◎新しい住宅ニーズとして、社会的に意義ある事業として注目されるリノベーション事業

　 ストック再生活用型事業は、既存建物を解体し、建物を新築する「スクラップ＆ビルド型」の開発に比べて、解体・新築の必要がないため、低コスト、工期短縮、環境配慮などのメリットがあります。これらのメリットを活かすことで、新築マンション相場と比べて価格メリットが高く、かつ、高品質・高性能な住宅設備を整え、また、個性の演出も実現できる住宅の提供が可能となります。　
　 これらの特長を持ったリノベーション、コンバージョンマンションに対する住宅需要は、全国1,360万戸（※総務省「平成15年 住宅・土地統計調査」統計資料より）と言われるマンションストック数、時代の要請に適合した良質な住宅の供給不足、個人ニーズの多様化による「自分らしい」住宅への欲求などを背景として、今後、急速に高まってくることが予想されます。　
　 また、2002年5月には、「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律（建設リサイクル法）」が施行され、有効な住宅ストックの再利用という点において、さらに、国の重点施策の一つである住宅の流通促進という点においても、社会的に大きな意義のある事業として関心が集まってきております。

◎実績を踏まえ、リクルートコスモスグループならではのサービス展開

　 当社では、リノベーションプロジェクトとして、2002年千葉県松戸市で、2003年神奈川県横浜市で各１棟ずつ、社宅利用されてきた中古マンションの再生、販売を手掛けてきました（共に１棟全体で取得、再生後、分譲マンションとして販売、短期間で完売）。また、昨年、東京都豊島区でもSOHO住宅として使用されてきた築13年の集合住宅において、増床・壁の新設工事、防水や給排水更新工事、各種住宅設備・宅配ロッカーなどの設備新設工事を伴う、リノベーションプロジェクトを手掛けました（2004年9月竣工、不動産投資法人に１棟売却済み）。　
　 これらの事業実績や、1974年以降累計1,600棟88,000戸を超える新築分譲マンション開発・分譲実績を通して、物件選定、工事、付加価値付け、販売、入居後の長期修繕計画やアフターサービスなど、専門的ノウハウの蓄積を図って参りました。
　 今後は、主に管理を手掛けるコスモスライフ、内装・工事などを手掛けるコスモスモアとのグループ連携による相乗効果をさらに発揮して、建物各部位の入念な事前調査・診断、調査結果の公開、建物全体や共用部、各住戸の空間演出といった高品質で付加価値の高いリノベーションマンションの提供から、ご入居後の建物管理・アフターサービスにいたるまで、リクルートコスモスグループならではのサービス展開を目指します。