ニュースリリース

生活者×大学研究室×コスモスイニシア 協同研究プロジェクト
『COCOLABO(ココラボ) 2013』
今年のテーマは「暮らしシェア」を考えよう。
ー 再考:(都市)に集まって住むということ ー

2013年07月30日

株式会社コスモスイニシア(本社:東京都港区、社長:高木 嘉幸)は、新しい住空間の可能性を見出すための産学民協同研究プロジェクト『COCOLABO(ココラボ) 2013を6月から開始いたしました。『ココラボ』として8年目を迎える今年の取り組みテーマは「暮らしシェア」を考えよう。です。

昨今多く見られるようになった「シェアハウス」の概念から脱出して、

・「誰が、何をシェアしているのか?」の根本に迫る→「シェア」という行為の原点に立ち返る

・これからの時代の「暮らしシェア」のあり方を探求する

ことを目的に、2013年12月まで活動してまいります。

今回の協同研究パートナーは、日本女子大学 篠原研究室(教授:篠原聡子(建築家))です。篠原研究室が、インターネットを通じて「暮らしシェア」のあり方などの研究内容を段階的に発表し、その内容に対して、一般の生活者や、住宅事業者である当社との意見交換を交えながら展開していきます。研究過程においては、シェアの内容、個人の生活時間や行為をフィールドワークから探り、グループインタビュー(意見交換会)などのイベントを開催してまいります。生活者のリアルな声を反映しながら研究を進め、最終的にはシェア・ライフのプログラム提案から具現化までを行います。

当社は、上記テーマについて学術的な研究からの検証を進め、現代の住宅事情に対する一つの解を導くとともに、「これからの住まい」として新たな価値を創造していくことを目指してまいります。

  

  

■COCOLABO2013ホームページ  http://www.cocolabo.jp/

COCOLABO2013.jpg

 

 

― 『COCOLABO(ココラボ) 2013』概要 ―

<研究テーマ・内容>

■研究テーマ

「暮らしシェア」を考えよう。  再考:(都市に)集まって住むということ  

 

■研究内容

新しいシェアスタイルのリ・コンセプトについてWho×What×Howの新しい仕組みを切り口に研究します。

今までの一般的な「シェアハウス」といえば、例えば、[単身の社会人が、独身寮(浴室・食堂)を大規模サービス受給型で]シェアするスタイルや、[学生が、一戸建て (LDK+浴室)を小規模完全自立型で]シェアするスタイルが思い浮かばれます。しかし、今回のこの研究においては、異なる世代、世帯像、入居期間の混在など、「○×○」に注目し、規模・オペレーション・共用空間・+αという視点から、研究の解を見出します。

フェーズ1 研究の目的と対象の検討

フェーズ2 フィールドワーク調査・グループインタビュー

フェーズ3 調査結果の分析

フェーズ4 研究の具体化

の各フェーズ分けに対し、研究内容を発表。

また「ブログ」を利用し、生活者からのリアルな声を含めた意見交換を展開します。

  

=研究の背景=

住宅業界においては、1.不動産ストックの増加、2.新築コスト増加、3.ライフスタイルの多様化から、ステレオタイプの矛盾と限界が出てきており、今後都市部で居住する新しいハウジングタイプを探求する必要があると考えています。

家族のカタチは、1家族1住戸というかつての51C型から核家族化が進み、現在1人1戸という住まい方が増えています。今のような家族の住まい方の変化を受け、現代の都市における住まい方のプログラムも再構築すべき時代に来ていると考えます。

また、そういった状況に呼応するようにハウジングタイプの多様化が進み、昨今では「何らかのつながりを持つシェア型のライフスタイル」が出現していることから、当社も不動産ストックの活用方法の1つとして着目し、様々な入居者像を持つ生活、住宅へのニーズを深堀しながら、実現かつ持続可能なハウジングモデルを創出することを目的といたします。

 

<活動スケジュール>

・7月11日 『ココラボ 2013』ウェブサイト公開篠原研究室2.jpg

        以後フェーズ1から段階的に研究内容を発表

・9月初旬 『フィールドワーク』

・10月初旬 『グループインタビュー』

・12月下旬 『ココラボ 2013レビュー』研究結果総括

 ※上記スケジュールは予定であり、変更となる場合があります。

<参加研究室>

篠原研究室/日本女子大学 家政学研究科 住居学専攻

 

 

 

 

 

 

― 『COCOLABO(ココラボ)』の歩み ―

<『ココラボ』とは>

COCOLABO(ココラボ)』は、「個々(coco)の住まいを共に(co)考える研究所(laboratory)」として、展開しているプロジェクトです。住空間への関心の高い生活者、住空間を専門に研究を進める大学研究室、そして住空間の開発者であるディベロッパーの3者が、双方向にコミュニケーションを図る住宅分野において殆ど例のない取り組みです。

21世紀に入り、人々の生活スタイルの多様な変化に伴い住空間への意識や関心が高まり、量から質への転換が進んできています。また、才能のある建築家の多くが大学で教師となり「建築」を指導・研究し学生を育てていく「プロフェッサーアーキテクト」の時代となっています。教師と学生が一体となって展開する研究はオリジナリティに富み、新たな住空間の創造において大きな可能性を秘めています。

当社ではこの点に注目し、大学の建築系研究室と住空間への関心の高い生活者との双方向によるプランニングコラボレーションの場として、取り組んでいます。

 

<活動実績>

当社では、2006年度からこのプロジェクトを実施しています。毎年、ウェブサイトには20代から50代の男女を中心に単身者やファミリー世帯から多数のご意見をお寄せいただいております。

生活者×大学研究室×当社と3者協同で、これからの豊かな住空間・住まい方への提言を生み出していきたいと考えています。
 

 

<参考『ココラボ2011』>

ココラボ2011.jpg