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平成20年 年頭ご挨拶
平成20年1月7日

 新年明けましておめでとうございます。

 わが国経済は、企業の設備投資の増加や企業収益の改善等により緩やかな回復基調で推移いたしましたが、個人の可処分所得は依然として伸び悩み、個人消費などの内需はなお力強さに欠けています。加えて、アメリカのサブプライムローン問題に端を発した金融市場の混乱など、いまだに先行き不透明な状況であり、日本経済全体が本格的回復に向かうにはまだまだ時間を要する感じがいたします。

 住宅業界では、昨年6月の建築基準法改正による建築確認の厳格化で住宅着工が大幅に落ち込み、また、用地取得競争の激化と建築コストの高騰が相俟って住宅販売価格は上昇し続けています。

 個人所得が伸び悩む中、この先さらに価格上昇が継続すれば消費者マインドにも影響が生じてくるものと思われ、実際に、昨夏頃から市況にも減速感ともとれる動きも感じており、さらに原油価格・原材料価格、建築費高騰の継続などもあって、市況見通しとしては、仕入れ・販売ともに大変厳しい状況を迎えるものと思います。

 当社では、常に市況、消費者動向などを注視して、様々なデータに基づいた独自のマーケティングと合理的な判断に基づいた事業運営を行っておりますが、このような状況を踏まえ、今まで以上に精緻なマーケティングとコスト削減に努め、お客様のご要望やニーズを的確にくみ取り、お客様に対してより柔軟に対応していくことが求められるものと思っております。

 当社としては、一人ひとりが市況の動きを敏感に感じとり、住宅の商品企画に5つの‘こだわり’を持って臨みたいと思います。「永住」へのこだわり、「デザイン」へのこだわり、「安心」へのこだわり、「快適」へのこだわり、「環境」へのこだわりを住宅づくりのコンセプトとして、多様化するお客様の価値観やライフスタイルに限りなく細やかに、そして一歩先回りして対応できるような商品・サービスを引き続き提供して参りたいと思います。

 今年は、子(ね)年であります。ねずみは、物事の“始まり”を意味すると言われています。子年は十二支の始まりの年でもあります。気持ちを新たに、これまでのやり方やサービスにとらわれず、「新基準を提示し続ける企業グループ」として、「人々の快適な生活の場を創造する」という社会的使命のもと、永く、安心して住み続けられる住宅の提供に努めて参ります。

 また、企業活動において、グループ会社一丸となってCSR活動を推進していくことや、環境に配慮した住宅の開発も積極的に推進するなど、持続可能な社会の実現に向けて、お客様、そして社会から認められる存在となれるよう、新たな取り組みにチャレンジする年にしたいと思っています。

※以上は、弊社代表取締役社長・町田 公志による従業員向け年頭挨拶の要約です。