2020.08.18
クロストーク スタッフ 社内の取り組み 管理部門
社内コミュニケーション促進の取り組み「INITIA Talk Bar」について事務局の2人に聞いてみました
2019年から始まった社内コミュニケーション促進の取り組みである「INITIA Talk Bar」。本日は、発案者であり事務局でもある稲田・井垣の2人に、取り組みを始めた背景や今後の展望について聞きました!
- 写真左:井垣知子(いがき・ともこ)/経営管理本部総務人事部門総務部総務課所属・総合職
2016年に新卒でコスモスイニシアへ入社。新築マンション・戸建を販売する分譲事業部にて営業を経験し、2018年より総務課へ異動。社内コミュニケーション、IT・システム関連の業務を主に担当。
写真右:稲田千秋(いなだ・ちあき)/経営管理本部総務人事部門総務部総務課所属・オフィスプロフェッショナル職
2013年に中途採用でコスモスイニシアへ入社。賃貸事業部にて物件管理担当を経験したのち、総務課へ異動。総務業務全般からIT・システム関連の業務まで担当している。
従業員の思いにフォーカスして伝える場をつくりたかった
──まずは、取り組みの概要をお聞かせください
井垣:「INITIA Talk Bar」は、従業員が互いに夢や志、胸に秘める熱い思いや、それぞれが持つ知識・スキルを共有する場として始めました。社内のスペースに参加希望者が集まり、経営陣を始めとした夢・志を持つみなさんに当社の未来や個人的な思いについて語っていただいたり、専門知識を持つ人が講義することでスキルを共有しあう場として運営しています。
業務時間外で開催をしていますので、アルコールも提供しながら、ワイワイと意見交換できるような場づくりを心掛けています。残念ながら今期はみんなで対面で集まることが難しいので、オンライン上で開催しています。
──取り組みを始めようと思った背景を教えてください
稲田:直接のきっかけとしては、今も一緒に事務局をやっている人事の石川(博基)さんと飲みに行ったときに、たまたまこの話になったんです。
当社は従業員同士仲が良いけれど、部署を横断したコミュニケーションって実は少ないよねということ、加えて従業員が個性溢れているというか、知識を持った人や特色がある人が多い中で、お互いあまりそれを共有する場がない。知らないままでいるのはもったいないよねという話をして。
ちょうど人事でも知識を共有する社内大学のような取り組みをやりたいと思っていたらしく、じゃあ一緒にやろうよという話になりました。
──実際に働いている中で課題感を感じたことがあったんでしょうか?
稲田:そうですね。私は元々賃貸事業部という部署にいたのですが、他の事業部と仕事上で関わる機会はあまりありませんでした。周りにもそういう人は多くて、実はみんな色んな熱い意見をもっているのにそれを発信する場もないし聞く場もない。すごくもったいないなあと。
井垣:私も分譲事業部にいたときは主に物件現地で仕事をしていたため、他の部署の方と関わる機会は多くありませんでした。従業員のシャッフルランチ企画など部署を横断したオフのコミュニケーションの取り組みはすでにあったのですが、もう少しオンに寄ったコミュニケーションの場も増やしたいなと考えていました。
また、単純に従業員の思いにフォーカスして伝える場があったらいいなとも思っていて。例えば、社内の新たな取り組みについて、経営会議などの資料で取り組みの趣旨や目的などの概要を知ることはできますが、その背景にどんな思いや意思があって始めたのかを知ることはできませんでした。実際に取り組んでいる人の生の声を聞くことで、お互い得られるものや生まれるものがあるのではと考えました。
稲田:そうだね。あとは、管理部門へ来て経営層のみなさんとお話をする機会が増えるかなあと思っていたけれど、実際はそうでもなかった(笑)。経営層のみなさんはすごくフランクに話してくださるし、話も聞いてくださる方だからこそ、誰でも参加できて相互にコミュニケーションを取れる場があれば、より身近に感じられるのではないかと思いました。
──取り組みを始めるにあたって苦労されたことは?
