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東京大学 難波研究室×親子×コスモスイニシアによる
「COCOLABO(ココラボ)夏休みワークショップ」
テーマは『1.5階×壁』の新空間 〜箱をつかって家をつくろう〜
2007年8月5日(日) 東京大学本郷キャンパスにて開催
平成19年7月4日
 (株)コスモスイニシア(本社:千代田区、社長:町田公志)では、住まいを新しい視点で見つめ、これからの住まいの可能性を見出すための産学協同プロジェクト『COCOLABO(ココラボ)2007』において、親子で参加する体験型イベントとなる「COCOLABO夏休みワークショップ」を、8月5日 (日)午前10時より、東京大学本郷キャンパス建築学科にて実施いたします。

 「COCOLABO夏休みワークショップ」は、小学生以上の子供を持つ親子10組を対象に、それぞれの家族の視点でとらえた『1.5階×壁』の空間を、ボール紙や段ボールの箱をつかって表現し、体感する、新発想の住体験イベントです。

 ワークショップへは以下のステップでご参加いただきます。

 まずは、ココラボ事務局より、参加対象家族へワークショップの宿題キットを郵送します。
ボール紙の部品を使って模型を作り、部屋の名前や窓などを自由に書き込んだ、自分たちなりの『1.5階×壁』の空間を、生活の場である自宅で作っていただきます。

 そして、8月5日(日)のワークショップでは、東京大学本郷キャンパス内で、あらかじめ宿題で作った模型を持参していただき、原寸大の『1.5階×壁』をココラボ特製のダンボールをつかって作りあげていただきます。
 10組の親子が段ボールを使ってデザインするそれぞれの『1.5階×壁』。日常の住まいでは体験することのできない、“壁の下をくぐる、壁の向こうをのぞく、壁を見上げる”そんな不思議でわくわくするような体験をしていただきます。

 ワークショップのパートナーは、東京大学で建築のサステイナブル(持続可能な)デザインをテーマに研究を続ける、難波研究室のメンバーです。

 
 なお、『COCOLABO』プロジェクトにおけるワークショップは2006年から実施しており、今年で2回目を迎えます。今年についても、新しい住まいづくりのヒントとなる、自由でユニークなアイディアが溢れるワークショップを目指して参ります。
<第1回 「COCOLABOワークショップ」風景 (2006年11月撮影)>
 
<『COCOLABO夏休みワークショップ』概要>
◆『COCOLABO夏休みワークショップ』内容
日時 2007年8月5日(日)10:00〜13:00
会場 東京大学 本郷キャンパス 建築学科
参加資格 小学生以上のお子様とその親御様
定員 10組(応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。)
応募方法 COCOLABO専用ウェブサイトhttp://www.cocolabo.jpより申込み
応募締切 2007年7月18日(水)
主催 コスモスイニシア「COCOLABO」事務局
参加費 無料 ※会場までの交通費はご負担いただきます。
問合せ先 03-3580-2916(担当/三浦 月〜金10:00〜18:00)
※詳細はCOCOLABO専用ウェブサイトhttp://www.cocolabo.jpをご参照ください。
◆『COCOLABO夏休みワークショップ』の参加ステップ
ワークショップ宿題
参加対象のご家庭には、ココラボ事務局より事前に郵送するボール紙を使って、自分たちだけの家の模型を作っていただきます。ボール紙には切り込みが入っていて、立体的に組み合わせることができます。完成した家の模型に部屋の名前や窓など、何でも自由に書き込んでください。ワークショップ当日に、その模型を会場まで持ってきていただきます。
ワークショップ当日
会場にはたくさんの段ボールの囲いを用意しています。宿題で作った模型を実際に原寸大で作ってみます。組みあがった段ボールに、親子で家具や窓などを書き込んでみます。
完成した自分達の家には、他の親子も招いて家の中を案内してあげましょう。そして、ワークショップに一緒に参加している、他の親子のお家にも遊びに行ってみましょう。

◆『COCOLABO2007』のパートナーは東京大学 難波研究室
 難波研究室のテーマは、地球環境を持続させるような都市や建築のデザイン=「サステイナブルな(持続性のある)デザイン」です。建物や都市を長持ちさせ、エネルギーを有効利用することも大切ですが、社会生活や経済活動を順調に維持することはそれ以上に重要となります。
 そのための必要不可欠な条件は、社会を構成する単位としての家族の持続性です。様々なライフスタイルを持つ家族によって構成されている現代の住居は、多様な家族が新陳代謝しながら持続していけるような居住空間を持つ必要性があります。これまでのフラットと呼ばれる1階分の住戸と比べて、1.5階の高さを持つ住戸は、今までにない多様な生活空間を生み出す可能性を持っています。
 今回のCOCOLABO 2007『1.5階の家』の研究を通して、住戸の内部空間だけでなく、それが集合したときに生まれる新しいマンションの可能性を追求していきたいと考えています。

難波和彦(Kazuhiko Namba) 教授 プロフィール
1947年 大阪府生まれ
1969年 東京大学建築学科卒業
1974年 東京大学大学院建築学専攻 博士課程修了
1977年 一級建築士事務所 界工作舎設立
1996年 (株)難波和彦+界工作舎代表取締役
2000年 大阪市立大学大学院建築学専攻 教授
2003年 東京大学大学院建築学専攻 教授
作品の代表作に「箱の家シリーズ」など多数
 
<『COCOLABO2007』について>
◆COCOLABO(ココラボ)とは
 『COCOLABO』は、「個々(coco)の住まいを共に(co)考える研究所(laboratory)」として、展開しているプロジェクトです。 21世紀に入って、人々の生活スタイルの多様な変化と併せて、「住」の分野についての意識や関心が高まり、「住」の量から質への転換が進んできています。
 また、才能のある建築家の多くが大学で教師となり「建築」を指導・研究し学生を育てていく「プロフェッサーアーキテクト」の時代となっています。教師と学生が一体となって展開する研究はオリジナリティに富み、新たな住空間の創造において大きな可能性を秘めています。  当社ではこの点に着目し、大学の建築系研究室と「住」への関心の高い生活者との双方向によるプランニングコラボレーションの場として、2006年から『COCOLABO』を立ち上げ、取り組んでいます。

◆『COCOLABO 2007』 テーマは「1.5階の家」
 今年の研究テーマは、一般的なマンションの間取りの概念である○LDKといった考え方を解放する『1.5階の家』です。『1.5階の家』とは、床から天井までの高さを1.5倍に広げた高さのある家です。1階でも2階でもない、この0.5階という今までにあまりなかったスペースでの豊かな住空間・住まい方・家族の新しい関係性を提案していきます。
 『COCOLABO 2007』では、6月から毎月、「1.5階×○○」というテーマで全5回研究発表いたします。第1回目である6月のテーマは、「1.5階×階段」です。階段は、平らな床よりハッキリと、壁よりあいまいに空間を分けることができます。1.5階の高さを持つ住宅の中に階段を積極的に取り入れた3つのタイプを提案し、「1.5階×階段」をどう使い、どんな生活を送るかを生活者のご意見を取り入れながら研究しています。7月のテーマは「1.5階×子供」。8月以降のテーマは順次ウェブサイト上で発表いたします。