COCOLABO

あなたと考える新しい住まいの研究室 COCOLABO

みんなでわいわい、ココラボカフェ。ブログで語ろう「人に、環境に、やさしい家」。
≪2)街並みを創造する家≫
11月 3日  岡崎 啓祐  
風の受け渡し

こんにちは。岡崎です。

今日は、家と家の間の風の通り道について考えたいと思います。

せっかく家の中の換気計画をしっかりやっても、周りの家に風の通り道を塞がれてしまったら…。

そうならないように、ココラボモデルでは研究No.15のような、風邪の実験を取り入れて、住宅を計画しています。

風はどこから来るのでしょう。大きな風の流れは道に出来ます。人の流れと同じですね。また家と家との隙間からも、風が流れてくることもあります。

今回の住宅は、家の正面に袖壁がついているのが分かると思います。
この袖壁の高さがそれぞれの家によって異なるのに気づきましたか?
これは、風を捕まえる役割のものと、風を隣の家に流す役割のものに分かれているからです。

風を独り占めせずに、ある程度の風はもらって、ある程度はお裾分けする。
環境共生は集団でやってこそだと考えます。そうなると、環境だけでなく、もっと広い意味での「共生」が大事であるように思えてきます。

みなさんは、それぞれの街で、どのような「共生」の工夫をしているのでしょうか?
何かささいなことでも、ウチはこういうのをやっているけど…、というような工夫が在りましたらぜひ教えていただきたいと思います。

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9月29日  フランセス・ネルソン  
4軒のココラボモデルを通して

みなさん、お久しぶりです。フランセスです。私はもう9月の終わりにアメリカに帰国してしまいますが、帰ってからももし機会があればココラボブログを書いてみたいと思っています。

私が4軒のココラボモデルのことを考えたときにまず最初に思いつくのは統一性とフレキシビリティのことです。さて、4軒はある確かな特徴を共通に持つように設計されています。例えば、和室・外空間・収納などは各家の間取りを考えるときに絶対に必要なものとして決めてあります。また、間取りだけではなくて、環境的な最終到達点も共通に持たせています。例えば、南側の立面はかなり開いたものにしてあります。大きく開くことで太陽の熱を最大限に取り入れてつつ、風を取り込むこともできるからです。
反対に、東西北の三方向は開口部を最小限に抑えて、外気と熱交換してしまうのを防いでいます。こんなふうに設計と環境に注意深く当たることで、4軒の家のデザインの美的な点においても、共通点が自然とでてきました。
それは、道からの4軒の眺めを見れば、なんとなくわかってもらえるのではないでしょうか。

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内部空間は家ごとにかなり違いがあるのは確かですが、4軒の南側立面の開放感と屋根から長く突き出た庇は家の外観的な特徴を決めています。実際、この4軒のココラボモデルが同じような目的と、精神のもとに作られたようだ、ということは見る人にとっても疑いのないことに思えます。
もう一つの特筆すべき特徴として、フレキシビリティがあります。どの間取りを見ても、それがこの先の家族構成の変化を念頭に置き、対応できるような間取りになっていることが分かります。

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例えば、敷地Cの2階では子供部屋が2つあります。ですがこの場所の壁は構造壁ではないので、簡単に取り外し、1つの部屋にまとめることができるのです。SOHOを作ったり、祖父母と一緒に住むことなどが考えられると思います。
フレックスルームは設計の最初の時点で考えなければならないことです。SOHOにしたとしたら、仕事が大きくなったり変化したらもっと大きな空間が必要になるということは十分考えられます。更に、家主が仕事を辞めたら、その空間は貸し部屋になることだってあらかじめフレキシビリティを考慮しておけば、十分選択肢として考えられます。
結局、ココラボモデルの4軒はどんな家族の要望に対しても対応できるようになっています。それらの最終形はフレキシブルな間取りを取り入れた、郊外住宅の有効なサンプルになったと思います。 それぞれがどんな敷地に計画されているかをよく考え、開口の方向を正しく考えれば、光や風を最大限取り入れることができるのがポイントなんですね。

