ライフスタイルとキャリアのはざまで
PROFILE
名前
森本 紗弥香/Sayaka Morimoto
経歴
流通事業部 事業推進部 兼 西日本流通部
愛媛県出身。2005年に新卒入社。入社以降、流通事業部・分譲事業部・企画開発部・ソリューション事業部等、多くの領域にて経験を積む。不動産コンサルティングマスター・ITパスポートなどの資格を持つ。3児の母。
PROFILE
名前
保川 真由佳/Mayuka Yasukawa
経歴
分譲事業部 事業推進部
新卒で入社し、新築分譲営業からキャリアをスタート。プロモーション・マーケティング部門で10年超携わり、現在はマネージャーとして従事。分譲事業部のブランドのマネジメントをする立場で、新たな住まいの価値創造へ携わる。
PROFILE
名前
金丸 晃子/Akiko Kanamaru
経歴
ソリューション事業部 ソリューション部
福岡県出身。2000年リクルートコスモス(当社)新卒入社。分譲マンション販売、業務を経て、2011年産休。復帰後はソリューション事業部に異動。秘書と計数管理を担当するが、数字とエクセルが壊滅的にできず8カ月で不動産健康診断部に異動。賃貸オーナー向けの御用聞きサービスの営業に従事。分譲マンション事業で培ったお客さま対応力をソリューション事業部で生かし、2017年不動産取り扱い高合計69億の取引のきっかけを作り社長賞を受賞。同年第2子出産。2019年ソリューション事業部に復帰。1級FP技能士。
▼〈さゆりキャリアカレッジ~season1 私が『つくる』私のキャリア~〉誕生までのストーリーはこちら
「わー、お元気でした?」 会場には華やかな声が響きます。〈さゆりキャリアカレッジ〉、通称「さゆカレ」に続々と女性従業員が集まってきます。年次はバラバラですが、その明るい雰囲気はコスモスイニシアの特長です。
今日の登壇者のひとり、流通事業部事業推進部の課長である森本紗弥香は、3人の子どもを持つワーキングマザー。とくに初めての子どもを出産したときは葛藤があったと明かします。
コスモスイニシアはフルフレックスタイム制を導入していて、働く時間や場所を定められた範囲内で自由に設定することができます。この制度によって、子育てとの両立を抱えた従業員だけでなく、多くの従業員が働きやすさを感じていると思います。こういった良い制度があっても、第一子の出産後仕事に復帰する時は、子育てと仕事の両立に不安があり、自宅に比較的近い営業所で時短勤務を希望しました。希望する配属先になったものの.....業務内容は比較的単純な作業が多く、「なぜ子どもを預けてまでこの仕事をしているんだろう」という疑問にかられました。
勤務地、勤務時間、仕事内容、出張の有無。森本と同じようにライフスタイルとキャリアの狭間で悩む女性は少なくありません。
打開策として森本は勤務地を制限しすぎないという選択をしました。会社もその意向を受け入れ、配置転換を決定。フレキシビリティがあるコスモスイニシアの人事制度は、森本の挑戦するチカラを生み出したのです。
新規事業における体制構築の仕事に就き、ここであらためて仕事のやりがいを感じることができました。
その間、第二子、第三子と出産。子育てをしながら時短を解除し、さらには管理職であるマネージメントマネージャー(MM)に昇進します。
当社では業務上で「自分はどうしたいか?」ということが問われ重要視されますが、キャリアに関しても「自分はどうしたいか?」が問われていて、それを叶えられるフレキシブルさがあるのは当社の強味だと思います。
自分で職種を選択できる組織の強み
一方で、また違ったキャリアを選択した女性も。コスモスイニシアの分譲事業部事業推進部マネージャーである保川真由佳は、新築マンションの営業・業務・商品企画・プロモーション・マーケティングなどさまざまな変遷を経て、マネージメントマネージャー(MM)である課長に就任しました。
課にいるメンバー個人個人の課題や問題に対峙しながら、課としての意欲やどのように成長させるかなどを考え、支援していきました。
コスモスイニシアのマネージャー職には、マネジメントマネージャー(MM)とエキスパートマネージャー(EM)というふたつの職群があります。組織マネジメントを期待されるMMに対し、高い成果を輩出することをミッションとするEMといった区分があり、会社が資質を見極めるのはもちろん、本人の意向で選択が可能です。
今後のキャリアや自分の特性を考えたうえで、EMへの職種変更を希望しました。MMかEMかなど、本人の特性や志向でキャリアを選択できることが、コスモスイニシアの強みです。
コスモスイニシアはみんな理解があり、多様な働き方を応援し合える社風です。さらにパソコンがあればどこでも仕事ができ、ライフワークバランスを取ることが可能になりました。
MMである課長を経た保川だからこそ、今のEMという役職にも充実感を覚えているといいます。
課長の視点や問題を認識できたので、そこから自分はEMとしてどう動くかを考えることができていると思います。現在やっているマーケティングという仕事は、多岐にわたる可能性を秘めた世界。新しいことができるという楽しみを日々感じています。
そして、両方を経験したからこそ見える課題もあると指摘します。
もっとEMにも職務権限があってもよいと思うシーンもありますね。EMとMMでバランスよくそれぞれ業務の責任を負い、分担できるようになるともっと良い環境も作れるのではと思います。
こうした課題を素直に口にできるのも、コスモスイニシアのオープンな社風ならではかもしれません。
自社の常識は他社での非常識?
「さゆカレ」では三井住友信託銀行の女性社員の方にもご登壇いただきました。マネジメントに挑戦しやすい環境整備の一環として、女性向けのリーダーシッププログラムや早期復職支援などを実施していることが紹介され、両社混合でのグループディスカッションが行われました。
この合同イベントを企画し、三井住友信託銀行のほか、複数社に声をかけて実現にこぎつけたのは、ソリューション事業部ソリューション部の金丸晃子。ジェンダーフリープロジェクトのメンバーであり「さゆカレ」事務局の金丸は、合同イベントについてこう話します。
自社の常識が他社での非常識ということもありますよね。プロジェクトの準備中に、ダイバーシティに関する研修にたくさん参加し、他社の方とディスカッションすることで、「こんな考え方があったのか。」などいろいろな気づきを得ました。そして三井住友信託銀行のDE&I推進室の室長の方と知り合いになり、合同研修をする運びとなりました。ダイバーシティ活動に大変熱心に取り組まれていて、大きな気づきと多くの学びがあった合同研修になりました。その後も個別に交流を続けている人もいるようです。行員の方がみなさん素敵な方ばかりで、三井住友信託銀行さんのファンになりました。
自社の常識が他社での非常識……そのなかにはうれしい誤算も。イベント後のフィードバックでは、「このような研修で、和気あいあいと笑い声が起こったり、盛り上がったりするのは、どうやら当社の特色のようです」というコメントもあったといいます。
合同で開催することで得られる「共感や気づき」もありました。
参考になるプログラムを聞き、他社も本気でジェンダーフリーに取り組もうとしているということが伝わってきました。
他社でも同じ悩みがあるんだと知ることで、コスモスイニシア固有の問題ではないんだと自覚することができます。
EMという役職は他社ではあまりない制度のようで、最初は理解が難しそうでしたが、「そういった選択ができることはキャリアプランに幅が生まれていいですね、うらやましい」といったお声がけもいただきました。
次回以降の「さゆカレ」の構想も広がっているという金丸。
複数社が登壇するようなセッションや、他社の研修にお邪魔するようなスタイルなどを実施してみたいと思います。当社のよさやメリットを共有しながら、お互いの企業にとっていい相乗効果を出していきたいですね。