稲田:まず、成果が数字に出るものではないので、どう話を進めるかは考えました。取り組み自体の目的や趣旨は賛同いただけると思っていましたが、予算を計上する以上は分かりやすいゴールを示したいと考えました。今回の場合は集客数などですね。
初めはより多くの方に参加していただくことが重要であることは理解していたので、コンテンツごとに目的やターゲットを明確にして広報することで達成しようと。ただ、最終的には取り組みにかける熱意に共感いただいて推進が決まったんですけどね(笑)。
井垣:経営会議で発表した際に、社長である高木さんが開催に向けて強く後押ししてくださったのは嬉しかったですね。
──実際に始めてみて反響などいかがでしたか?
稲田:この取り組みの広報のプラットフォームとして、以前から社内で使用しているTeamsを活用することにしました。誰でも書き込める全従業員参加のチームを作ってオープン募集にしたんです。
- 実際のTeamsの画面
これも初めての取り組みだったのでドキドキしましたが、想定以上にみなさんが反応してくれて嬉しかったです。
井垣:従業員の方からもスキルアップしたいことや新たな取り組みを発表したいと思ったときに、INITIA Talk Barで出来る?と提案いただくことも多くて。これまで部署の中や従業員個人の中でとどまっていたものが表面化したというか、みんなで共有する空気をつくれたのかなと。
稲田:Teams上では反応しない人も直接声をかけてくださったりなど、注目いただいていることを実感しています。
──印象に残っている回はありますか?
井垣:やはり一回目の高木さん登壇のイベントですね。フラットに参加者のみなさんが質問し、それに笑いを交えながら答える高木さんの様子を見て、改めて企画してよかった!と思いました。運営の改善点が見えた回でもありましたが、反響もよかったです。
稲田:アパートメントホテル「MIMARU」の企画者であるお2人のパネルディスカッションもなかなかの熱量でした。実際に立ち上げるまでの苦労話など普段はなかなか聞けない話が多く、非常に充実した時間でした。
- 代表取締役社長である高木(写真左端)の登壇回
- アパートメントホテル「MIMARU」企画者である熊野(写真左)・田中(写真右)の登壇回
オンライン開催により顕在化した”学び”への需要
──今年に入って新型コロナウィルスの感染拡大があり、開催方法も変更せざるを得なくなりました
稲田:この状況になって、リアルな場での開催の中止を決めたときは断腸の思いでした。外部講師の方を呼んでのイベントが予定されていたり、新しく参加してくださる方も増えてきていたタイミングだったので…仕方のない状況でしたが残念でしたね。
──現在はオンラインでの開催ですが、実施されてみていかがでしょうか
井垣:オフラインで開催できるのは結構先だろうということもあり、オンラインでの開催に踏み切りました。
オンライン上でも楽しめるようなコンテンツをさまざま企画したのですが、顕在化したのがスキル習得など”学び”への需要でした。反対に飲み会は全然集まらなかった(笑)。体を動かす企画も好評でしたね。
稲田:スキル習得系のイベントは、ある程度一方向のコミュニケーションでも成立するので、オンライン開催に向いているというのもあると思います。最近開催したコーチングスキルを学ぶ回などは予想を上回る反響がありました。みんなこの状況下で学ぶ機会を欲しているのだなあと感じましたね。
今後はリモートワークがより推進されると思っていますし、そういったニーズのあるコンテンツを充実させていきたいです。
最終的に目指すのは、文化づくり
──今後の展開についてお聞かせください
井垣:従業員からの持ち込み企画を増やしていきたいですね。また、今は大人数の集客が前提となってしまっているところもあるので、ニッチなお題で少人数で盛り上がるような企画も仕掛けていきたいです。
参加したいと思ってもらうには、「その場に参加したら何が得られるか?」を明確にすることが大事と実感しています。そこを意識しながら取り組んでいきたいです。
稲田:この取り組みは継続が大事だと思います。私たちが最終的に目指しているのは、文化づくりです。もっとお互いが自分の考えていることや思っていることを発信できる雰囲気をつくりたい。そのためには、オンライン上でのライトな相互コミュニケーションを活性化させることが重要と思っています。
今はどうしても目の前の業務がある中で、全社に発信したい人は少ない気がしています。ただ、みんなが目の前の仕事だけを見ていたらなかなか新しいモノは生まれにくい。この取り組みが、会社全体のことを知る・考えるきっかけになればいいなと思っています。
取材・編集
人事
柏木遥
2015年入社。中途採用、研修育成担当を経て、現在人材・組織開発領域を担当。