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全国初、定期借地権「地代一括前払い方式」を活用したマンション開発
都心部などの希少立地における優良なマンション供給を促進
JR「西日暮里」駅より徒歩3分「道灌山プロジェクト(仮称)」にて初実施
平成18年12月22日
 (株)コスモスイニシア(本社:東京都千代田区。社長:町田 公志)は、土地資産の有効活用支援による、優良なマンション供給の促進を目的として、このたび、全国で初めてとなる、定期借地権「地代一括前払い方式」を活用したマンションの開発・供給を行います。

 当手法では、従来の定期借地権マンションで一般的な、土地所有者である底地人(以下、地権者)が、マンション区分所有者から地代を毎月受け取る方式と異なり、当社が、地権者様に対し、一般に50年間から70年間程度で設定される借地期間中(当物件ではご入居から50年間)の全住戸分地代を一括して前払いする「地代一括前払い方式」を活用しています。

 これにより、地権者様としては、土地を手放さずに、土地所有権を譲渡した場合の約7〜8割程度となる土地評価額代金を土地引渡し決済時に一括受領でき、また、入居後、区分所有者からの地代回収の手間、および、地代未収のリスクがない、といった利点を得ることができます。

 一方、これらの利点は、従来の定期借地権を活用した場合においても、土地引渡し時に、将来発生予定の地代を権利金として一括受領する「全額権利金方式」とすることで実現できますが、この場合、権利金の受領による長期譲渡所得税が、定期借地権設定初年度において、譲渡所得または不動産所得として一括課税されることとなります。

 これに対し、当手法では、地権者様が借地期間中の地代を定期借地権設定時に一括受領するにもかかわらず、納税については、地代を借地期間中の各年度で受領したこととみなされる(下記※参照)ため、年度ごとの不動産所得として分割課税されることとなり、税金を後払いする利点が加わります。

 なお、当手法を活用した当社第一号マンションは、「道灌山プロジェクト(仮称)」(JR「西日暮里」駅より徒歩3分。総戸数47戸 <販売戸数47戸>。平成19年12月販売予定)となります。今後も、当手法の普及促進による、地権者様の土地資産有効活用のサポート、その結果として、都心部などの希少性の高い立地における優良なマンションの開発、供給に努めて参ります。

※ この税務上の取扱いは、平成16年12月、国土交通省の「定期借地権の賃料の一部又は全部を前払いとして一括して授受した場合における税務上の取扱いについて」の照会に対して、平成17年1月に国税庁が回答を示したことにより、定期借地権設定における地権者様の税金負担に関して明確化されたものでありますが、それ以降、実際のマンション開発において、全期間分の地代総額を一括して前払いする当手法が活用された事例はございません。


■参考:土地譲渡、定期借地権設定による不動産関連税金負担イメージ


<分譲マンション>



・土地譲渡年度、売却による譲渡所得として一括で課税


<一般的な定期借地権マンション>



・定期借地権設定年度、権利金受領による譲渡所得または不動産所得として課税
・各年度については、地代受領による不動産所得として課税


<「地代一括前払い方式」定期借地権マンション>



・各年度に分割して、地代受領とみなし不動産所得として課税