研究室ブログ COCOLABO BLOG

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ここがみんなの会議室。コメントで参加するココラボ2009!「デキゴトが生む家 みんなの脱・n+LDK会議」
あなたのコメントから、あたらしい家、あたらしい暮らしが生まれます。
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≪2009年08月≫
8.31.(Mon)  黒田 真悠  
クリストファー・アレグザンダー

みなさんこんにちは、黒田です。8月も終わりに近づき、少しずつ過ごしやすくなってきましたね。
ココラボも第3ラウンドに入り、いよいよ新しい展開を見せつつあります。そこで今日はココラボ2009に非常に関係の深いアレグザンダーという建築家について書いてみたいと思います。

HPのトップにも載っている通り今年のテーマは「デキゴトが生む家」です。ここで「出来事」ではなく「デキゴト」と書いてあるのには訳があります。
ブログで前にも書いたのですが「デキゴト」とは一般的な意味と少し違い、ココラボでは「家族の様々な行為が空間の中で重なり合っているような状態」を意味しています。僕らは第1、2ラウンドでこのような「デキゴト」から設計し、今までのnLDKとは少し違う集合住宅の間取りを考えてきました。

でも実はこのような考え方というのは僕らの完全なオリジナルではありません。そしてこのように「デキゴト」から設計を進めていた建築家がクリストファー・アレグザンダーです。

アレグザンダーは1936年生まれの元数学者という異色の経歴を持つ建築家で、彼の名を一躍有名にしたのは博士論文「形の合成に関するノート」です。ここで彼はデザインするに当たって求められる行為の要求を限りなくリストアップしてそれぞれの行為を関係づけてまとまり(これがいわゆるデキゴトに当たります)をつくり、それを「カタチ」に統合するという方法を示しています。彼がやりたかったのは限りなく合理的でグラスボックス化されたデザインプロセスの開発と言えます。

しかし、この手法にはいくつか問題があり、その一つは「カタチというのは要求から一義的に出てくるものではない」ということです。(例えば何らかのカタチを出すことで初めて見えてくる問題というのもありますよね)。

そこでそのような問題を乗り越えるためにアレグザンダーは、デキゴトとカタチをセットにして一つの「パタン」を作り、それを組み合わせることで設計をすすめる「パタンランゲージ」という手法を考えだします。「パタンランゲージ」は253のパタンを収録した辞典のようなものであり、それぞれのパタンは「小さな人だまり」「座れる階段」「街路を見下ろすバルコニー」など誰でもわかるような言葉で書かれています。それはそれまでの建築家が内輪でしか通じない空間言語で話していたのとは違い、誰にでも理解しやすいデキゴトとカタチのセットで語ることで誰でもデザインプロセスに参加できるようになったという点で、非常に画期的なものであったと思います。

前にも書いた通り僕らはココラボで、設計者とユーザーが双方向にコミュニケートしながらデザインしていくという方法を目指しており、そう言う点においてもアレグザンダーの方法には非常に学ぶものがあります。僕らもいつか、誰でもデザインに参加できるような独自の「パタンランゲージ」を考えてみれたらと思っています。

これからもココラボのHPをよろしくお願いします。

8.21.(Fri)  佐藤 隆志  
設計のオープンシステム

ココラボワークショップやお盆休みも終わり、今日からココラボの研究も新しいフェーズへと入っていきます。1st Round、2nd Roundでは私たちが家の中でする行為を分析し、その分析から導かれた行為のまとまりをもとに、具体的な間取りを提案してきました。アンケート調査ではさまざまな意見や感想を頂きました。そこで今日はアンケートの中で多く寄せられた質問にお答えしたいと思います。

もっとも多かった質問は、行為のリストアップとその重ね合わせに関するものでした。「どういう基準で行為を決めているのか?」、「なぜ○○と△△の行為が同時にできるの?」といった質問が多くありました。

私たちは今年の研究を始めるにあたって、まず私たちが住宅の中でする行為をできる限りリストアップしてみました。するとその数は何百という数にのぼったのです。その中から各研究で設定した家族像にあった行為を100個選び、それらの重なりをひとつひとつ検証していきました。

ここで重要なことは、行為のリストアップの仕方やその重なり方は一意的ではない、ということです。同じ家族形態でも、個人の性格や考え方の違いによって住宅の中でする行為、あるいはその重なりは全く異なったものになります。したがって私たちが提示してきた分析は単なる一例であると言うことができるかもしれません。

しかしこれは逆に言えば、この設計プロセスが非常にオープンであるということも意味しています。分析過程とそこから導かれた空間を明示することで、ユーザーの方がそのプロセスに参加することが可能になります。例えば提示された空間に違和感を感じたら、その空間を導き出した行為の重なりに遡り、空間を変えることができるのです。

