世帯別で変わる! 自分にピッタリの住む場所の決め方・選び方って?

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マイホームの購入を考えた時、間取りや広さ以外にも「どんな場所に住むべきか?」ということを決めなければなりません。
しかし、どのような基準で住む場所を決めればいいのかが分からず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

マイホームは、一生に一度の買い物と言われています。一度購入すると「やっぱり、自分には合わない」と買いなおすことはそう簡単にできませんよね。だからこそ、駅からの近さや商業施設の充実などの様々な視点でしっかりとチェックしてから、自分が本当に住みたい場所にあるマイホームを見つけたいものです。

この記事では、自分にピッタリの住む場所を見つけるために考えるべきことを、周辺の環境や間取りについて、世帯別に紹介していきます。

マイホームの購入を考えはじめた方、自分の欲しい住まいのイメージはできるけれど住む場所をどのように決めたらいいのかわからない方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

 まずはチェック! 安心・安全に住める場所の決め方

 地震などの災害に備えて安全性を考えよう

 治安の良し悪しをチェック

 周辺環境の充実や駅からの距離など、生活の利便性

 周辺の環境もチェックしよう

 ファミリー世帯|子どもを中心に生活を考えてみよう

 通勤・通学の利便性

 周辺施設を考慮しよう

 子どもが成長した後も考えられた間取り・広さ

 親世帯の住まいとの距離

 DINKS世代|夫婦2人が暮らしやすい生活を見つけよう

 通勤にかかる時間など、生活の利便性

 趣味の充実

 2人で暮らしやすい間取り・広さ

 定年退職後のシニア世代|足腰に負担のかからない生活を目指そう

 医療福祉施設の利便性

 交通の利便性

 バリアフリーに特化した間取り

 子世帯の住まいとの距離

 住む場所が決まったら…どんな物件に住みたいか考えてみよう!

 一戸建てかマンション、どちらにする?

 新築・中古、どちらがおすすめ?

 まとめ|すべてを満たす住まいを探すのは難しい? 自分たちが何を優先させたいのか、考えてみよう

 

まずはチェック! 安心・安全に住める場所の決め方

まず、どの世帯でも優先したいのは、安心・安全な場所に住むことですよね。どんなに快適で住みやすい家を手に入れても、災害時の被害や犯罪に巻き込まれてしまっては意味がありません。

ここでは、以下の4つの視点から、安心・安全に住むことができる場所の決め方や選び方を紹介しています。

  • 地震などの災害に備えて安全性を考えよう
  • 治安の良し悪しをチェック
  • 駅からの距離や周辺環境の充実など、生活の利便性
  • 周辺の環境もチェックしよう

それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

地震などの災害に備えて安全性を考えよう

住む場所を決める際にまず検討したいのは、そのエリアの安全性です。
日本は、世界でも有数の地震大国です。どこに住んでいても、地震が起きない場所はないと言ってもいいくらいです。他にも、大雨による洪水やがけ崩れ、火山活動などの自然災害が起こる可能性も考えられるでしょう。

東日本大震災や熊本地震をきっかけとして、災害時の安全性を気に掛ける方も多くなってきていると思います。しかし、住みたい場所が本当に安全なのかは、なかなか判断しにくいですよね。

そこで活用できるのが、国土交通省のハザードマップポータルサイトです。
このサイトでは、身の回りもしくは住みたいと考えている候補の街でどのような災害が起きる可能性があるのか、チェックすることも可能です。

どんな災害が想定されているのか、その際に活用できる避難所の場所などを事前にマップで確認しておくようにしましょう。

治安の良し悪しをチェック

治安の良し悪しも、住む場所を決める際には大変重要なポイントです。
事件や事故などの危険に巻き込まれる可能性があれば、安心して生活することができませんよね。
各都道府県が管轄している警察のホームページから、住みたい地域の犯罪統計や事件発生状況などを確認することができます。安全に暮らすための、一つの目安として考えてみてもよいかもしれません。

治安が良いか悪いかの確認は、不動産業者に聞くだけではなく、実際に現地を見に行くことをおすすめします。
その地域自体は治安がいいと言われていても、通りが一本変わるだけで、ガラッと雰囲気が変わることもあります。駅の北口と南口でも、商業施設や周辺環境が全く異なっていることも考えられます。
検討している物件の周りだけではなく、自分や家族が暮らすことを想定しつつチェックしたいですね。

