LGBTQの方々の声を反映した家から猫が主役の家まで。<br>「自由すぎる」社内公募の本心は、ほんとうに喜ばれる「付加価値」追求だった

LGBTQの方々の声を反映した家から猫が主役の家まで。
「自由すぎる」社内公募の本心は、ほんとうに喜ばれる「付加価値」追求だった

「社内の声を聞く」——コスモスイニシアに根付くその文化を表す一例が、リノベーションマンションの商品企画の一環として行われている社内公募「Next GOOD Challenge(ネクストグッドチャレンジ・NGC)」。
この取り組みは、5年・10年先の住まいを見据え、リノベーションマンションの新しいアイデアや住まいへのニーズを引き出すことを目的として行われ、毎年グランプリ1点、準グランプリ1点が選ばれています。
過去に商品化された企画は、猫好きに向けた猫との暮らしを最優先する設え、LGBTQの方々の意見を取り入れた間取りなど、リノベーションマンションの可能性を感じさせる実にユニークなものばかり。
NGCの運営を担う事務局メンバーである奥本裕美子、北畑真紀子、阿久澤恵里の3名が、この先の住まいをどのように見据えているのかお話を聞きました。

PROFILE

奥本 裕美子/Yumiko Okumoto

名前

奥本 裕美子/Yumiko Okumoto

部署

流通事業部 商品企画部

コスモスイニシア歴

13年

経歴

入社から丸4年、新築マンション販売に携わり、toC営業として従事。プロジェクトマネージャーを経験した後、流通事業部商品企画部へ異動。現在は建築一課課長として商品企画/建築/プロダクトブランディング領域を担当。趣味はソフトクリーム探し。

PROFILE

北畑 真紀子/Makiko Kitabata

名前

北畑 真紀子/Makiko Kitabata

部署

流通事業部 商品企画部

コスモスイニシア歴

24年

経歴

福井県出身。2002年に新卒入社。入社より関西圏で分譲マンション販売・引渡し業務に従事し、2017年から現在の業務に配属。途中1年間の産休・育休を取得。マンションリフォームマネージャー、キッチンスペシャリスト、一般建築物石綿含有建材調査者などの資格を持つ。

PROFILE

阿久澤 恵里/Eri Akuzawa

名前

阿久澤 恵里/Eri Akuzawa

部署

流通事業部 事業推進部

コスモスイニシア歴

6年

経歴

群馬県出身。2020年に新卒で入社。入社から丸4年、リノベーションマンション事業(流通事業部)に携わり、toC営業として従事。仕入れ/再販/仲介を経験した後、同事業部内のバックオフィスへ異動。現在は、システム構築/KPI管理/ブランディング領域を担当。

まったく新しいカタチのリノベマンション

北畑

「やらないといけないから、やって!」と言われて……正直に言うと、最初は自ら積極的にというわけではありませんでしたが、実際にNGCに関わってみると、企画をカタチにするおもしろさを感じるようになりました。

3人が所属する流通事業部で手がける通常のリノベーションマンションには、それぞれ名がついたシリーズがあります。室内のカラーリングなどの規定、いわば「型」のあるリノベーションマンションです。

それに対して社内公募「Next GOOD Challenge(NGC)」では、規定や商品設計方針にとらわれずに、リノベーションマンションを提案し、実際に商品化します。

奥本

リノベーションマンションはすでにあるマンションに手を加えていくため、ゼロからつくる新築マンションより事業サイクルが短く、最短で3か月ぐらいで商品化します。1戸から商品化でき小回りが利くからこそ、世の中の変化やお客さまのニーズを敏感にキャッチし、NGCで新しい商品を提案できるおもしろさがあります。

事務局の役割と運営の課題

リーダーの奥本が率いるNGCの事務局メンバーは、自分たちの役割をどのように捉えているのでしょうか。さらに、そのなかで課題に感じていることは?

