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東京・中野区で「任意建替え方式」による建替え事業を実施
分譲マンション『コスモ中野弥生リベディア』プロジェクト
平成17年5月9日
  (株)リクルートコスモスは、東京都中野区において、当社としては首都圏で初めてとなるマンション建替え事業『コスモ中野弥生リベディア』(東京都中野区弥生町1丁目。総戸数68戸、販売戸数53戸。物件HP:http://www.ns5.jp/)プロジェクトを実施し、6月中旬(予定)より販売を開始いたします。
 当プロジェクトは、民間分譲マンション「メイゾン弥生」(昭和45年12月竣工。総戸数48戸)が築後34年と老朽化し、かつ、「既存不適格建築物(※)」となっている点を主因として、既存住民の方々の全員合意に基づく「任意建替え方式」にて建替えを実施するものであります。   ※「既存不適格建築物」:従前建物が建設時適法でも現行の法制度に照らして不適格となっている建物


  当事業の主な特徴は、以下の通りとなっております。
1.隣地一体開発でのマンション建替え
   マンション建替え事業は、施工後の居住面積の拡大を大きなメリットとしており、また、未消化の容積率を活用して余剰住戸を開発、分譲して得られる代金を事業費に充当し、費用負担の軽減を図ることで実現するのが一般的となっております。
   しかしながら、当プロジェクトは、日影による高さ・容積率制限が定められていない旧・建築基準法に基づく建築物であったため、現行法を適用して建替えを行うと、延床面積は従前建物の60%程度に減少する計算となり、実質的に建替えが困難なケースでありました。
   そこで、今回、従前マンション敷地を単独で開発するのではなく、隣接敷地を買収して一体開発することで、マンション建替えを実現させたものです。

2.全区分所有者合意による「任意建替え方式」
   当プロジェクトの経緯としては、平成14年5月から「メイゾン弥生」管理組合理事会において、老朽化による建替えを含めた改修工事の検討が開始され、平成 15年1月 に「建替え検討委員会」の設立(合意形成をもって同年12月に解散)を経て、管理組合総会にて建替えの方向性が確認されました。
   その後、平成16年1月に建替え事業者として選定された当社が、全居住者合意の建替え実現という管理組合の意向に基づき、同年9月までに全居住者との最終合意(従前住居の売買契約および新居購入の協定)に至り、全区分所有者合意のもと「任意建替え方式」として成立したものであります。
 
  なお、当プロジェクトは、当社における3件目の建替え事業実施となり、今後もこれらの経験と実績を活かし、積極的に同事業に取り組んで参りたいと思います。
  ※過去実績事例:『フォルム千里中央』(大阪府豊中市。総戸数263戸。平成11年竣工)
             『コスモ西新コートフォルム』(福岡県福岡市。総戸数23戸。平成15年竣工)

◆参考◆
 日本の住宅事情において、「マンションの建替えの円滑化等に関する法律」の制定(平成14年12月施行)や「区分所有法」の改正(平成14年12月施行)など、円滑な建替えを促進する法制度が整備されてきていますが、今後、老朽化したマンションの急増により、居住環境や防災面での問題が深刻化し、都市の再生と居住環境向上の観点から、マンション建替えの円滑化に対するさらなる行政施策や民間企業の事業取り組みが急務の重要課題となっております。
 
■ 『コスモ中野弥生リベディア』物件概要 ■

・所在地 : 東京都中野区弥生町1丁目79-1他1筆(地番)
・交通 : 東京メトロ丸の内線「中野新橋」駅より徒歩5分「中野坂上」駅より徒歩12分
      都営大江戸線「西新宿」駅より徒歩11分
・総戸数 : 68戸(内分譲戸数53戸、従前居住者住戸15戸) ※従前の建物・同:48戸
・構造・規模 : 鉄筋コンクリート造・地上11階建
          ※従前の建物・同:鉄筋コンクリート造・地上8階建て
・敷地面積:1538.52m2 ※従前の建物・同:911.93m2(登記簿記載面積)
・住戸専有面積 : 32.91m2~80.76m2(トランクルーム面積0.4m2~1.2m2含む)
・全住戸平均専有面積 : 66.95m2 ※従前の建物・同:45.45m2
・間取り : 1LDK~4LDK ※従前の建物・同:2DK~3LDK
・販売開始(予定) : 平成17年6月中旬
・竣工/入居(予定) : 平成18年5月上旬 / 平成18年5月下旬
・お問い合わせ先 : 0120-020-570(「コスモ中野弥生リベディア」マンションギャラリー<水・木定休>)
 
<完成予想図>
【外観】 【エントランス内部】