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デベロッパー事業を体験学習。今後 定例化へ
建築学科学生向けインターンシップ制度を実施
平成12年2月3日
 弊社では、このほど首都圏の建築学科の学生(大学院生を含む)を対象に、土地の仕入から販売までをシュミレーションして、デベロッパーの事業を体験学習する制度「InternshipforArchitect」を実施いたしました。
 これは、マンションの供給戸数が増加傾向にあり、お客様の商品企画に対する選別が強まる中、今後のライフスタイルを先取りするとともに、デベロッパーとして 新しい発想を吸収することを目的に実施したものです。併せて、建築を学ぶ学生に マンション事業の流れの疑似体験を通して、より高い専門性を身につけてもらうことや、業界の認知度向上についても期待をしております。
 プログラムは全6回で、1・2回が「デベロッパーの事業や役割」の理解、3・4回が「土地見学~ターゲットの設定~収支」の体験、5・6回で「コンセプト~プランニング」をグループワークするという流れになっております。講師は、弊社の開発事業部・一級建築士事務所の10年以上の経験を持つ社員が担当し、先月 参加30名の学生が全ての課程を修了しました。(今回は早稲田大学を中心に約60名の応募があり、面接などで30名を選抜致しました) 内容としては、ライブラリー・ホームパーティー・映画鑑賞に使用できるパーティールーム設置のほか、ペットに対するバリアフリー、ガーデニングやデジタルに対応したバルコニーの提案など、学生らしい思い切った発想が目に付きました。また全体を通して、住人間のコミュニケーションや交流を生み出そうとする工夫が多く見られております。
 近年の建設業界を含めた厳しい就職戦線が背景にあるとはいえ、参加した学生達の意欲は非常に高く、大学では経験できない内容に かなり興味を覚えてもらえたのではないかと感じております。また修了後は「建築に対する新しい見方を学べた」「進路を考えるいいヒントになった」という感想も多く聞くことができ、今後も継続して実施していきたいと思っております。

●学生提案例

共用空間創り込みシート
チーム名:D
項目 内容
1共用空間全体  ターゲットにあわし、「空間」の共用ではなく、「機能」の共用を
2管理人室  管理人住み込み
 共用部分の清掃、メンテナンス、防災、来訪者への応対
3ラウンジ  オートロックの外側
 待ち合わせ、喫煙に使えるスペース
4ごみ箱  24時間捨てられるごみ箱
5トランクルーム  各戸分のトランクスペース
 スキー、ゴルフなどなど
6メールボックス  表から入れて裏から取り出せる
 オートロックの外側から投入
 外に出ないで郵便物等を受け取れる
7ペットスペース  ゲージ、洗い場
 ペットが飼える
8アトリウム  吹き抜け部分

住空間創り込みシート
チーム名:D
項目 内容
1住空間全体  充実した機能
 バリアフリー(人だけでなくペットにも)
2部屋割り  2LDK,3LDK → 各個人の趣味の部屋を確立
 バルコニーに面したリビング
3キッチン  対面式(リビングと)、備え付けの収納(上部、下部、床下)
 使い勝手よく(ガスコンロ、水栓等にいいものを)
4バス、トイレ  広め、手すりや段差をなくす工夫(人だけでなくペットにも対応)
 浴室換気乾燥機
5バルコニー  コンセント、洗い場をもうける(ガーデニング、ペットの世話)
6収納  各部屋にそれぞれ備え付けの収納 → すっきりとした空間
7各部屋備え付け設備  床暖房、情報端末、CATV施設
 ペットとの共同生活に対応した素材
8オプション  扉を引き戸に交換(ペットに対応)

Internship For Architect / Recruit Cosmos