また、現地を見に行くときに忘れがちなのが、日中だけではなく夜の雰囲気もチェックしておくことです。昼は明るくて人通りの多いところでも、夜は街灯が少ないため暗くて閑散としているということもあるでしょう。
わざわざ夜に現地へ行くのは大変ですが、家を買ってから後悔しないためにも手間をかけて確認しておくべきポイントです。

周辺環境の充実や駅からの距離など、生活の利便性

スーパーマーケットや病院など、生活していく上で必要な施設が近くにあるかどうかを確認しましょう。
その時に併せて確認しておきたいのが、物価や自分の生活水準にあったお店があるかどうかです。年収は平均なのに、最も近いスーパーマーケットは高級食品ばかりを扱っているため、結局遠くの安いお店まで毎週通っている……なんてことは避けたいですよね。自分の生活水準にあった周辺環境が整っているかどうかを見ておきましょう。

また、駅からの距離は実際に自分で歩いてチェックしたい点です。
例えば、「駅まで徒歩10分」と書かれていても、本当に10分で到着できるとは限りません。不動産広告では「徒歩は分速80m」と定められているのですが、これは時速4.8㎞で、ヒールの高い靴を履いた女性が歩いているスピードです。また、信号待ちや歩道橋で歩く距離が長くなることと坂道を歩くことなどは考慮されません。可能であれば、実際に歩いてみてどれくらいかかるのかを確認しておくとよいでしょう。

周辺の環境もチェックしよう

住むことを検討している場所の周辺環境は、現地に行かなければわからないことですよね。治安や利便性と一緒に、周辺環境も現地で確認しておきましょう。
「閑静な住宅街」というイメージなのに実際は思ったほど静かな場所ではなかった、せっかくの南向き物件なのに高い建物が近くに建っていて日当たりが悪い……ということもあるかもしれません。

そして、安全面に関わる点で特に注意したいのが、周辺の道路に車がどのくらい通るかです。近くに幹線道路がある場合、走り抜ける車が頻繁に通るので子供やお年寄りが歩くには危険な場所かもしれません。また人通りが多い道に面していれば、人の視線が気になってしまい、プライバシーの侵害を心配しなければならないこともあるでしょう。

車の交通量は騒音や排気ガスの問題にもつながるため、忘れずに確認しておきたいポイントです。

ファミリー世帯|子どもを中心に生活を考えてみよう

ファミリー世帯は、生活の中心が子供になります。そのため、子供にとって便利かどうかが最優先されるでしょう。
ただ、子ども中心に考えたとしても自分たちの通勤についてもきちんと考えておきたいですよね。
送り迎えがある場合など、親が子供をサポートしやすい環境であることも大切です。自分たちの通勤の利便性を犠牲にしすぎない配慮も必要です。

通勤・通学の利便性

通勤・通学は毎日のことなので、職場や学校までどれくらいの時間がかかるのかは気にしておきたい点です。通勤・通学にかかる時間や駅までの距離だけでなく、電車やバスの本数、乗り換えの手間なども含めて検討できるとよいですね。

通勤・通学にかかる時間は、家で親子が一緒に過ごす時間にも影響します。親子でコミュニケーションを取り合っていくためにも、通勤・通学の利便性はとても大切なのです。

周辺施設を考慮しよう

子どものために必要な周辺施設があるかどうかを確認しておきましょう。子どもが小学生以下である場合は、病気にかかることがどうしても多くなります。すぐ近くにかかりつけの病院があるかも重要な要素になるでしょう。
また、近隣に大きな公園があるかどうかも、子育てを行う世代にとっては非常に大切です。子供たちの遊び場になるだけではなく、親同士が交流する場所としての活用もできます。地域とのつながりを感じながら、子育てをしていきたいですね。

それ以外には、居酒屋や歓楽街を通り抜けないと駅から家に帰れないなど、子どもにあまり接触させたくない場所は避けた方がよいかもしれません。子どもを危険な目にあわせないためにも、考えておくべきことでしょう。

