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東京大学・難波研究室×生活者×コスモスイニシア 共同研究プロジェクト
『COCOLABO(ココラボ) 2008』
「人に、環境に、やさしい家」 研究活動レポート
- 4つの環境共生住宅プランを提案 -
平成20年12月4日
 (株)コスモスイニシア(本社:千代田区、社長:町田公志)では、新しい住空間の可能性を見出すための産学民協同研究プロジェクト『COCOLABO(ココラボ) 2008』を平成20年6月から11月末までの6ヶ月間に渡って、研究活動を進めて参りました。

 3年目を迎える今年は「人に、環境に、やさしい家」を研究テーマに、「住空間」の研究を専門に進める東京大学・難波研究室と、「住空間」で暮らす一般の生活者、そして「住空間」の開発者であるコスモスイニシアの3者が協同して、環境共生住宅の研究に取り組んできました。

 『COCOLABO(ココラボ) 2008』の活動内容として、4つの環境共生住宅プランをCOCOLABOココラボウェブサイト(http://www.cocolabo.jp)にて提案することを基本活動とし、親子参加型の夏休みワークショップや、戸建住宅に住む生活者とのグループインタビューの実施など、生活者との意見交換も積極的に展開してきました。

 「人に、環境に、やさしい家」をテーマに、6ヶ月間の活動を続けてきた『COCOLABO(ココラボ) 2008』の研究成果を通して、新しい暮らしの豊かさを提案して参ります。

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-『COCOLABO(ココラボ) 2008』プロジェクト概要 -
■研究テーマ 「人に、環境に、やさしい家」
自然を大切にし、環境を守っていくことは、とても大切です。しかし、環境に調和しながら、人々が健康で快適な生活を送ることも大切だと思います。『COCOLABO(ココラボ) 2008』では人と環境の両方にやさしい家を考えることで、新しい暮らしの豊かさを探って参りました。

■活動内容
1) 環境共生住宅プランの提案
 東京大学・難波研究室と当社社員の研究員で構成したCOCOLABOココラボメンバーは、「人に、環境に、やさしい家」を考えるとき、5つの視点を意識しながら4つの環境共生住宅プランをCOCOLABOココラボウェブサイトにて提案して参りました。5つの視点に基づいて生まれた、設計のアイデアを実現するため、生活者の家族構成や、風の流れ、太陽の向きなどの環境条件を考慮しながら、具体的な設計手法について研究活動を展開しました。 5つの視点 街並みと住宅プラン 2) ワークショップの実施
 8月9日(土)に東京大学で親子参加の夏休みワークショップ「太陽とそよ風となかよしな“エコの家”を作ろう!」を実施し、子ども達が考えた“エコの家”を難波研究室のメンバーと一緒に形にしていきました。 画像 3) グループインタビューの実施
 9月中旬には、エコの意識が高い、当社分譲戸建て住宅にお住まいの方々に、COCOLABOココラボプランに対するご意見をお伺いするグループインタビューを実施いたしました。また、難波研究室のメンバーも加わった座談会形式での意見交換会もおこない、生活者の方々から貴重なご意見を頂戴することが出来ました。
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■活動スケジュール
研究内容
6月 9日(月) COCOLABO2008 ホームページスタート
20日(金) 1st ROUND UP「色々な家を考えてみよう」
環境共生住宅のさまざまな可能性を探るべく、各研究員が自分の考えた環境共生住宅を提案します。
【研究NO.1】街並みスタディ
【研究NO.2】敷地Aについて
【研究NO.3】敷地Bについて
【研究NO.4】敷地Cについて
【研究NO.5】敷地Dについて
7月 25日(金) 2nd ROUND UP「家の周りをみてみよう」
環境共生住宅が並んだときにいったいどのような効果が現れてくるかを研究します。
自分の家だけではなく、お隣さんと一緒に環境を考えることで、「人に、環境に、やさしい家」が見えてきます。
【研究NO.6】途中結果報告
【研究NO.7】風の流れをみてみよう
【研究NO.8】街並みのルール
8月 9日(土) イベント1 夏休みワークショップ「太陽とそよ風のなかよしな“エコの家”」をつくろう!
親子で環境について考えてもらうため、東京大学で親子参加の住体験のイベントを開催しました。
29日(金)

3nd ROUND UP「人に、環境に、やさしい家にしよう」
設計する家を様々な視点から検証し、環境共生住宅にふさわしいかを考えてみることにしました。
【研究NO.9】時間の変化を考える
【研究NO.10】家計簿を考える1
【研究NO.11】家計簿を考える2
【研究NO.12】安心・安全を考える

9月 中旬 イベント2 グループインタビュー
コスモスイニシアの分譲戸建て住宅にご入居の方々に、ココラボプランに対するご意見をお伺いしました。 また、難破研究室のメンバーも加わり、座談会形式での意見交換会を実施いたしました。
10月 中旬 FINAL ROUND UP「環境共生住宅に住もう」
各敷地の最終案や環境にやさしい家にする工夫、そして風洞実験を紹介していきます。
【研究NO.13】A・B敷地のまとめ
【研究NO.14】C・D敷地のまとめ
【研究NO.15】環境工夫のまとめ
【研究NO.16】風洞実験と最後のまとめ
12月 3日(水) イベント3 研究結果発表会

■研究パートナー 「東京大学・難波研究室」
 難波研究室のテーマは、地球環境を持続させるような都市や建築のデザイン「サステイナブルな(持続性のある)デザイン」です。昨年に引き続き、『COCOLABO(ココラボ) 2008』にパートナーとして参加し、サステイナブルの視点で、家族の時間変化に対応でき、環境に調和しながら豊かに住み続けることができる住まいを研究して参りました。

難波和彦(なんばかずひこ)教授 プロフィール
1947年 大阪府生まれ
1969年 東京大学建築学科卒業
1974年 東京大学大学院建築学専攻 博士課程修了
1977年 1級建築士事務所界工作舎設立、
1996年 ㈱難波和彦+界工作舎代表取締役、
2000年 大阪市立大学大学院建築学専攻 教授
2003年 東京大学大学院建築学専攻 教授
作品の代表作に「箱の家シリーズ」など多数

難波和彦教授
■COCOLABO(ココラボ)とは
『COCOLABO(ココラボ)』は、「個々(coco)の住まいを共に考える研究所(laboratory)」として、展開しているプロジェクトです。住空間を専門に研究を進める大学研究室、住空間への関心の高い生活者、そして住空間の開発者であるディベロッパーの3者が、双方向にコミュニケーションを図り、より良い「住空間」の研究に取り組んでおります。21世紀に入り、人々の生活スタイルの多様な変化に伴い住空間への意識や関心が高まり、量から質への転換が進んできています。また、才能のある建築家の多くが大学で教師となり「建築」を指導・研究し学生を育てていく「プロフェッサーアーキテクト」の時代となっています。教師と学生が一体となって展開する研究はオリジナリティに富み、新たな住空間の創造において大きな可能性を秘めています。当社ではこの点に注目し、大学の建築系研究室と「住空間」への関心の高い生活者との双方向によるプランニングコラボレーションの場として、2006年より取り組んでおります。