一般的なマンションでは、その設計プロセスをユーザーが知ることはできません。マンションの住戸はすでにある空間としてユーザーに提示されるのです。したがってユーザーにはその空間を受け入れるか拒否するかの選択しかなく、空間がつくられていくプロセスに参加することは難しいと言えます。

私たちは、行為の分析によって設計プロセスを明示することで、設計者からの一方的な供給ではない、設計者とユーザーとの双方向な関係を築きたいと考えています。ですから「こんな行為が足りないんじゃないか」、「私なら○○と△△は一緒にするのに」といった意見を頂くと嬉しく思います。そうした議論からよりよい空間を生み出していけたらと思っています。

これからもたくさんの意見をお寄せ頂けると嬉しいです。

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8.14.(Fri)  舟久保研究員  
本日からお盆休みに入ります!

みなさんこんにちは!!

ココラボブログは、
本日8/14(金)~8/20(木)まで
お休みになります。

また、8/21(金)より開始いたしますので、
ぜひ皆さんアクセスしてくださいね!!

お盆中も、どんどんご意見お待ちしています!!
よろしくお願いします(^^)

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8.12.(Wed)  石田 遼  
ココラボ2009ワークショップ

8日の土曜日にワークショップがありました!
イベントの概要は下のリンクからご覧下さい。

https://www.cigr.co.jp/cocolabo/09/event/workshop_pre.html

テーマは「デキゴトから家をつくろう!」でした。

遊びに来てくれた子たちは

猫が通れる小さい扉がたくさんある家、
お風呂からテレビや庭などが見える家、
”おとなたちいりきんし”と玄関に書いてあって
小さな隙間のたくさんあるかくれんぼの家、
外に食卓があり毎日ピクニックのできる家、
ちゃぶ台に変身するピアノのある家、

などなど本当に面白いデキゴトが起こりそうな家をたくさん作ってくれました。

行為から家を考える、というとっつきにくいテーマをどうやって子供に伝えるか、頭を悩ませて不安もたくさんあったのですが、実際にワークショップが始まってみるとそんな不安は吹き飛んで、次々に飛び出る大胆なアイデアに驚きながらも我を忘れて楽しんでしまいました笑

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また、子どもたちが作った家もさることながら、その家を合体してつくった巨大迷路(?)を縦横無尽に駆け回り体全体で楽しむ子どもたちを見て、空間と行為がいかに結びついているか実感しました。研究はちょうど折り返し地点ですが、とても良い刺激を受けて後半に臨めそうです。ワークショップの詳しい模様は後日また紹介するのでお楽しみに!

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最後に、来てくださった家族のみなさま本当にありがとうございました。僕たちも子供たちに負けず劣らず楽しませていただきました!今後も研究の方、是非応援していていただけるとうれしいです。

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石田

8. 5.(Wed)  福田 浩士  
仏間のお話

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こんにちは、福田です。
今日は仏間のお話をします。

僕が新潟の実家で生活していた時、仏間はなくてはならない存在でした。ご飯の前に、旅行などの遠出をする前に、心を落ち着かせるとき、僕は必ず仏間に行きました。そこで亡くなられたご先祖様を想って仏壇に向かい、そして神棚に向かってお祈りしていました。一方で、その仏間は子供の頃からとても恐ろしい存在だったのを覚えています。夜は怖くて近寄れませんでしたし、昼間でも空気が張り詰めたような緊張感を感じていました。

ところが東京に出て一人暮らしを始め、仏壇や神棚がないために、そのような緊張感は全くと言っていいほど無くなってしまいました。ご先祖様を想うことも少なくなりました。なので、たまに自分から近くの神社やお寺に出向いてお祈りしたりするのです。

この経験から、自己を制御し、見つめ直すために、仏間のような聖域が住宅内に必要だと感じます。他宗教の方は分かりませんが、小さな頃から仏教と神道に触れてきた日本人としてそう思うのです。普段は棚の中にしまっておき、必要なときに展開するという使い方も多いみたいですね。位牌や遺影のみという方もいらっしゃると思います。それら場合、他のリビングやダイニングなどの空間との関わり方がどうなるのか気になります。

僕の実家は一戸建てなので、マンションにお住まいの方々がどこに仏壇や神棚などを収納されているのかはあまり想像できません。もちろん全ての方がそれを必要とするわけではありませんが、ただ、普段そのような話題が一切出てこないことは気になります。あまり重要ではないのでしょうか?ぜひ、ご意見、ご感想をいただければと思います。

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