子どもが成長した後も考えられた間取り・広さ

住まいそのものについて気をつけたいのは、間取りや広さです。子どもが大きくなった後も不便にならないかどうかを考えておきましょう。

家族構成によって、見合った間取り・広さは異なります。
子どもがいるのか、今後また増えることがあるのか、また両親と同居する予定があるのかどうかも、住まいを選ぶ上で非常に重要な要素になります。

今のうちから将来のことを考えるのは難しいかもしれませんが、子供部屋が作れる間取りになっているかどうか、子供の服や物が増えても収納できるだけの場所があるかどうかなどをチェックしましょう。

親世帯の住まいとの距離

ファミリー世帯で暮らしていると、親世帯の住まいとの距離は悩みのひとつ。しっかり考えておきたいところです。
将来的に介護が必要になった場合、同居・近居をしておけばすぐに駆け付けることができて、安心ですよね。

また、子どもが小さいうちは、ひとりで留守番させるわけにはいきません。どうしても両親ともに外せない予定が入ってしまったときには、両親に来てもらったり預かってもらったりすることが想定されます。そこで、親世帯との行き来がしやすい場所を選ぶことをおすすめします。

同居をするのであれば、両親世帯と自分の世帯、2世帯住宅の購入を検討しましょう。
2つの世帯が住む家ですから、それだけの間取り・広さが必要になります。駅から少し離れた場所などの利便性に欠いている郊外も候補に入れておくとよいかもしれませんね。

同居に抵抗があるのであれば、近居をおすすめします。
近居とは、徒歩や車、公共交通機関などを使って30分以内で移動できる範囲に住むことです。
親世帯との距離感を考えつつ、一度話しあってみるとよいでしょう。

DINKS世代|夫婦2人が暮らしやすい生活を見つけよう

DINKS世帯は、夫婦2人で暮らしやすい場所を見つけましょう。
DINKSとは、共働きで子どもを意識的に作らない、持たない夫婦のことを指します。通勤の利便性を考えた住まいでも、趣味に特化した住まいでもよいでしょう。夫婦2人でどんな場所に住みたいのか、じっくり話し合って決めていきたいところです。

ただ、将来的に子どもを持つことを考えている人は、子どもが生まれた場合にどんなライフスタイルになるのかも含めて考えておいてくださいね。

通勤にかかる時間など、生活の利便性

DINKS世帯は共働きであるため、2人の通勤に便利な場所を選びたいところです。
その際、できるだけどちらにとっても同じくらいの通勤時間になる場所を選ぶとよいでしょう。通勤時間に差がありすぎると、生活リズムが合わなくなったり、家事の負担が偏ったりする可能性があります。

また、周辺施設にも注目したいですね。共働きの場合は、平日の買い物は遅い時間になりがちです。近隣の店舗が夜遅い時間まで空いているかどうかも、忘れずに確認しておきましょう。足りないものがあるときに、遠くまで買いに行かなければならなくなったり、休日まで買いに行けなかったりしてしまうかもしれません。

趣味の充実

お互いに趣味も充実させたいのがDINKS世帯ですよね。アウトドアな趣味なら使う道具をしまっておくスペースを、インドアな趣味なら専用の部屋を確保できると充実した生活を送ることができるでしょう。
2人共通の趣味なのであれば、トコトンこだわることができるでしょう。そのため、趣味の部屋を確保できるような物件を選ぶことも可能です。

2人で暮らしやすい間取り・広さ

2人で暮らすからこそ狭い家でも大丈夫と言えるのかもしれませんが、それぞれの部屋がある方が充実した生活が送れるでしょう。
家で仕事をしなければならないときなど、ひとりで集中できる部屋があると、作業がはかどりますよね。また、相手の方も静かにしていなければならないなどに、気をつかわせてしまうかもしれません。それぞれのスペースを設けた間取りにしておくのも大切です。

定年退職後のシニア世代|足腰に負担のかからない生活を目指そう

定年退職後のシニア世帯は、体に負担のかかりにくい生活ができるかどうかが、家探しのポイントです。

近年、老後に備えての住み替えをするシニア世代が増加していることはご存知でしょうか。

 

世帯主の年齢 二次取得者

 

