「イニシア箕面小野原」菜園プロジェクトの当社担当者である西田正一に話を聞きました。
近年の「農ブーム」の後押しもあり、「イニシア箕面小野原」では屋上に共同菜園を企画しました。専門的な助言、手助けをしてくれるアドバイザーを求めて、近隣で農業に携わっている方を探したところ、菜園の指導活動なども行っている「やなもり農園」の梁守(やなもり)さんの存在を知り、思い切って連絡をしたことがはじまりでした。専門的な知識はなかったものの、我々の熱意をご理解くださり、ご協力を快諾していただきました。当時の当社担当が「畑」という名前で、そんなところから打ち解けたというのも、今思えばうれしい偶然でした。こうした大切な出会いによって、本格的にプロジェクトが走り出しました。
「野菜づくりは土が大事」とアドバイスをいただき、屋上菜園に適した軽量で養分の豊富な土を採用しました。その他にも、屋上菜園の難点である排水の方法や土の深さに合わせた野菜選びまで、専門的なノウハウがあったおかげで菜園としての土台が固まっていきました。
「イニシア箕面小野原」担当 西田正一
環境というとCO2削減のことばかりが言われがちですが、「自分のまわりのすべてのこと」をサスティナブルなものにすることが大切だと思います。「究極の地産地消」でもある菜園プロジェクトでは、共通の体感・経験によって自然にコミュニケーションが活性化していきました。そして何より、土に親しみ、おいしい野菜をつくるという体験が、環境を大切にするマインドにつながっていくと考えています。笑顔で野菜をほおばるお子さんたちの心にも、環境への気持ちが芽生えてくれるのではないでしょうか。
今後、サービスがきちんと行き届いて継続的においしい野菜がつくれるようにし、菜園付き物件を増やしていくのもいいですね。人と人との出会いが積み重なって出来上がったものが、思った以上の成果になってあらわれたのは個人的にもうれしいですし、これからもつながっていくといいなと思います。
「イニシア箕面小野原」白菜の収穫(平成21年11月撮影)