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あなたと考える新しい住まいの研究室 COCOLABO

みんなでわいわい、ココラボカフェ。ブログで語ろう「人に、環境に、やさしい家」。
≪2ndROUND
家の周りを見てみよう≫
8月11日  岡崎 啓祐  
大きな窓と小さな窓

こんにちは。岡崎です。
研究ナンバー8はもう見ていただけたでしょうか。
環境研の風解析によって、有効な窓の配置を検討し直しました。そのことについて見ていきたいと思います。

そもそもガラスというのは、基本的に断熱性の面で不利な存在です。しかし南面開口の場合、日射の取得や風の通り道といった面でかなりポジティブな存在に変わります。従って、南面には出来るだけ大きな開口をとり、代わりに他の面では小さな窓を付けています。
ちなみに、小さな窓の方が風通しの出口には適しています。大きなリビングの窓を風の入り口とし、小さな窓を風の出口とするのは、内部空間の大きな吹き抜けとの相性は抜群です。小さな窓は滑り出し窓となっていて、開け放しにしているとき庇が無くても雨が入ってきません。
大きな窓と小さな窓で役割をはっきりさせながら配置させる方法は、環境共生住宅として有効であるのではないかと考えています。

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(写真、上は大開口部の参考、下は滑り出し窓の参考。)

8月 9日   
通風実験の商売道具

みなさん、こんにちは。またお邪魔します、環境系研究室の谷口です。

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先日の全国的な大雨は大変でしたね。これが地球温暖化と直結しているのか、詳しくはわかりませんが、少なくとも僕たちが子供だったころにはなかったような雨の降り方だなと思うと、少なからず危機感を感じずにはいられません。

さて、みなさん、風洞実験という言葉を聞いたことはありますか?
高層の建物が建つときに、あらかじめ構造設計や風害の調査をするために用いられたりするので、名前を聞いたことがある人も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
風洞実験は、構造設計のみならず通風設計でも重要な実験のひとつです。今回は風洞実験について簡単に紹介したいと思います。

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上の写真は、風洞実験室の測定洞の内部写真です。写真奥にある巨大なファンから吹いてきた風は、途中に並べられたたくさんのブロックなどによって自然風と同じような風速の分布を示すようになります。こうして吹いてきた風によって、対象となる建物の周りにはどのような風が吹いているのか、または対象の建物の壁・屋根面にはどのような力が加わっているのかを測定することができるのです。

研究No.7で紹介したようなシミュレーションだけでは、「本当にそんな風が吹くの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、風洞実験の結果は、模型実験とはいえ本当に吹いている風の影響を測定したものなので、より信頼性を持って住宅設計に取り入れていくことができるのです。

ココラボでも、秋頃に風洞実験を予定しています。
研究発表でも詳しい結果をお伝えしたいと思うので、楽しみにしていてください!

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8月 8日  横山 翔大  
街並み学

みなさん、こんにちは。大学も夏休みに入ったので最近は旅行することばかり考えている横山です。旅行は学校を飛び出て新しいものをたくさん見ることができるいい機会ですよね。

実は僕は来年「街並み」を研究テーマに海外研究旅行をすることになっているので今日はココラボを少し離れてその紹介をさせてもらいます。

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突然ですが、左の写真と右の写真、どちらがよい街並みだと思われますか?
まずよい街並みというと左のような、ヨーロッパの古い整った街並みを連想する方が多いのではないかと思います。一方東京の街並みというのは右の写真を見ると分かるようにとても不ぞろいです。

ですがこれらを簡単にいい、悪い、と決め付けることはできないと思います。
この差にもちゃんと原因があるからです。

ヨーロッパの家は石造り・レンガ造りを基本としています。それらは簡単に立て替えることができないため長く、使うことが大前提となっているため街並みはなかなか変わりません。
日本の家はもともと木造でしょっちゅう建て替えることが当たり前、という発想で考えてきていたためコンクリートビルの時代になっても街並みは変わり続けてしまうようです。

こういった違いは文化の違いであり、善悪の判断よりも原因と結果の問題として考えるべきことだと思います。2つの街の要因が違えば、その街並みが違ってくることはむしろ当然ではないでしょうか?

