コスモスイニシア INITIA GREEN 環境への取り組み

第5回:リボンシティレジデンス グリーングループその1その2第3回

自然に寄り添う住まいから環境とのつながりをつくる。
リボンシティの菜園「ファームガーデン」(平成22年10月撮影)
インタビュー風景(平成22年10月撮影
インタビュー風景(平成22年10月撮影
グリーンクラブのはじまりと発展。
引き続き株式会社ヌック・コミュニケーションズ代表の小田様にお話を伺いました。
リボンシティでは設計の段階から菜園を設けて、ただ貸し出すだけではなく、もっと楽しめるようにできないだろうかという話が持ち上がっていました。そこで、ご入居前から花植え講習会を開催して、その中で興味がありそうな方にご入居時に声をかけさせていただいたところ、子育て世代のリーダーの方を中心にシニア世代を加えて、4~5人でグリーングループが誕生しました。はじめは少人数でしたが、マンション内の夏祭りでハーブティーをふるまうなどの活動を通じて、少しずつグループの仲間が増えていきました。リボンシティにはコミュニティ活動も視野に入れてキッチンスタジオの設備を完備しています。グリーングループでもそのキッチンスタジオを利用して、みんなで収穫した野菜を、みんなで調理して食べることができました。こういった飲食を共にできる活動を通じてグループメンバーの親睦も深まっていったと思います。

「INITIA GREEN」のこれまでとこれから
コミュニティサポートのお仕事を通じて、子育て支援や健康をテーマにしたプロジェクトはありますが、環境を題材にコミュニティ形成を行っているプロジェクトはほとんど事例がないですね。そういった状況の中でコスモスイニシアさんの「INITIA GREEN」ではグリーンカーテンクラブ、エコクラブ、バルコニー菜園クラブなどを通じて、自然をより身近に感じられる新たなコミュニティ支援の取り組みを行っています。ただ、マンションによっては対応できないケースもあるため、立地や建物の構造に左右されないで、より多くの方々に環境の大切さを感じていただくためには、新たな仕組みや仕掛けが必要になってくると思います。

私たちは「ヴィーガーデン ザ・レジデンス」でもコミュニティ支援をお手伝いしています。リボンシティと同じように敷地内に菜園があり、コミュニティ支援の一環として利用していきます。最初の1年目は地元の農家の方を講師として招き、体験農園のようなかたちで住民のみなさんに土づくりなどを体験していただきます。2年目以降は菜園を利用したい人に貸し出すのか、グリーンクラブとして運営するかを決めていただこうかと考えています。1年目は継続して活動していけるための基本的なノウハウと自然が身近にある暮らしへの興味をもっていただくこと。2年目以降は住民の方々が敷地内の菜園を有意義に活用しつつ、より興味が深まった方は地元の体験農園などに参加して、自発的に活動できるように支援すること。あくまで住民の方々のきっかけづくりとなるような雰囲気をつくっていきたいと思います。
リボンシティの菜園「ファームガーデン」(平成22年8月撮影)
リボンシティの菜園「ファームガーデン」(平成22年8月撮影)
枝豆栽培の様子(平成22年8月撮影)
枝豆栽培の様子(平成22年8月撮影)

ファームガーデンの様子(平成22年10月撮影)
ファームガーデンの様子(平成22年10月撮影)
自然の接点を「マンション」から発信する
リボンシティのグリーンクラブのようにマンションに住みながらも、土や緑に触れることができるという点に大きな意義があると思います。土や緑、水や空気のある暮らしはすごく心が癒されますよね。自然に寄り添った暮らしはマンションでは実現できないと思われがちですが、マンションでも緑を身近に感じることができ、それを提案することは、いまの世の中でとても意義のあることだと思います。ご入居者の方に「なぜマンションライフを選ばれたのですか?」とお聞きすると、虫が嫌いだとか、土いじりが嫌という意見もあります。しかし、自分で野菜を育て、食べることは食育面でもとても有意義ですし、また自然を身近に感じながら暮らすことは、新たな人と人のコミュニケーションを育み、そして命や環境を大切に想う気持ちにつながっていくと思います。

(平成22年12月10日公開)
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