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品質管理活動「QIT」を全新築マンションで展開
専属の検査チームを組織し、マンションの品質管理を向上。
平成15年1月31日
 (株)リクルートコスモスは、分譲するマンションの品質管理の向上を目的として、「クオリティ・インスペクション・トライ(QIT)」活動を開始し、今年度末に完成するマンションを始め、首都圏・近畿圏・福岡都市圏で開発・分譲する全新築マンションで順次これを実施いたします。

 「QIT」は、建物の設計段階から竣工までの工程を通し、社内外の検査官(インスペクター)10数名からなる専属チームが、品質上 重要な箇所を、図面・躯体・仕上・設備の観点から 段階的に検査する活動です。従来から当社では、細部にわたる独自の仕様をまとめた「標準仕様書」を作成し、建設現場で管理すべき項目を「品質管理基準」として定めた上で、施工会社や物件担当者が中心となって現場の品質管理を行って参りました。「QIT」の実施により、建物の品質管理をこれまで以上に充実させるとともに、一貫した体制とすることで より効率的かつ確実に実施して参ります。

 なお、検査官は、経験の豊富な一級建築士および施工管理技士で、特にマンション完成後の手直しが難しく、仕上げ後には隠れてしまうコンクリート躯体や防水、配管などの状況を、同一のチェックシートを用い、実際に目で見て重点的に確認・点検いたします。

 今後、このノウハウの蓄積を図るとともに、全マンションで同一水準による品質管理の徹底を目指します。

 具体的な活動は、以下のとおりとなっております。(詳細フロー図は・・・こちら

(1)「図面QIT」
   設計段階において設計図の精度を高め、品質面の確認を行う。
(2)「躯体QIT(3段階)」
   着工後の杭および基礎工事の施工状況、ならびに躯体工事の施工状況を確認する。また、コンクリート打設前の配筋状況、打設後の非破壊によるコンクリート施工状況の検査を行う。
(3)「仕上QIT(3段階)」
   仕上げ工事着手前の躯体の品質確認、特に重点的に管理すべき項目(漏水防止・結露防止・防音・遮音に関する項目 等)を中心とした施工状況の確認を行う。
(4)「設備QIT(3段階)」
   電気・ガス・水道・空調の配管など、設備工事の状況を確認する。
(5)「竣工QIT」
   入居後の管理面からの観点を含め、全体の施工品質を最終チェックする。

 また、当社では、平成13年6月より、お引渡し後2〜3ヶ月にわたり 施工会社担当者が物件に駐在し、入居後の質問や要望、手直しや修繕などに迅速かつ的確に対応するサービスを全物件で展開しているほか、(社)不動産協会が定める基準を上回るアフターサービス保証期間を設けるなど、<計画・建設・竣工・引渡し後>にわたる一貫した品質管理体制の構築を目指しており、建物自体の品質・性能の向上と合わせ、より永く、安心してお住まいいただける住宅の提供を推進して参ります。

※「QIT」フロー図へ