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マンションの専有部分 居室外も含めて全面的に、内装材の使用基準を改定。
Fc0(JAS)・E0(JIS)規格(又は同等以上)に統一する、健康仕様の独自基準を全物件で適用。
住宅性能表示制度の「空気環境(ホルムアルデヒド対策)等級」は、最高の4等級。
平成13年3月1日
  (株)リクルートコスモスは、健康志向の高まりや シックハウス症候群等の問題に対応する為、日本農林規格(JAS)・日本工業規格(JIS)による 最もホルムアルデヒドの放散量が少ない部資材を、専有部について全面的に採用する基準を定め、室内空気環境の更なる改善を図ることと致しました。(今春以降、着工する物件より、順次 導入することとなります。)具体的には、マンションの専有部の内装仕上げ材で、合板・複合フローリング・集成材・単板積層材については JASによる「Fc0」規格相当以上を、パーティクルボード・MDFについては JISによる「E0」規格相当以上を採用する基準を、全物件で適用するものです。なお、仕上げ材に 上記建材あるいは製材(無垢材)を使用していない場合は、その仕上げ材直下の下地材について、同様な性能基準のものを使用することとしております。
 この基準は、住宅性能表示制度が定める 空気環境に関する項目の、ホルムアルデヒド対策等級で等級4(最高等級)に相当しますが、住宅性能表示制度の対象は居室(居間・寝室・台所)の内装材についてであり、当社の定めました基準は、居室の内装材に加え、住宅性能表示制度対象外の専有部(玄関・洗面所・廊下・納戸など)についても導入することとしたものであります。(当社では これまで室内の化学物質の濃度を低減する為の対策として、住戸内に占める面積が広く 空気環境への影響も大きい、壁のクロスについて 施工時に使用する糊にホルムアルデヒドを含まないゼロホルマリン糊を、各居室の床についても Fc0規格の 複合フローリングを採用しておりました。)
 取組みの背景と致しましては、住宅の高断熱・高気密化により、冷暖房効率の向上に伴う省エネルギー化が進み、遮音性等も高まってきている一方で、換気が不十分で室内に空気がこもりがちになり、ホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物による、シックハウス症候群など身体に与える影響が問題になってきたことがあります。当社では これに対して、ホルムアルデヒド等の放散の少ない建材の使用、通風や換気へ配慮した設計、といった観点から検討し、今回 独自基準を策定いたしましたが、今後につきましても 更に検討を進めていきたいと考えております。