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グッドデザイン賞、7 年連続受賞
分譲マンション3 プロジェクト、賃貸マンション1 プロジェクトで
本年度グッドデザイン賞同時受賞
平成20 年10 月9 日
 (株)コスモスイニシア(本社:千代田区、社長:町田公志)は、『2008 年度グッドデザイン賞/身体・生活領域/戸建て住宅、集合住宅部門』(財団法人日本産業デザイン振興会主催)を受賞いたしましたので、お知らせいたします。
 受賞したのは、新築分譲マンション『東京グランファースト』(江戸川区/総戸数163 戸/分譲済み)、『イニシア川口並木』(川口市/総戸数51 戸/分譲済み)、『イニシアイオ横濱関内』(横浜市中区/総戸数50 戸/分譲済み)、新築賃貸マンション『コスモグラシア錦糸町アクヴェル』(墨田区/総戸数99 戸/賃貸中)の計4 プロジェクトで、マンション業界でも有数の、2002 年度以来7 年連続の受賞となりました。また、同年度に4プロジェクト受賞は、当社でも過去最多件数となっています。
 ※当社『グッドデザイン賞受賞』紹介ウェブページ:http://www.cigr.co.jp/ourservice/supply/gooddesign
 当社では、独自の建築基準をまとめた「標準仕様書」に基づき、高い居住性能を持つ、高品質の住まいづくりを追求しておりますが、プロジェクト全体のランドスケープ・外観・照明デザインについても、それぞれのガイドラインを設け、全プロジェクトにおいてデザイン性の追求を図っております。
 具体的には、当社が供給する各プロジェクトにおいて、「シンプル&リッチ」をデザインコンセプトとし、人々が共通して「美しく・心地よく・目的にかなう」と感じられるランドスケープ(環境)設計や、街並との調和を図った外観デザイン、人々のバイオリズムや視覚特性などの人間工学的な観点と光の持つ様々な特性を考慮した観点から「人を迎える癒しの明かり」を実現する照明計画のそれぞれを検証し、採用しております。
 また、見かけ上のデザイン性の追求のみならず、「人々の快適な生活の場を創造」することを当社グループのブランドステートメントとして掲げ、新たな生活価値の提案・暮らしのデザインについても追求し、各プロジェクトにおいて展開しております。
 これは、『グッドデザイン賞』が掲げる「生活の質的向上と産業活動のさらなる高度化」、すなわち私たちの生活をより豊かにするであろうものごとについて同賞に選定するものとした目的にも相通ずる部分が多いことから、第三者的な評価として同賞をいただくことは大変栄誉あることと考えております。
 今後についても、「一歩先を、つくる。一生涯に、こたえる。」のタグライン(コーポレートスローガン)に基づき、住宅の供給を通じて、住まうという住宅本来の性能・品質の向上に加え、より良く、より美しいといったデザイン性の向上、並びに、新たな生活価値の提案を同時に追求し、住まう人の「一歩先行く安心」と「期待以上の喜び」を目指すとともに、地域社会との調和の取れた街づくりへの貢献を目指して参ります。
 参考)「グッドデザイン賞(Gマーク)」※(財)日本産業デザイン振興会HP(http://www.g-mark.org/)より抜粋グッドデザイン賞は、1957 年にスタート(通商産業省によって創立された「グッドデザイン商品選定制度」(通称G マーク制度)が母体)した、わが国で唯一の総合的デザイン評価・推奨の仕組みです。「デザインが優れたものごと」を選び、生活者や産業などに働きかけ、私たちの社会をより豊かな方向へ導いていこうとする活動を50 年にわたり続けてきました。この活動によって積み上げられてきた「グッドデザイン」は30,000 件以上にのぼります。
 グッドデザイン賞は、単に美しさを競うデザインコンペではありません。「優れたデザイン」を社会に普及させていくことで、私たちの生活をより豊かにすることと、産業の発展とを同時に後押ししようとする活動です。多くの人たちがこの活動を支持し、また多くのメーカーが参加しています。つまり、行政、企業、デザイナー、そして生活者が一体となってより豊かな社会を実現するための運動であると言うこともできるのです。
<受賞プロジェクト概要>

