COCOLABO

あなたと考える新しい住まいの研究室 COCOLABO

みんなでわいわい、ココラボカフェ。ブログで語ろう「人に、環境に、やさしい家」。
≪1)家族が永く住み続ける家≫
9月 1日  リジー  
間取りを変えられる家

0901-1.jpeg

現代の建築学は人間の住環境や生活の必需品を考える学問です。間取りの可変性というのはそんな建築学においてはまだ新しい、けれどとても大切な研究対象なんです。
建築家は「部屋というのは固定的であるほうがいいのか、それとも流動的であるほうがいいのか?」ということから考え始めます。そしてその疑問の答えは住む人とその人の環境の状態が変化し、必要な空間も変わってくるのだからそれに住空間も合わせて変化すべきだ、というものになるでしょう。
移動性というのは私たちの生活の大部分を構成していますが、生活空間においては可変性が必要になってくるのです。

家の可変性、という言葉は2つの解釈で論じることができます。

1つは家の基礎的な構成の可変性についてです。つまり例えば家で長年過ごしていると、家族は2つに分かれるかもしれませんよね。
もう1つは家の空間の可変性についてです。ここでは一般的にフレックスルームが使われることが多いです。みなさんが部屋の使い方を、家族の変化に応じて変えることができるということです。
建築家は可変性にとんで、柔軟な、バリアフリーな建物を提案します。そうすることで住まい手のしばしば変化する部屋に対する希望をより多く、かなえることができるからです。この場合、現在の生活様式がデザインの過程で新しい技術と組み合わされることになり、建物の特徴となります。

大きな一つの子供部屋は二つの小さい子供部屋となりえますし、子供たちが出ていったあとには親がそこを他の用途に使うことができる、新しい部屋が得られたようなものです。そこはオフィスになるかもしれませんし、大きなリビングになるかもしれませんし、更に他の部屋と繋いでまた新しい使い方ができるかもしれません。

夫婦が齢を取ったときには、寝室とリビングを1Fに降ろして、もう普段の生活では階段を登らずに住むような住み方もできるでしょう。2Fの部屋はお客さんや子供たちが戻ってきたときのための部屋にしておくのがいいと思います。

結局、住まい手は住空間の可変性においてとても大切な役割を持っているのです。生活というのは住まい手と建物の交流の中で生み出されるものなのですから。

コメント(0)│コメントを書く
7月30日  鴻野 吉宏  
C敷地 トルネードプランの紹介

みなさん、こんにちは。鴻野です。最近、本当に暑くなりましたね。けれども、大学では環境に配慮するために、夜はクーラーが止められることになりました。大学に泊まり込んで夜通し作業をする建築学科の学生には死活問題ですが、これもサステイナブルの一環です。
 
さて、今回のブログではC敷地の新しい案の紹介をしたいと思います。

0731-1.jpg

研究No.6ではC敷地の新しい案は見ていただけましたか?僕らはこの案を、トルネードプランと呼んでいます。この家は、ダイアグラムを見ていただけるとわかりますが、リビングルームが吹き抜けになっていて、その隣のダイニングキッチンは0.5階の高さにあります。つまり、主寝室、リビング、ダイニングキッチン、和室、子供室という風に、渦巻きのように空間が連続しているんです

0731-2.jpg

こうすることで、この家は視線の変化をつけながら、より一体的に使えるようになっています。たとえば、ダイニングキッチンでご飯を作っているお母さんからは、リビングでくつろいでいるお父さんや2階のスタディスペースで勉強をしている子供たちを両方見守ることができます。また、2階では隣り合って和室と子供部屋を配置し、和室を普段は子供たちの遊び場として使えるように考えています。和室の方がより吹き抜けに向かって開いているので、子供たちの個室よりももっとリビングダイニングに渦巻きの流れ的に近い位置にあります。

また、このプランは家の中を通る風のながれも考えています。このプランでは渦巻きのように風が通る…ということはさすがにないですが、南のリビングの窓や東にある2階の子供部屋や和室の窓から入った風が、なめらかに0.5階の高さにある北側のキッチンの窓に抜けることを考えています。