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8月25日  長岡 晃平  
伽藍の魅力・町家の魅力

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こんにちは、長岡です。
今週は、このラウンドで検討してきた環境共生住宅の特徴について振り返ってみようと思います。

2nd round では外環境の視点から各案のスタディを行ってきました。検討したポイントは、街並の見え方と、敷地まわりの風の流れです。
街並みの調和を探るために、まず四軒とも南側に深い庇を伸ばす構成に変え、そして軒先の高さを揃えています。敷地の大きさから必然的に建物の奥行きもそろってくるので、これにより建物の外観は似通ったものとなり、調和がとりやすくなります。
風については、CFDによる解析を通して、 各敷地での風の流れ方が定量的に把握できるようになってきました。例えばAでは南面の西側に南からの風が支配的な一方で、Dでは通りを挟んだ南隣の敷地を越えてきた風がハの字の開いた部分に強く吹き込んでくることがわかります。 設計では得られた通風ルートをふまえて、建物形状や窓の配置を行うことになります。特に夏季は換気だけでなく採涼のために風の利用は有効となってきます。

このブログでは、町並みについてさらにもう少し説明しようと思います。
前述の街並み調整の条件として考えた、軒線の高さをそろえるというデザインは、見え方に関して二つの異なる魅力を持っています。それは、伽藍の魅力と町家の魅力と呼ぶことができるかもしれません。
伽藍とは簡単に言うと寺のお堂のことです。例えば左上の写真は有名な京都の寺院の伽藍です。この建物で圧巻なのは見上げた屋根の姿だと思っています。長く続いて上向きの視界を広く覆う軒先に全体としての強さを感じるからです。四軒がそろって南側に大きく庇を伸ばしている街並は、道路から見上げると一つの大きな軒のようで、伽藍のような印象の強さをよい意味でもつことができるのではないでしょうか。
町家と言われると、通りに面した建物の庇が、ずっと一定の高さで続いていく図を思い浮かべるのではないでしょうか。庇による一体感は確かに印象的な要素ですが、一方で街並を形作る建物の屋根高はまちまちですし、門構えの材料もここの家の時代によって様々に異なっています。個人的には町家の魅力見え方に魅力を感じるのは、こういった庇をそろえるというルールを共有しながら、各家の個性が現れていることです。このプロジェクトでは、それぞれの建物が外形や庇というルールで景観的に束ねられながらも、建物内部にそれぞれの生活に沿った異なるプランが収まっており、南面の大開口をとおして様々な生活の表情が現れてくる街並の姿を提示しています。

ココラボ2008も折り返し点を迎えました。今週から始まる3rd round では、2nd roundで考えた外環境からのアプローチを生かして、各建物の環境共生のためのいろんな仕組みについて紹介していきたいと思います。お楽しみに!

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8月 8日  横山 翔大  
街並み学

みなさん、こんにちは。大学も夏休みに入ったので最近は旅行することばかり考えている横山です。旅行は学校を飛び出て新しいものをたくさん見ることができるいい機会ですよね。

実は僕は来年「街並み」を研究テーマに海外研究旅行をすることになっているので今日はココラボを少し離れてその紹介をさせてもらいます。

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突然ですが、左の写真と右の写真、どちらがよい街並みだと思われますか?
まずよい街並みというと左のような、ヨーロッパの古い整った街並みを連想する方が多いのではないかと思います。一方東京の街並みというのは右の写真を見ると分かるようにとても不ぞろいです。

ですがこれらを簡単にいい、悪い、と決め付けることはできないと思います。
この差にもちゃんと原因があるからです。

ヨーロッパの家は石造り・レンガ造りを基本としています。それらは簡単に立て替えることができないため長く、使うことが大前提となっているため街並みはなかなか変わりません。
日本の家はもともと木造でしょっちゅう建て替えることが当たり前、という発想で考えてきていたためコンクリートビルの時代になっても街並みは変わり続けてしまうようです。

こういった違いは文化の違いであり、善悪の判断よりも原因と結果の問題として考えるべきことだと思います。2つの街の要因が違えば、その街並みが違ってくることはむしろ当然ではないでしょうか?

