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≪馬場研究員≫
7月16日  馬場研究員  
他国のCO2削減の取り組み

暑い日が続き、ついつい冷房にたよりがちな今日この頃ですが、先日のように晴れていたかと
思うと急に、暴風雨が吹きすさむなど、異常気象かと思うような光景を目撃すると気候の変化は
身近でも起きている!?と大げさかもしれませんが、ついつい思ってしまいます。TVで『CO2の
削減に協力しましょう!』と謳っているだけでは解決しないのではないか...と一市民としては
心配してしまいます。

そこで、環境問題で先進的なドイツの取組みについてご紹介したいと思います。

ドイツでは、まず、一般家庭にいわゆる再生可能エネルギーであるソーラー発電に
必要な設備を導入して、普及させることを目的とし、電力会社に対して 家庭で発電した電力を買取る
事を義務化しています。しかも市民に十分メリットのある形にするため、電気料金は
通常より割高で設定し、10年程度で初期投資の元が取れるような金額設定としています。

しかし当然ながら、それでは電力会社の経営は悪化していまいますので、普通電気料金の
値上げで賄います。つまり、何もしない家庭はただ、電気料金が上がってしまいます。しかし、
ソーラー発電をする家庭は通常の電気料金は高くなりますが、発電した電力は高く買い
取ってもらえるので、それ程、痛手を被りませんし、設備投資の元が取れたあとは全体の
電気料金は安くなることになります。

さらに、ドイツ政府は更なるCO2の削減を図るため、環境税を導入しています。環境税は
ガソリン・電気・ガスなどの炭素を排出するエネルギーに対してかけ、CO2排出量の多い、
エネルギーの消費の抑制を目的としています。

しかし、ここでも当然、産業界から反発があったようです。特にCO2の排出の多い産業は
税制が技術の後退を招くと猛反発していました。
そこで政府は産業界への環境税の大幅な減税と、企業の年金負担分を集めた環境税
から払い戻すという優遇措置によって同意を得て、環境税を導入するに至りました。
導入後は、産業界が心配していた技術の後退という不安とはよそに、逆に厳しい排ガス
規制のもとで培われた技術を途上国に輸出することによって、新たな販路を生むという
経済効果があったようです。

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決して軽くはない市民の負担を強いる環境税ですが、そのコスト負担のあり方が産業界
だけではなく、市民全体で負担すること、また、市民一人一人の意識として、『CO2を出す
ことにはお金がかかる』という意識を定着させることができたことが京都議定書の削減目標を
達成できる国の取組みのようです。日本のように削減目標への到達が難しく、排出枠を購入する
ことによって、削減目標を達成するとういう試みは、排出枠市場の価格の上昇を考えると
すさまじい金額の税金の負担を国民が強いられる可能性があり、結果として一家庭の財布に
置換えた時に、とても高いものになるかもしれません。

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