出典:「平成27年度住宅市場動向調査報告書

こちらの図の「二次取得者」とは、2回目以上の取得となる世帯を示しています。
現在の住まいは、家族での生活を中心に考えられていると思いますが、子どもの独立や定年退職などによって住まいの役割も変化していきます。その変化に合わせて、住み替えを行っている方が多くいることが、この図から考えられるでしょう。

詳しくはこちら:老後のことを考えて住み替える? タイミングや気を付けるべきポイントとは

定年退職をした直後であれば想像しにくいかもしれませんが、70・80代になった時には足腰が弱くなり、病気がちになってしまうことも考えられます。
自分が年を取った時のライフスタイルをできるだけ細かく想像し、無理のない生活ができる住まいにしたいですね。

医療福祉施設の利便性

年齢を重ねると、病院などにかかる回数が増えてきます。そのため、病院へのアクセスのよさは重要なポイントです。
ただ、医療福祉施設が豊富に揃っているのか、距離は近いのかというだけでなく、移動がしやすいかどうかも現地で確認しておきましょう。

例えば、「距離は確かに近いけれど、交差点にある信号の点滅時間が短く、急いで渡らなければならない」、「足腰が弱いのに、歩道橋を渡らなければならない」といったことがあると、病院へ行くのが難しくなってしまいますよね。

今は無理なく歩行することができても、加齢と共に、段々と足腰が弱くなってくることが想定できます。
医療福祉施設までの道のりに、階段や段差はないか?急な坂道はないか?車の交通量はどのくらいなのか?などの視点を持って、将来的に身体能力が衰えても通うことができるかとどうか、検討してみましょう。

交通の利便性

周辺が便利な環境かも大切です。出かけることを考えると、公共交通機関の使いやすい駅やバス停の近くなどがよいでしょう。
それ以外にも、家の周辺の道路状況も確認しておくべきポイントです。まわりに坂道が多いと、ちょっとした買い物に出るのも一苦労です。
自分たちの住まいの周辺がどのような環境なのか、自分のライフスタイルと重ねながら見ていきたいですね。

バリアフリーに特化した間取り

物件を探す時には、間取りがバリアフリーになっているかも確認しておきましょう。
今は必要ないかもしれませんが、足腰が弱くなると若い時以上に動きやすい間取りが重要になってきます。
もし、住む場所や地域は気に入っているのに理想にぴったりな間取りが見つからない場合は、中古マンションを購入してからのリノベーションを検討してもよいでしょう。

実は、室内での高齢者による転落・転倒事故は大変起こりやすく、非常に危険です。
段差を解消する、廊下やトイレ、浴室に手すりを取り付ける、床材を滑りにくいものにするなど、小さな工事でも効果が期待できますよ。

詳しくはこちら:おしゃれに! 安く! 中古マンションをリノベーションする時に知りたい5つのこと

子世帯の住まいとの距離

子世帯の住まいとの距離も気にしたい点ですよね。
同居・近居をしていれば、何かあった時にすぐ駆けつけることができますし、育児や家事をお互いサポートしあう生活の実現が可能です。

特に孫がいれば、生活の中に活力が生まれます。適度な距離を保ちつつも、日常的なコミュニケーションを楽しむこともできそうです。

住む場所が決まったら…どんな物件に住みたいか考えてみよう!

住む場所の選択と同時に、どんな物件に住みたいのかを考えておくとよいでしょう。
もし、住みたい場所がいくつかあったとしても、肝心の住まいがみつからなければ意味がありませんよね。
どんな間取りがいいのか、どんな生活をしたいのかを考えつつ、様々な物件を見学しているうちに、住みたい場所が決まってくるかもしれません。

ここでは、「新築か中古か」「マンションか一戸建てか」という2つの悩みについて解説していきます。
一概にどちらがよいのかは言い切れませんし、それぞれにメリット・デメリットがあるので、住む人の価値観によってどんな住まいがよいのかは異なります。

自分たちの生活にはどんな住まいが向いているのか、考えていきましょう。

一戸建てかマンション、どちらにする?

一戸建てかマンションかも迷うところです。
一戸建ては、管理費などがかからないため、購入したあとのコストが少なくて済みます。また、土地も購入するため、年数が経っても価値が残るのがメリットです。
マンションは、管理人がいたりオートロックになっていたりする物件であれば、セキュリティ面で優れています。

詳しくはこちら:【マンションVS一戸建て】買うならどっち? 11項目から徹底比較!