研究旅行ではこの街並みを作り出す要因について考えてみるべく、南米に行くつもりです。

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なぜ南米かといいますと、南米という地域には面白い街並みを作り出す様々な要因が潜んでいるからです。地形的要因、貧富の差、多様な民族の混ざり合い、歴史的断絶……そういったものがどんな街並みを作り出すのかを研究する旅行にしたいと考えています。

研究No.8で紹介した「街並みのルール」には僕たちで決めた環境共生という要因がうまく現れているでしょうか?ぜひご意見ください!

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8月 1日   
風の通る家

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みなさん、はじめまして。東大環境系研究室の谷口と申します。
ココラボでは、難波研究室と共同研究というかたちでシミュレーションを交えながら、主に通風計画のサポートをしています。よろしくお願いします。

さて、さっそくですが研究No.7を見ていただけたでしょうか。少々専門的なところもあったので、とっつきにくかったかもしれません。そもそも、どうして住宅の設計にわざわざ通風のシミュレーションが必要なのか?そんな疑問をもたれた方もいるかもしれません。
そこで、今回は住宅の通風計画をより詳細にスタディすることから広がる住宅設計の可能性について考えてみたいと思います。

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もともと日本の伝統的な住宅は、風通しが抜群に良いものでした。
夏の暑い日には障子や襖などを開け放つことで好きなだけ風を取り入れ、反対に冬の日には、囲炉裏や炬燵などで暖を採る、「採暖」という考え方で寒さを凌いできたのです。
しかし、高度経済成長とともに空調技術が普及すると、住宅は「高断熱・高気密」化しはじめます。日射や温度差、隙間風などによる熱の出入りを抑えることができる住宅では、空調エネルギーが少なくてすむのです。
ところが、もともとは隙間だらけだった日本の住宅は、高断熱・高気密化することで以前のように簡単に風を取り入れることが難しくなり、さまざまな問題が起こるようになってきました。シックハウス症候群などがその一例です。
そのため、現在の住宅設計では計画的に換気・通風の設計を行うことが必須となっているのです。

ではここで、皆さんが住宅の通風計画をすることを想像してみてください。
夏を涼しく過ごすために私たちは、南風を考慮して南に大きな窓をつけ、たくさん風を取り入れようとするでしょう。
でも、住宅の南隣に高い建物が建っている場合はどうなるでしょうか。同じように南に大きな窓をつけても隣の高い建物が邪魔になりほとんど風が入ってこないかもしれません。
また、敷地が斜面にある場合は、風は思いもよらぬ方向から吹いてくるかもしれません。
このように敷地に吹く風は敷地ごとに異なるため、どこでも同じような通風計画をしていると実は全く風通しの良くない住宅ができてしまう危険性があるのです。

そこでココラボでは、対象となる敷地A~Dの建物のみでなく、その周りの建物や地形も再現した上で通風シミュレーションを行っています。それによって、敷地にはどのような風が吹いているのかを正しく把握することができ、設計に生かすことが出来るのです。

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どのような敷地でも同じように設計をしていては本当の意味で「人に、環境に、やさしい家」とは言えません。敷地の特徴を設計者も住まい手の方もきちんと理解することが不可欠なのです。
通風に関しても、まずは設計者がシミュレーションなどを通して正しい風の流れを把握することで、住まい手の方が環境にやさしく快適に暮らすための手引きとなる、そんな設計を進めていくことが重要ではないでしょうか。

今回のシミュレーション結果を受けて、次の研究では建物の形や窓の位置を提案していく予定です。ぜひ、期待してください!

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