます。

砂原

メンタルの部分は大きいですね。長らく試合に出られず、チャンスがないなかでも腐らずに頑張ってきた。その経験は社会人になったいま、大きく生きていると思います。

大学卒業までサッカーをしていたという窪田も、同様の思いを抱えています。

窪田

スポーツには、スポーツにしかない力があります。いずれはそこに関わる仕事ができたらと、思っていました。このようなカタチで仕事としてスポーツに関わらせてもらっているのはとてもいい経験ですし、すごく幸せです。今後はもっと携わっていけたらと思います。

スポーツにしかない力、窪田がそう感じるのは——

窪田

プレイヤーはもちろん、観客もひとつのゴールを目指し、ボールの行方だけを追う。そこまでエモーショナルに熱狂することって、なかなかないと思うんです。スポーツには、それがあります。瞬間的に人を夢中にさせる、熱狂させる。その力は、スポーツにしかないものだと思います。

「とてもやりがいを感じる」と2人が声をそろえて話す、スポーツを通じての子どもたちへの啓蒙活動。次世代におけるスポーツ支援の意義とは?

窪田

いまはゲームやスマホなどが普及して、非対面のコミュニケーションも増えています。だからこそ人とコミュニケーションを取りながらひとつのゴールを目指すというスポーツが、子どもたちの心の成長を促すと思います。

対面のコミュニケーションが少なくなりがちな時代において、スポーツの価値は、より希少なものになると話します。

窪田

令和の東京の小学生は大人びてすましているのかなと思いきや、みんなかなり夢中になってフラッグフットボールを楽しんでくれました。そんな姿を見て、やっぱりスポーツっていいなと思いました。

砂原

悔しい思いや挫折した経験を経て、持続性が身につく。スポーツでは、こういった経験ができます。また、スポーツに打ち込んで味わう悔しさや喜びをメンバーと共有することも、すばらしいです。そんな「スポーツ」に興味をもってもらうきっかけづくりに携わることに、価値を感じます。

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