COCOLABO

あなたと考える新しい住まいの研究室 COCOLABO

みんなでわいわい、ココラボカフェ。ブログで語ろう「人に、環境に、やさしい家」。
≪フランセス・ネルソン≫
11月10日  フランセス・ネルソン  
お別れの挨拶

みなさん、お久しぶりフランセスです。
先月はどうなったのでしょうか。私は一ヶ月前にアメリカに戻ってしまったのですが、もうそんなにたってしまったことが信じられませんよ!日本を出てから、シアトルに少しだけ家族と滞在して、久しぶりのアメリカに体を慣らしていました。日本に一年以上も住んでいたので、アメリカではあらゆるものが大きいんだということをだいぶ忘れていました…テヘッ
スーパーの通路、レストランで出される食べ物、道路や路地の幅、なんでもとっても大きいんです!私はすぐに東京の密度が恋しくなりました。地下鉄の仕組みや道がとっても多様で、どこにでも簡単にいくことができます。日本のおいしい、すばらしい食事も恋しいですね。
シアトルで数週間過ごした後、シアトルからロードアイランド州のプロビデンス、というところまでだいたい4200kmくらいありましたけれど、車で移動しました。そこに私の家があるからです。写真はその家です。1950年代風の伝統的な民家です。

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アメリカの北東部にはニューイングランドという場所がありますが、秋にはとても美しい景色をみせてくれます。葉っぱは黄色や赤に色づき、空気は涼しくはつらつとしています。
建築家として働き始めるまでの最後の数ヶ月は、このプロビデンスで過ごすつもりです。今のところ私はポートフォリオと去年の日本の住宅に関する建築をまとめている最中ですが、母校のデザイン学校でチューターと学生相談員をしています。
来年にむけて新しい試みもいくつかしていますが、やはり東京での、難波研究室での日々を懐かしく思います。研究室ですごした時間はすばらしく、難波先生からはとても多くのことを学びました。
数ヶ月の内に私の研究成果をまとめて、是非皆さんに報告したいと思っています。それまでどうかお元気で!

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9月29日  フランセス・ネルソン  
4軒のココラボモデルを通して

みなさん、お久しぶりです。フランセスです。私はもう9月の終わりにアメリカに帰国してしまいますが、帰ってからももし機会があればココラボブログを書いてみたいと思っています。

私が4軒のココラボモデルのことを考えたときにまず最初に思いつくのは統一性とフレキシビリティのことです。さて、4軒はある確かな特徴を共通に持つように設計されています。例えば、和室・外空間・収納などは各家の間取りを考えるときに絶対に必要なものとして決めてあります。また、間取りだけではなくて、環境的な最終到達点も共通に持たせています。例えば、南側の立面はかなり開いたものにしてあります。大きく開くことで太陽の熱を最大限に取り入れてつつ、風を取り込むこともできるからです。
反対に、東西北の三方向は開口部を最小限に抑えて、外気と熱交換してしまうのを防いでいます。こんなふうに設計と環境に注意深く当たることで、4軒の家のデザインの美的な点においても、共通点が自然とでてきました。
それは、道からの4軒の眺めを見れば、なんとなくわかってもらえるのではないでしょうか。

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内部空間は家ごとにかなり違いがあるのは確かですが、4軒の南側立面の開放感と屋根から長く突き出た庇は家の外観的な特徴を決めています。実際、この4軒のココラボモデルが同じような目的と、精神のもとに作られたようだ、ということは見る人にとっても疑いのないことに思えます。
もう一つの特筆すべき特徴として、フレキシビリティがあります。どの間取りを見ても、それがこの先の家族構成の変化を念頭に置き、対応できるような間取りになっていることが分かります。