まずは、マンションと一戸建て、自分たちが生活をしていく住まいとしてどちらが向いているのか、考えていきましょう。

● 金銭面をチェック!

まず気になるのは、お金の問題ですよね。
マンションでも一戸建てでも、家を買う場合にはさまざまな費用がかかります。

金銭面について比較するべき要素は、以下の5項目です。

  1. 不動産の「購入資金」
  2. 管理費などの「維持費」
  3. 月々の「駐車場料金」
  4. 固定資産税などの「税金」

以下の表にまとめています。

金銭面比較表

この4つの要素からマンションと一戸建てを比較すると、維持管理費や駐車場料金の必要なマンションの方が高額と言えます。

なお、一戸建てを購入する場合は月々固定の支出が少なくなるため、管理費だけを見れば長期的に見れば支出が少なくなります。

ここで注意したいのは、一戸建てを維持管理するためには手間暇がかかるということです。
マンションであれば、定期点検、メンテナンス、修繕計画などは管理会社が行ってくれるでしょう。
しかし一戸建ての場合は、維持管理をすべて自分で行わなければなりません。さらに、将来的なメンテナンスや修繕を考えると、それなりに費用がかさむことが予想され、計画的な貯蓄をしておく必要もあります。
修繕を行うタイミングは自己判断になりますが、修繕費用を含めて比較をすると、修繕にかかる費用は同等もしくは一戸建ての方が高くついてしまう傾向にあります。

費用や手間暇など、何を優先させるのか考え、「マンションにするか?一戸建てにするか?」をよく考えてみましょう。

●生活面の比較をチェック

次に、実際に住んだ際の生活面を比較してみましょう。
快適に住むことができるかどうかは、住まいを選択する上で重要なポイントです。
何を優先したいかを考えつつ、マンションと一戸建てを比較していきましょう。

生活面で比較している要素は、以下の6項目です。

  1. 間取りの自由度
  2. 立地条件
  3. セキュリティ
  4. プライバシー(音・振動)
  5. ペット
  6. バリアフリー

以下の表にまとめています。

生活面の比較表

マンションは利便性の高さが、一戸建ては自由度の高さがそれぞれの魅力と言えるでしょう。

マンションは、駅や商業施設へのアクセスがよいだけでなく、複数のセキュリティ構造や、老後も快適に過ごせるバリアフリー環境は、生活面での利便性をさらに高める役割となっています。

一方で一戸建ては、世帯人数やライフスタイルの変化にも比較的柔軟に対応することができます。注文住宅であれば、自由度の高い間取りを設計することができ、建物と建物が隣接していないため、音や振動も伝わりづらいのです。隣人に気を遣いながら生活をするということもないでしょう。ペットを自由に飼育できるのも魅力的ですね。

生活面でのこだわりは、世帯によってさまざまです。何を優先したいのかを考えた上で、しっかり選んでいきましょう。

新築・中古、どちらがおすすめ?

次に、新築と中古を比較していきましょう。
新築か中古かも、家を買うときに迷うところですよね。単純に「新しいか、それとも古いのか」だけではなく、家の機能や設備などにさまざまな違いがあります。

詳しくはこちら:【新築or中古】物件選択を徹底解説! あなたに合うのはどっち?

それでは、見ていきましょう。

● 住む際の特徴をチェック!

まずは、住む際の特徴を比較していきましょう。

比較している要素は、以下の4項目です。

  • 新しさ
  • 間取りや空間づくりの自由度
  • セキュリティ
  • 耐震性

以下の表で確認していきましょう。

住む際の比較要素

 

新築の最大のメリットは、「誰も使っていない真っさらな家に住むことができる」という点ですよね。こちらの比較表だけを見ていると、中古はどうしても新築に劣ってしまうように感じられます。しかし、居室内の新しさや空間づくりの自由度はリフォーム・リノベーションを行えば、新築同等までに高めることができます。

耐震性にも注目しておきましょう。
建物の耐震性を左右する耐震基準とは、建物が地震に耐え得る能力を定めたもので、旧耐震基準と新耐震基準とでは内容が大きく異なります。1981年6月以前に建築確認を受けた建物は、新耐震基準を満たしていない可能性があるため、耐震性能を確認する必要があります。

もし、不安を感じるのなら管理会社に確認をしたり、建築家や耐震診断士などの専門家に見てもらったりするとよいでしょう。

● 金銭面の特徴をチェック!