研究旅行ではこの街並みを作り出す要因について考えてみるべく、南米に行くつもりです。

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なぜ南米かといいますと、南米という地域には面白い街並みを作り出す様々な要因が潜んでいるからです。地形的要因、貧富の差、多様な民族の混ざり合い、歴史的断絶……そういったものがどんな街並みを作り出すのかを研究する旅行にしたいと考えています。

研究No.8で紹介した「街並みのルール」には僕たちで決めた環境共生という要因がうまく現れているでしょうか?ぜひご意見ください!

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8月 6日  大塚研究員  
温故知新

風薫る、風光る、空風、南風、朔風、北風・・・
古来から風は、私たちの生活に深い関係がありました。
風は新たな季節の到来を知らせる使者であり、私たち日本人は
風に、暖かさや冷たさ、或いは匂いや色までつけて表現します。

「東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」
このように昔から和歌や俳句、或いは古書の中にも、風との密接な関係が現れています。

日本の古い家屋は、太陽や風、自然の木々や植物など外環境に配慮し自然と調和した作りになっていました。
それはあたかも自然と対話するような。
しかしながら現代の建築は過去のものとは少し違っています。
まず自然ありき、から人ありき、に。

便利な家電は、夏の暑さや冬の寒さを格段に減らしました。
また、家族構成の変化は、一つの部屋で家族皆で過ごす時間を無くしました。
そのような変化にあわせて家も、そこに住まう人に合わせたつくりに変わっていきました。

しかし、本当に私たちの生活は豊かになったのでしょうか?
四季の風が運ぶ音も香りも色も温度も感じなくなってきているのではないのでしょうか?
先人の残した自然との共存の知恵や楽しさをなくしてしまうのはとても残念でもったいないことだと思います。

『家の作りやうは、夏をむねとすべし、冬は、いかなるところにも住まる。』
(吉田兼好「徒然草」五十五段より)

日本家屋が本来持っている良さ、そう言ったことに重きを置いて、
『夏は爽やか、冬はほんのり』そんな住宅を私たちも目指せたらと思います。

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8月 4日  フランセス・ネルソン  
そよ風の効果/住宅の中の自然換気

皆さんこんにちはフランセスです。
今日は研究No.8とはまた違った視点で風について考えてみます。それは換気についてです。

まず、ほとんどの家は自然に換気できます。新鮮な外気が家に窓やドアから取り込まれると、汚い室内の空気は外に追い出されます。古い家は工法のせいで、比較的様々な箇所から外気を取り込んでしまいます。
現代の家は高気密高断熱で建てられています。断熱性能の高い窓は外の空気が入ってくるのを制限します。本質的にはよいことなのですが、家が十分に換気されていないとカビなどの問題が発生します。窓を開けばよいように思えますが、そうでもありません。健康で環境によい家を設計するというのはこの新鮮な空気を必要なところに適切に送るということなのです。

換気をする機械というのはたくさんありますが、自然に換気をする方法だってたくさんあるんです。一番重要な方法は設計とランドスケープです。

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設計:
部屋の中にこもってしまった熱を効果的に取り除くための方法としては、窓を家の反対側の、違う階の壁にあける窓とセットで配置することです。例えば、吹き抜け空間では、風は1階の窓から入ってきて、家の反対側から出て行きます。暖かい空気が上の方へ登り、それから窓を通って出て行くという、この現象を英語では“thermal chimney”と呼びます。thermalは「上昇気流」、とか「温度」、という意味で、chimneyは「煙突」のことです。一番これが効率よくなるのは家の中の温度が外よりも高いときです。他の方法もあります。それは“Stack effect”といって、stackはchimneyと同じで「煙突」を意味し、effectは「効果」という意味です。低い窓から風を中に入れて、中の空気を高い位置から追い出します。

ランドスケープ:
換気の効率をよくするためには木を家の南側や西側に計画的に配置する必要があります。落葉樹のほうがいいですね、というのは夏には日光をさえぎって家に影を作りますが冬になると葉を落として、光と同時に熱を家に届ける邪魔にならないからです。

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