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例えば、敷地Cの2階では子供部屋が2つあります。ですがこの場所の壁は構造壁ではないので、簡単に取り外し、1つの部屋にまとめることができるのです。SOHOを作ったり、祖父母と一緒に住むことなどが考えられると思います。
フレックスルームは設計の最初の時点で考えなければならないことです。SOHOにしたとしたら、仕事が大きくなったり変化したらもっと大きな空間が必要になるということは十分考えられます。更に、家主が仕事を辞めたら、その空間は貸し部屋になることだってあらかじめフレキシビリティを考慮しておけば、十分選択肢として考えられます。
結局、ココラボモデルの4軒はどんな家族の要望に対しても対応できるようになっています。それらの最終形はフレキシブルな間取りを取り入れた、郊外住宅の有効なサンプルになったと思います。 それぞれがどんな敷地に計画されているかをよく考え、開口の方向を正しく考えれば、光や風を最大限取り入れることができるのがポイントなんですね。

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9月 9日  フランセス・ネルソン  
アメリカの家の断熱

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前回私は住宅の風の効果と自然換気の話を書きました。
皆さんの興味深いコメントはとてもうれしかったです。やはり夏を涼しくすごし、冬を暖かく過ごすことはとても難しいことです。前回のブログでも言ったように、一年を機械的な冷房や暖房に頼らずに過ごせばればいいと思います。

そのために重要なトピックは断熱です。
断熱性能の善し悪しは省エネルギー住宅にとって、とても重要なキーワードですし、適切な断熱は冷暖房の料金を節約してくれます。みなさんの家はどのように断熱が行われていますか?そもそも断熱とはなんなのでしょうか?わたしたちはあまり断熱というトピックについて夏は考えません。なぜなら夏は家に「呼吸」させることが重要な時期だからです。でも、冬期ではそれは大きな関心ごとになります。
わたしは、何軒かの鉄筋コンクリート造の家に住んだことがありますが、それらの家の外壁は断熱はされていませんでした。同様に、古い木造の家も断熱は施されていません。窓はどうでしょう?みなさんの住まいの窓はシングルですか?それとも複層ガラスでしょうか?私が今すんでいるアパートはシングルガラスの窓です。冬期は、その窓を通して冷気が伝わってくるのが感じられます。このように断熱がされていないと、建物内部の空気は外部と同じぐらいまで冷たくなってしまうのです。

冷気と戦うために、わたしは今はもっぱらエアコンやヒーターに頼っています。これらは、一つの部屋を暖かくするには十分な働きをしてくれます。しかし、お風呂場などはいつでも寒く、私はそこにも持ち運び可能なヒーターを設置しなければなりませんでした。みなさんのご想像通り私の部屋の冬期の電気代はありえないぐらい高くなってしまいました。

新しい家を建てるときは、断熱のことも考えておかなくてはなりません。しかし、断熱にもちょうどいい度合いというものがあります。断熱しすぎた家は、今度は逆に気密性があがりすぎます。新鮮な空気の欠乏は人体に悪い影響を与えるので、空気を入れ替えるために機械換気に頼らなくてはならなくなります。もちろん、断熱をしなさすぎるとヒーターなどのエネルギーを消費する機器に頼らなくてはなりません。もしくは、コタツなどの局所的な暖房に。そちらの方がより経済的だとしても、コタツのぬくもりから離れてしまうと依然として家の中は寒く快適ではないでしょう。

つまり、設計に立ち返ると、私たちは省エネルギーと家計簿の節約のために、明らかに断熱をすることが必要です。しかしながら、断熱の方法は様々であり、環境と私たち両方に有益なものを選択しなければなりません。断熱方法には緑化屋根やトロンブ壁のようなアイデアもあります。緑化屋根は断熱の効果とともに雨水のコントロールも可能です。トロンブ壁は太陽熱を吸収するマテリアル(石や金属、コンクリート、れんがやウォータータンクなど)で作られた壁で、断熱をするとともに大きな太陽熱蓄熱体にもなります。そして、まだまだ環境にやさしい断熱方法は存在します。

あなたの新しい家に、このような断熱方法はいかがですか?