『東京グランファースト』(新築分譲マンション) :身体・生活領域/戸建て住宅、集合住宅部門>

【概要】
東京の東の玄関口として発展してきた総武線「小岩」駅の駅前再開発エリアに位置し、都心までのアクセスの良さ、下 町文化の香りの漂う周辺環境と計画地は様々な面をもち合わせています。“活気ある街”に隣接しながらも“和の DNA”を感じられる端正なフォルムの中に光と影の様々な表情を見せ、建物基壇部は重厚感と安定感をイメージさせ るように構成し、住宅部分は天に向かって垂直に伸びる柱に柔らかな曲面デザインを施し、陰影デザインにより、洗練 された佇まいとしました。計画するにあたり、1.5 層住宅や様々な生活現象に対応できる住戸プラン等新たな生活スタ イルの提案をテーマとしました。
【達成しようとした目標】
駅前の一角にあり、利便性の高い賑わいのある立地のため都市の喧騒に埋没するのではなく「住」としての柔らかい街 のランドマークとなり、私邸へといざなわれていく過程で、オンからオフへと意識を切り替えられる空間構成が目標と なりました。また、単に利便性の高い立地の住まいというだけではなく、唯一無二の生活現象を演出する器を提案する ことを目指しました。
【審査評価ポイント】※審査委員による評価コメント
都心の駅前に建てられた分譲高層集合住宅である。既存の駅前商店街の再開発であるため、足元まわりは商業空間とし ての賑わいと下町的な雰囲気を残そうとしている。敷地は総武線の北側にあるため、すべての住戸を南面させ、最上階 の2 層は1.5 層住宅として、多様な住戸を提供している。鉛直線を強調したシンプルな外観にさまざまな機能を納めた 都心型集合住宅のプロトタイプだと言えよう。
【所在地】 東京都 江戸川区 西小岩1-27-29(住居表示)
【構造・規模】 鉄筋コンクリート造、地上24 階・地下1 階建
【総戸数】 163 戸
【事業主】 (株)コスモスイニシア
【デザイナー】 (株)コスモスイニシア一級建築士事務所/
(株)ハロデザイン研究所/
(株)山本・堀アーキテクツ/
(株)タウンスケープ研究所
【施 工】 (株)錢高組
【竣工時期】 2007 年1 月

『イニシア川口並木』(新築分譲マンション) :身体・生活領域/戸建て住宅、集合住宅部門

【概要】
環境問題が高い関心を集める昨今の社会情勢を鑑み、環境配慮型分譲集合住宅の可能性を追求しました。株式会社チー ムネットの提唱する「住環境統合理論」に基づき「居住者の得」を第一とし、「自然環境」と「コミュニティ」を手段 として使いこなすための手法として「環境共生」を位置づけ、「緑」「風」「人」の3 つのつながりのデザインを行 いました。エコブラインドによる独自の壁面緑化システム、土地の記憶を後世に残すべく敷地内にあった桜の木を活か した創り込みにより実現した豊かな景観・住環境・コミュニティによって、環境配慮型分譲集合住宅の一つのプロトタ イプが完成しました。
【達成しようとした目標】
環境問題に対し、機械の技術進歩に頼るだけの解決手法ではなく、緑や光、風を積極的に取り入れた、よりエコロジカ ルな「住まい方」による解決を図れないかという挑戦、単なるエコではない、居住者にとって「得」、「楽」となるよ うな生活空間の提案を目指しました。
【審査評価ポイント】※審査委員による評価コメント
東京郊外の住宅地に建つ分譲集合住宅である。住環境を住戸内に限定せず、住空間を外部環境に結びつけることに焦点 を当ててデザインしている点が注目される。具体的には、建物外周やバルコニーを緑化し、各住戸には奥行きの深いバ ルコニー、テント、緑化用フェンスなどを備え付けることによって直射日光の制御を行っている。住戸内外の境界空間 に細やかなデザインを展開することによって「緑」「風」「人」を結びつけようとした新しい形の環境配慮型の集合住 宅といってよいだろう。
【所在地】 埼玉県 川口市 並木1-19-27(住居表示)
【構造・規模】 鉄筋コンクリート造、地上7 階建
【総戸数】 51 戸
【事業主】 (株)コスモスイニシア
【デザイナー】 (株)トイズアーキテクチュアデザイン/
(株)タウンスケープ研究所/
(株)チームネット
【施 工】 三平建設株式会社
【竣工時期】 2007 年10 月