奥本

事務局の役割は単なる運営だけでなく、企画意図を浸透させたり、よりよいアイデアを引き出す仕組みをつくることにもあります。毎年異なるテーマを設定するのですが、どういうテーマにしたらおもしろいものが出てくるかと、悩みますね。NGCがスタートして今年で7年目、だいぶ成熟され次のステップをむかえようとしています。

北畑

私は関西にいるのですが、関西でもNGCで取り組んだマンションは比較的早く契約が決まるなど、実績としても効果が出ています。もちろんアイデアを出してカタチにするのは各メンバーで産みの苦しみもあると思いますが、毎年少しずつブラッシュアップしていければと思っています。

阿久澤

私は、最初はエントリーする側でした。上司や先輩を巻き込みながら企画を進め、グランプリを受賞することができました。後輩たちにも同じような成功体験をしてもらいたいと思っています。ただ、最初からモチベーションが高い人ばかりではないので、その意識をどう変えていくかが課題ですね。

「チャレンジ」という名のとおり、NGCは若手も挑戦できる貴重な場だと阿久澤は感じています。

阿久澤

私自身エントリーしてみて、この経験を通じて成長できたと感じています。社外の友人に話しても『そんなに自由に企画できる環境があるんだ』と驚かれることが多いですね

ユニークさが生み出す付加価値

過去のグランプリで印象的だった提案は?と問うと、LGBTQの方々の意見を取り入れたもの(阿久澤がリーダーを務めたもの)だと3人は口を揃えます。

北畑

その企画では、同性パートナーとの二人暮らしのサポートをしている不動産会社の方々の話を参考にしています。たとえば、男性が一人でパートナーと暮らすマンションを探しに行くと、「奥様は?」と聞かれてしまうなど、同性パートナーがマンションを探しやすい状態にあるとは言えません。大型のファミリー向けのマンションなども選びにくいという話も聞き、気づきを得ることができました。

阿久澤

いざできあがってみると、間取りはそこまで変わったものにならなかったのも、逆に新鮮でした。同性でも異性でも、二人暮らしに求める条件はそこまで大きく違いはなくて、たとえば寝室を見ても、ひとつの部屋を共用したい人と個別にしたい人がいるため、柔軟に対応できる間取りを採用しました。ただ同性カップルはホームパーティーを開くことが多いそうで、広いキッチンスペースを設ける工夫をしました。

▼“The room for TWO”
~「あらゆるおとなの二人暮らし」に向けたリノベーションマンション~
https://note.com/cosmosinitia/n/n01858ef23641?sub_rt=share_pw

ほかにもNGCにエントリーがあった企画は、ユニークなものばかり。

阿久澤

印象的だったのが、猫好きのための、猫を主役にしたマンションです。専用のキャットウォークが備わっていたり、猫専用のドアを各部屋のドアの下部分に設けたりと、猫が快適に暮らせる工夫が細部に施されていました。とにかく尖っていて、初めて見た時には「コスモスイニシアってこんな空間をつくっていい会社なんだ!」とワクワクしました。

▼“ねこ”の目線
住まいのミライを想像したリノベーションマンション提案
https://note.com/cosmosinitia/n/n70809d028678?sub_rt=share_pw

ユニークな企画が続々と生まれる一方で、将来に向けての取り組みが必要だと感じています。

奥本

NGCでは独自のリノベーションをすることで、どうしても販売価格が上がってしまうのですが、「不動産のポータルサイト」を見ると、「広さ」と「価格」の数字が目を引くようになっていて、NGCのマンションは選択肢から外されることが多い。だからNGCの知名度を上げて、「特別なマンションなんだ」という認知を進めていかなければと思っています。

5年先、10年先の住まいは自由でいい

NGCの目的は、リノベーションマンションの新しいアイデアや住まいへのニーズを引き出すこと。3人はこの先の住まいをどのように見据えているのでしょうか。

阿久澤

いまは海外出身のお客さまというと中国の方が多いように思いますが、10年後は他国のお客さまの比率も増えているはずなので、住居の多様化も進むと思います。たとえば靴を脱ぐ玄関スペースはいらないかもしれないし、寝室も6畳より大きいもののニーズが出てくるかもしれません。

北畑

もっと自由に、好きなように暮らせるようになってほしいですね。新築は新築の良さがあって、当社のリノベーションマンションにも、たくさんの選択肢を提供できるようになりたいです。いまあるものを大切に使うことで、空き家問題の解決の一端を担っていきたいという気持ちもあります。

奥本

住まいに「あるべき」カタチはないと感じてます。間取りも暮らしに合わせて自由でいいし、もっと住まいの選択肢が広がるような提案をしていきたいですね。

▼NGC企画2024年度グランプリ受賞企画
“新・シンママRM” 選択的シングルマザーに向けた住まい
https://www.cigr.co.jp/newsrelease/2025/04/initia_renovation_ngc/

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