志願の理由はコンプレックスから
PROFILE
名前
三木 美和/Miwa Miki
部署
経営企画部門 経営企画部
コスモスイニシア歴
38年
経歴
1987年新卒入社。横浜支社営業部業務課配属。その後支社統括課を経て11年目に本社に異動。本社では主に事業統括に関わるさまざまな部署を担当し、2011年から現在の経営企画部で計画管理・IR・社内外広報などを担当。創業50周年を迎えるにあたり、これからの50年を創るために何かできることがあると考え50周年プロジェクトに参加。50名以上のOB・OGのインタビューを企画した。
PROFILE
名前
竹内 琳加/Rinka Takeuchi
部署
総務人事部門 人事部
コスモスイニシア歴
7年
経歴
香川県出身。2018年新卒入社。1年目は賃貸事業部に配属。2年目から人事部に異動し、人事労務・人事企画・新卒採用・採用広報・組織人事等を担当。学生時代を文化祭と体育祭に懸けた根っからの祭り好き。50周年プロジェクトに参加したのも当然の流れといえる。
50周年企画の社内サイト「熱量の伝道者たち」。その参加のきっかけを問うと、竹内は「業務も一定程度は自立してきて、会社全体に対しても何かしたいなと思っていた頃でした。でも、実はコンプレックスがあったんです」と明かしてくれました。
当時、新卒の採用業務をやっていたのですが、自分が事業サイドにいた期間が短く、密かにコンプレックスに感じていたんです。
そのせいで、新卒採用の説明会でコスモスイニシアの事業を実感を持って語れなかったこともあったそうです。
新卒採用は、いい会社だからきてほしいのではなく、一緒にいい会社にしていける仲間を探すような気持ちでやっていました。だからこそ、自分自身が会社のことを知り、もっとよくしていきたい!という意欲もあって、このプロジェクトに応募しました。
一方で、コスモスイニシア歴38年の三木はベテランだからこその思いがありました。
これまで多くのことを経験してきたからこそ、カタチで残せるもの、継承していけるものを作りたいと思って、このプロジェクトの準備段階から参加しました。
OB・OGの圧倒的な熱量を体感する
多くの企業が周年企画として社史を編纂するなか、コスモスイニシアではOB・OGへのインタビューをまとめた「熱量の伝道者たち」という社内サイトを構築することにしました。
社史というような硬いものではなく、もっと社内に伝わりやすいものにしたいと考えていて、当初からOB・OGと交流したいというアイデアはありました。なかにはそれをメタバースで行うという案もありましたが、それは残念ながら採用されませんでしたね。
構想を練って固まったのが、50周年にちなんだ50本のインタビュー。社内向けとはいえ、本気でやるのがコスモスイニシア流です。「熱量の伝道者たち」というタイトルのとおり、熱さを持って活躍してきたOB・OGへのインタビューを基軸に、なかには年間表彰受賞者の若手がインタビュイーになる「若手企画」も実施するというバラエティにとんだ内容に。読み手が従業員だからこそ、なにかをアピールするものではなく、現役従業員が真摯なメッセージを受け取れるものを目指しました。
これを読んだ現役従業員が少しでも勇気や元気をもらえたり、仕事のアイデアを得たり、キャリアについて考えたり……当社のことを誇れるようになることを目標としました。
とはいえ、その制作はスムーズではなかったと竹内は振り返ります。
プロジェクトメンバーのキャラクターもバラエティに富んでいたので、意見はなかなかまとまりませんでしたね(笑)私自身は、OB・OGの方々と面識もなければ、会社の歴史や手がけた物件のこともわからず、最初は話の輪に入れないと思うこともしばしばありました。
それを克服したきっかけは、プロジェクト内での役割分担。
もともとこのプロジェクトのリーダーは若手にやってもらおうという構想があったなかで適性を見ながら、竹内にリーダーになってもらったことでチームがまとまっていきました。
どんどん企画を推進してくれる人、愛をもって細かくフォローしてくれる人、しっかりと事実関係をチェックしてすべてを見てくれる人……など、自然にそれぞれに合った役割分担になっていきましたよね。私たち、いいチームだったと思います!
苦しい時期のことも残すことは必要
OB・OGへのインタビューは、会社のことを長く知る三木たちが人選を行い、竹内が声をかけて、若手従業員が立ち会うなか行われました。
記事を読んでいただくことはもちろんですが、実際に会って話を聞くことが、いちばんパワーがあると思ったんです。参加した若手従業員からは、現在の仕事への向き合い方が変わったという声もありました。
OB・OGとの出会いは、思わぬ副産物も生みました。
インタビューの後に懇親会も行っていたんですけど、そこで知らぬ間にインタビュワーと参加した従業員の間で話が盛り上がり仕事が決まっていたこともありました。OB・OGとつながりを持つことで仕事の縁が広がったと思います。
コロナ禍以降、社内のコミュニケーションのあり方も変わってきていると感じていたなかで、実際に会ってインタビューしたことで、これまでなかなか生の声をじっくり聞くことができていなかったんだなと反省しました。
OB・OGのみなさんは、仕事のことを本当に楽しそうにお話しするんです。当社のDNAってこういうところにあるんじゃないかと感じました。
すべてのインタビューが笑いにあふれていたわけではありません。
長い会社の歴史には、苦しかった時期もあります。そういう時の話も聞いて、残すことは必要じゃないかって思いました。当時、事業を継承できるように力を貸してくれた人たちがたくさんいました。そういう方々の協力があって、いまのコスモスイニシアがあるということを、このプロジェクトで残すことができました。
人のチカラで、モヤモヤを吹き飛ばす
プロジェクトメンバーは、OB・OGのみなさんに話を聞くときに常に心がけていたことがありました。それは読者がコスモスイニシアの従業員だからこそ意識していたことです。
私たちが継承していきたいDNAとはなにかということを意識し、それをOB・OGの経験や言葉を通じて認識できるようなインタビューサイトにしたいと思っていました。
50本ものインタビュー企画を経験し、OB・OGを通してコスモスイニシアの歴史と文化に浸かったことで2人の意識にも変化があったようです。
若手従業員はどんな思いを持っているのだろうとぼんやりと考えていたのですが、今回の企画で彼らに話を聞くことで、みんなのしっかりした考えや思いを知りました。
実は、2年弱をかけたこの企画の中で、コスモスイニシアが昔より元気がなくなったんじゃないか、入社前に抱いていたキラキラ感がなくなっているんじゃないかと、モヤモヤしていた時期もありました。プロジェクトの中でも複数世代で同様の違和感を抱えている人もいて、みんなで話し合いもしていたんです。
でもプロジェクトが進み、たくさんの人の話を聞いていくなかで、意識が少しずつ変わってきました。OB・OGはもちろんのこと、現役の従業員だってやっぱりおもしろいし、何より熱い。自分で悪いほうに目を向けていただけで、やっぱりコスモスイニシアっていい会社だなとあらためて思いました。
2人がこのプロジェクトで見つけたコスモスイニシアの指標とは?
「人のチカラ」で、これからさらにおもしろい会社にしていけると思っています。
やっぱり人がつくってきた会社なんですよね。だからいま以上に(会長の言葉を借りて)「おもしろくなれーッ!」と思っています。