『イニシアイオ横濱関内』(新築分譲マンション) :身体・生活領域/戸建て住宅、集合住宅部門

【概要】
計画地はJR「関内」駅より徒歩4 分の利便性の高い立地の50 世帯のコンパクト型集合住宅です。居住者の家族構成 やライフスタイルから、住まいの空間をプランニングするのがセオリーですが、その考え方を前提としつつも、都市居 住そして昨今の社会現象の主人公である女性単身の住まい手に向けての住空間創造がこのプロジェクトのテーマです。 日常の生活現象、及びそれに付随して必要とされる収納価値、動作環境に関して、徹底した居住シーンのリサーチや仮 説トライアルを経てこの住宅は誕生しています。
【達成しようとした目標】
賃貸するのではなく、自らが所有し、居住する単身女性が都市部において増加しています。「シングル女性のための生 活納得感の高い住空間の実現」をテーマに、女性特有の選択視点から生活の細部に配慮された機能・利便性を重視し、 住宅モジュールを全て見直し、真に使いやすい住宅をリデザインしています。所有型女性シングル居住者の増加状況に 訴求できる細やかな配慮・大きな日常の納得感を具現化していくことを目標としています。
【審査評価ポイント】※審査委員による評価コメント
自立する単身女性のために特化した分譲住宅である。賃貸ではなく所有し自身が居住するシングル女性を対象に、女性 担当者で構成されたディレクター・設計者・インテリアデザイナーによって、きめ細かなデザインが展開されている。 今後の展開も含め、都市における多様なライフスタイルを追求したひとつの回答として、高く評価したい。
【所在地】 神奈川県 横浜市 中区 吉田町11-2(住居表示)
【構造・規模】 鉄筋コンクリート造、地上14 階建
【総戸数】 50 戸
【事業主】 (株)コスモスイニシア
【デザイナー】 (株)三輪設計事務所/
リンク・デザイン・ソリューション(株)/
女性のための快適住まいづくり研究会
【施 工】 三井住友建設(株)
【竣工時期】 2007 年8 月

『コスモグラシア錦糸町アクヴェル』(新築賃貸マンション):身体・生活領域/戸建て住宅、集合住宅部門

【概要】
錦糸町に位置する単身者、DINKS 向けの賃貸共同住宅です。屋上緑化とルーフバルコニーなどを13・14 階屋上階と 複層に配したメゾネット住戸により、シンプルな外観に3 次元で変化に富む住居空間を内包しています。1 つの住宅ユ ニットに対し、2 つの性格の異なるルーフテラスを設置し、下階のルーフバルコニーは生活者にとってプライベートな 外部空間となり、上階のルーフバルコニーは、中央通路を介して他住戸の気配を感じるセミパブリックな空間として、 それぞれが異なるヒエラルキーを有する空間としています。また内部と外部が有機的に接続することで、さまざまな空 間領域が生まれています。
【達成しようとした目標】
都市生活者の生活現象は、これまでパブリック空間や行動に対して、無関心という前提での居住形態が多く見受けられ ました。今回の住宅ユニット、及び集合住宅の形態への提案は、押し付けのコミュニティ形成誘引ではなく、居住者自 身の個性や考え方を最大限尊重し、居住者自身での参加を促すことをデザインの目標としています。
【審査評価ポイント】※審査委員による評価コメント
都心に位置する単身者、DINKS 向けの賃貸共同住宅である。単純な外観の中に、屋上緑化、ルーフバルコニー、複層に 配したメゾネット住戸などを差し込むことによって、多様なライフスタイルに対応した、複雑な住空間を構成している。 とりわけ内部空間とルーフテラスの半外部空間を絡み合わせることによって、複数の住戸を結びつけ、セミパブリック なつながりをうみ出している点に注目したい。今後の集合住宅のあり方を先取りした先進的な試みだといえよう。
【所在地】 東京都 墨田区 緑4-24-5(住居表示)
【構造・規模】 鉄筋コンクリート造、地上14 階建
【総戸数】 99 戸
【事業主】 (株)コスモスイニシア
【デザイナー】 (株)コスミック設計エンジニアリング/
(株)山本・堀アーキテクツ
【施 工】 川田工業(株)
【竣工時期】 2008 年2 月