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コスモスイニシアのESGというよりesgのコト

ファミリーにも
人見知りにもやさしい家

イニシア浦安ステーションサイト

-----敷地内で、花火とプールができるマンションを浦安で実現させたと聞きました。まずは、どういう経緯だったのか、教えていただけますか?

普段は、土地を仕入れて事業化が決定した時点で、方針を立てたうえで、具体的にどんな商品をつくるかを、建築担当とタッグを組んで考えていく仕事をしています。浦安の場合は、ある程度の計画が決まった段階からの参加だったので、その中で何ができるのかを考えて、当初予定になかった花火とプールが楽しめるマンションへと、新たな要素を追加しました。

-----マンションでは一般的に、火事や騒音などの懸念により花火やプールができない理由があるものだと思いますが、そのような制約がある中でも、今回やろうと決めたきっかけは何かありましたか?

このマンションはファミリー層に購入いただく想定で商品企画を立てていたので、きっとターゲットの皆さまには、公園みたいな場所がすごく必要なはず。でも近くにはないと気が付きました。そこで、せっかくある広いマンションのテラスを、お客さまに喜んでもらえるような使い方にしようと考えました。

-----単に足りない公園の機能をテラスで担うだけでなく、部分的には公園以上の機能まで実現させたモチベーションは何だったのでしょう?

「周りに公園がないから、敷地内のテラスを公園として使えますよ」と言うだけだと、なんかつまらないなと思ってしまったのがきっかけです。そこで、昔は公園でできたのに今はできなくなっている花火と、自分の家の庭があればできるのに公園ではできない子ども用のプールの2つが浮かびました。アイデアの段階で、実際にファミリーで暮らす販売担当者に、「花火とプールができるマンションにしようかなと検討していますが、そういうのって実際どうですか?」とヒアリングをしてみました。その結果、「売りやすそうだからいいね」といった反応ではなくて、「自分の子どもだったら絶対喜ぶと思う」って言ってくれたんです。 向かう方向性に自信が持てた瞬間でした。

-----特に、花火ができる場所は、最近どんどん減っていますよね。

私も大学生の時は、手持ち花火を楽しんでいた記憶がありますが、社会人になってから友達とやろうと思った際、今はほとんどの場所で花火が禁止になっているらしいと知りました。「今の東京に住んでいる子どもたちにとって、花火といえば、打ち上げ花火だけなんだよね。」と聞いたこともあります。

-----私の知り合いでもちょうど、線香花火が落ちる時に掴もうとして火傷してしまった子がいます。やったことがないあまり、熱いということすらも知らなったそうです。本当はそういう体験自体もすごい大事なことですよね。

そうですね。同時に、子どもが線香花火に触れた経験がないということに、親が気づいていないケースも多いようです。実際に販売担当の話で、このマンションの見学を機に、お子さんが手持ち花火を知らないことに気づいたケースがあったらしく。
もし購入にならなくても、例えばお客さまが、「そっか、この子は、手持ち花火をする機会がないから、花火ができるイベントに今度連れて行ってあげよう」と思うことがあれば、購入につながらなくても、1つの価値を提供できているかなと。

-----あとは、住人同士のつながりみたいな部分も意識されていたのでしょうか?

一般的なつながりよりも、もっとゆるいイメージですが。
もしプールができたらと、想像していた景色があります。テラスで水遊びをしている子どもがいて、自分の子どももそこを通ったら一緒にやりたいと言い出して。すると、「そっち行っちゃダメよ」と言いながらも入っていっちゃって。例えばプールがあることで生まれる、人とひととが直接関わるのとは違って、間にクッションがある絶妙な人間関係が、ちょうど良いくらいなのかなと思っています。
きっと私自身が、結構人見知りをするというのもあって、どうすればゆるいつながりが作れるかばかり考えています。プールや花火みたいな何かを媒介させることで、人と接する機会が偶発的に生じるような、無理のない自然なきっかけを、今後も商品に忍ばせていきたいです。

近藤 由香梨

レジデンシャル本部事業推進部事業推進課

2016年コスモスイニシア入社。
新築分譲マンション・一戸建の販売担当、プロジェクトマネージャーを担当。
2021年から新築分譲マンション・一戸建のプロモーション担当を経て、2022年に新設された事業推進課に配属。
事業用地仕入れ直後から商品企画を担当し、多数の部署と共に「一歩先の住まい」を企画する。

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