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8月 4日  フランセス・ネルソン  
そよ風の効果/住宅の中の自然換気

皆さんこんにちはフランセスです。
今日は研究No.8とはまた違った視点で風について考えてみます。それは換気についてです。

まず、ほとんどの家は自然に換気できます。新鮮な外気が家に窓やドアから取り込まれると、汚い室内の空気は外に追い出されます。古い家は工法のせいで、比較的様々な箇所から外気を取り込んでしまいます。
現代の家は高気密高断熱で建てられています。断熱性能の高い窓は外の空気が入ってくるのを制限します。本質的にはよいことなのですが、家が十分に換気されていないとカビなどの問題が発生します。窓を開けばよいように思えますが、そうでもありません。健康で環境によい家を設計するというのはこの新鮮な空気を必要なところに適切に送るということなのです。

換気をする機械というのはたくさんありますが、自然に換気をする方法だってたくさんあるんです。一番重要な方法は設計とランドスケープです。

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設計:
部屋の中にこもってしまった熱を効果的に取り除くための方法としては、窓を家の反対側の、違う階の壁にあける窓とセットで配置することです。例えば、吹き抜け空間では、風は1階の窓から入ってきて、家の反対側から出て行きます。暖かい空気が上の方へ登り、それから窓を通って出て行くという、この現象を英語では“thermal chimney”と呼びます。thermalは「上昇気流」、とか「温度」、という意味で、chimneyは「煙突」のことです。一番これが効率よくなるのは家の中の温度が外よりも高いときです。他の方法もあります。それは“Stack effect”といって、stackはchimneyと同じで「煙突」を意味し、effectは「効果」という意味です。低い窓から風を中に入れて、中の空気を高い位置から追い出します。

ランドスケープ:
換気の効率をよくするためには木を家の南側や西側に計画的に配置する必要があります。落葉樹のほうがいいですね、というのは夏には日光をさえぎって家に影を作りますが冬になると葉を落として、光と同時に熱を家に届ける邪魔にならないからです。

7月14日  フランセス・ネルソン  
光のあふれる家

最近、デトックス・ティーにはまっている、フランセス・ネルソンです。今回私は、敷地Cのもう一つの案について紹介したいと思います。

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そもそも、建築におけるサステナビリティの基本は、建物を小さくすることで、環境への影響を小さくすることです。敷地Cのもう一つの案は、ミニマルなプランで、敷地Cを最大限活用しようというものです。ここでのプランはとてもシンプルなものです。パブリックな空間(居間、ダイニングキッチン、和室)が1階にあり、プライベートな空間が吹き抜けの周りを囲むように2階にあります。

玄関は南東につくりました。そして、その玄関を入ると、様々な部屋が連なっているようになっています。居間には吹き抜けがあり、ダイニングキッチンでは母親が料理をしている姿が見え、居心地よい和室があります。プライバシーのために、2階のおのおのの部屋には、北西に歩いていった先の階段から上がります。

2階の真ん中には主寝室があり隣に子供室があります。 子供室は、時間の変化で必要があれば、二つの部屋に分割することもできます。また、2階にある広いテラスで家族が団欒するなんてこともできます!このテラスは南面にあり、家族みんながリラックスできる屋外の空間でもあり、家族のプライベートな屋外の空間としてもつかえます。

自然光を取り入れる窓はいろんなところにあります。その中でも主なものは南面と北面の窓でしょう。夏は自然と家の中を風が通るように、冬は太陽の日射を効率的に家の中に取り込むために、これらの窓は大きく家の中心にあけました。また、西日や、夏の暑い朝の光があまり行ってこないように、西面と東面の窓は最小限必要なところにあけています。

そして、最終的には屋根の南面にソーラーパネルをおいて太陽熱給湯や太陽光発電もできるように考えています。

みなさん、こんなシンプルだけど光や風を効果的に使い、家計にも住む人にも、そして環境にも優しい家はいかがでしょうか?いろんなコメントをお待ちしてます。

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