コスモスイニシア INITIA GREEN 環境への取り組み

第5回:リボンシティレジデンス グリーングループその1その2第3回

街全体を視野に入れて暮らしやすさを追求する。
リボンシティの菜園「ファームガーデン」(平成22年10月撮影)
コミュニティを中核に街づくりから住まいを考える。
約12万m2もの広大な土地に、868世帯の家族のための住まいを考えた「リボンシティレジデンス」。大型商業施設やシネマコンプレックス、約1万m2の近隣公園、美しい並木道に季節を楽しむ色彩豊かな街路樹。街全体としての住みやすい環境を考えたこの街は、「コミュニティのある暮らし」をキーワードに、グループ活動が活発な街でもあります。イベント、ギャラリー&ライブラリー、キッズ、広報、シニアなどの、幅広いグループ活動がある中で、今回はマンションの敷地内にある菜園で活動しているグリーングループを特集します。
レジデンスモール(平成22年10月撮影)
レジデンスモール(平成22年10月撮影)

マンション街区「レジデンス」(平成22年10月撮影)
マンション街区「レジデンス」(平成22年10月撮影)
「あいさつの交わせる街」をコンセプトに街づくりがはじまる。
当時リボンシティのコミュニティづくりにご協力いただいていた株式会社ヌック・コミュニケーションズ代表小田様にお話を伺いました。

弊社の社員がリボンシティの立ち上げ時に、当時小田様がコミュニティ支援をしていらっしゃったマンションにお伺いしたことがあったそうです。その際に、住民の方が気さくにあいさつをしてくれたことに大変感銘を受けていました。

そうなんです。その社員さんがリボンシティのプロジェクト立ち上げ段階のときに「人と人があいさつを交わせる街にしたい」ということを語られ、その想いを皆で共有し、「あいさつのできるマンション」というコンセプトを掲げて、販売に向けた準備を進めていきました。ご入居時に、お住まいの方の交流会を開催することがありますが、上下階やお隣同士で、きちんとご挨拶をされると、少しお子様が走り回ったくらいでは、「この前のあの子なんだな」と顔を思い浮かべ、クレームにならないということがあったので、私もとても共感できるコンセプトだと思いました。リボンシティの場合は、プロジェクト計画時からコミュニティ活動に必要な街づくりを検討し、隣りにどんな方が住んでいるのか互いに理解し合う仕組みづくりをしてきました。そういったエピソードの裏には、力を入れて作成した販売ツールがありました。たとえば、共用施設の使い勝手をやさしくまとめた「共用マニュアルBOOK」の中には、“リボン憲章”という街のルールを盛り込み、「あいさつを交わしましょうという」という項目が明文化されています。この「共用マニュアルBOOK」は、1年半ほどかけて、毎月会議を重ねて細かい使用方法をルール化し、ツールの作成までこぎつけたものです。いわば、共用施設の“取扱説明書”といったものですが、その中にも、住人の方同士が気持ちよくご利用いただけるよう、より気持ちの良いコミュニケーションがとれる街としての理想を盛り込んで作成しました。

ご入居時にはすでに顔見知り。
販売時は、住民の方がご入居前の段階から顔見知りになれるように、毎月2回のペースでコミュニティイベントを開催しました。たとえば、ご購入された方とご購入を検討されている方を交えてお話をする機会を設けて、ご入居前からお友達がつくれ、安心して新しい暮らしをスタートできるコミュニティづくりを行いました。なかには、イベントを通じてお友達になって、8ヶ月後の分譲が終わる前にはフットサルチームを結成され、ご入居後も継続して活動されていた方々もいらっしゃいました。また、販売が終わる2ヶ月くらい前に、地域の幼稚園の先生を招いて幼稚園の情報交換会を行いました。モデルルームに人があふれかえるくらいの方が参加されて、その集まりをきっかけに自発的にママ友が連絡先を交換されていました。結果的に入居の段階で100件以上の登録者によるメーリングリストができて、ご入居後のキッズグループの立ち上げがスムーズに行うことができました。このようなコミュニティがつくれたのも、販売段階から始まりご入居前までのプレ活動が円滑に進んで、コミュニティ立ち上げの段階からみなさんの意識が高かったからだと思います。
株式会社ヌック・コミュニケーションズ代表 小田麻子
株式会社ヌック・コミュニケーションズ
代表 小田麻子

集合住宅プロジェクトを中心に「コミュニティづくりやイベントのサポート」「情報発信や制作業務」「リサーチやモニタリング」など多岐にわたるコミュニティ支援を行っている。

(平成22年12月10日公開)
 
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