次に気になる金銭面の特徴を比較していきましょう。

今回比較する要素は、以下の10項目になります。

  • 購入時の「物件価格」
  • 住宅そのものにかかる「消費税」
  • 不動産会社に支払う「仲介手数料」
  • 中古のみにかかる「リフォーム・リノベーション費」
  • 購入時にかかる「修繕積立基金」
  • 「固定資産税の軽減」
  • 「登録免許税の軽減」
  • 「不動産取得税の軽減」
  • 「瑕疵担保責任」の有効期間
  • 将来的な「資産価値の変動」

以下の表で確認していきましょう。

金銭面の比較表

※注1. 長期優良住宅・認定低炭素住宅の新築等に係る登録免許税の税率は、平成30年3月31日までの措置として、0.1%(戸建ての長期優良住宅の移転登記については0.2%)に軽減。
※注2. 買取再販住宅の取得に係る登録免許税の税率は、平成30年3月31日までの措置として、0.1%に軽減。
※注3. 平成30年3月31日までに取得する認定長期優良住宅では、この控除額が1,300万円に増額。
新築物件と中古物件を比較する場合、多くの方が「中古物件は、新築物件よりも低価格で購入することができる」と考えでしょう。

確かに、中古の物件価格は比較的安価です。
しかし、中古物件にのみかかる費用、新築物件ならではの税制優遇措置などもあり、諸費用やかかる税金などを含めて総合的に考えると、物件によってはあまり差がない場合もあります。

税制や諸費用など資金に関する疑問点は、不動産会社の担当者に質問をし、不明瞭な出費がないことを十分に確認してから購入に踏み切るべきでしょう。

● 選ぶ際の特徴をチェック!

「新築にするのか中古にするのか」そのどちらかを選ぶ際、どのような点に注目するべきなのか、確認していきましょう。

ここでは、以下の5項目を比較していきます。

  1. エリア
  2. 周辺環境
  3. コミュニティ
  4. 面積
  5. 間取り

以下の表にまとめています。

「新築にするのか中古にするのか」そのどちらかを選ぶ際の特徴

 

表から分かるように、選ぶ際の特徴は一長一短です。どちらが優れているかは言い切れず、選択の基準は、個々人の価値観や何を優先するのかによって左右されます。

例えば、「なるべく最寄駅や商業施設からのアクセスがよい家を買いたい」と考えているとするならば、中古物件を中心に探すとスムーズに見つけることが出来るでしょう。
なぜなら、駅前などの便利な場所には既存の建物が建っており、これらを取り壊して新築物件を建設することが難しいからです。中古物件も購入の視野に入れるのであれば住宅購入の検討範囲が広がり、立地条件のよい家を買うことができる可能性も高まります。

自分たちが家を買う際にどこに価値を置くのか、何を優先するのかによって、選択の基準は異なってきます。どこが譲れないところで、どれなら妥協できるのかを考えて住まいを選んでいきましょう。

まとめ|すべてを満たす住まいを探すのは難しい? 自分たちが何を優先させたいのか、考えてみよう

住まい探しをするときには、さまざまな条件があるでしょう。しかし、そのすべてを満たす物件を見つけられることはまずありません。そこで、希望する条件に優先順位をつけて、これだけは譲れない条件を元に物件探しを行っていきましょう。

物件探しいにあたって、安心して生活できるところなのか、周辺環境がよいところかから考え始めるのがポイントです。
というのも、マイホームはリノベーションなどを行えば変更することができますが、周辺環境は自分たちの力ではどうにもなりません。
だからこそ、住みたいエリアから決めて、その次に最低限の条件を満たした物件をピックアップしていくことをオススメします。

コスモスイニシアでは、中古物件だけではなく、新築物件やリノベーション物件も取り揃えています。

 

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住む場所を含めて様々な面をチェックし、理想の住まいを手に入れてくださいね。

2017/07/06 時点での情報です。