緩やかにつながる空間が内部に組み込まれた敷地C、トルネードプランはいかがですか?いろんな質問や、意見をお待ちしています。

コメント(0)│コメントを書く
7月21日  アンドレア  
階段が中心の家

みなさん、こんにちは。アンドレアです。今日紹介する敷地Dで進められているもう一つの案は二人の子供を持つ家族のための家です。最初はSOHO付きとして進めていたもので、家の和室をSOHOとすることもできると思います。

0721-1.jpg

0721-2.jpg

0721-3.jpg

0721-4.jpg

建物の中には車二台のためのガレージが含められています。北側から家に入るのですが、ガレージへも同じ向きで入ります。入り口は建物の真ん中にあります。入ると、靴や上着を入れる大きな収納、そして2階への直階段が見えます。

1階の説明です。左を向くとキッチン、リビング、ダイニング、和室があります。なので家族みんなが使う部屋は全部1階に置かれているということですね。台所はダイニングに向いて開いているので、ダイニングを通して自然光が入ってきます。また同じようにダイニングとリビング・和室は繋がっています。いつでも、庭の方を見ることができるはずです。
2階の説明です。寝室と大きな浴室があります。寝室は、夫婦のための主寝室と子供部屋が2つ、全部で3つです。子供部屋はリビングとダイニング上の、大きな吹き抜けに面しています。どの寝室にもテラスがありますが、南側は特に大きて、日射を有効に防いでくれます。

家の中心にある階段は1階と2階を垂直方向につないでいます。しかしまた同時に部屋同士をぐるぐる回る動線を水平方向に生み出しているのもこの階段です。更にその上には建物の空気を入れ替えるのに便利な鳩小屋がついており、光もそこから廊下へと入ってきます。

南と東立面には大きな窓がありますね。夏の太陽を入れないために、南側は深いテラスで、東側は庇を作っています。北側はおおむね閉じました。というのも寝室は東か西側に対して開けているからです。

部屋と家族の中心でもあり、環境配慮の中心でもあるような階段のある家だと思いますが、皆さんはどうお感じになりましたか?

コメント(0)│コメントを書く
7月18日  長岡 晃平  
フィルタリング

はじめまして、長岡です。今日は研究No.5について解説します。

敷地Dは特異な環境にあります。三方向で道路に接しており、また南・東の道路に比べて1.2m高い台地となっているためです。そのおかげで敷地からは南の方向に見晴らしがきく一方で、必然的にそこに建つ建物は周囲のランドマークとして通る人々の目に留まることになるでしょう。いかにプライバシーを守りながら、この角地の開放性を利用して建物内部を豊かなものにできるか?ここでは建物と敷地との応答性を考えました。

まず住戸の種類として、SOHO(家庭内オフィス)のある家を想定しました。具体的には、学習教室やお稽古教室です。ランドマーク的な家に街へ開かれた機能があると、周辺街区のコミュニティ形成に役立つという考えからです。 SOHOと居間は、それぞれ仕事の場と居住の場として異なる性質を持っているため、ある程度距離が離れている必要があります。建物の開放性を維持し、そしてSOHOと住居部を離すために、3つの操作を行います。

ひとつは 建物を敷地の北東と西の境界に沿って配置することです。この配置は東側の道路から敷地内部への視線がカットされるとともに、東西に余分な空地を生まないため南側にまとまった庭をつくります。
もう一つは建物の間に中庭を配置することです。 中庭は一階ではSOHOと居間、二階では子供室と主寝室にそれぞれ挟まれ、両者を隔てる場所となります。しかし中庭に対して窓の多い開放的な構成は、相互に視界を便りに気配を感じられるといった、抑制のある接続感もそれぞれの場所にもたらします。また、 中庭はデッキになっており、窓を開放すれば居間・中庭・仕事場を直接的に接続して使うこともできます。中庭は 異なる性質を持つ仕事の場と居住の場を隔てる空間となると同時に、両者を繋ぐ場所にもなります。
最後の一つは、中庭を南面の庭に向かって開くことです。それによって外の環境、庭の木々や町並の風景を大きく取り入れることができ、建物の内部に強い開放感を与えることができます。

開放的な中庭の構成は一方で、内部の活動を露にしてしまうという問題があります。プライバシーを守るために、南側の庭による道路からのセットバック、 道路との1.5mの高低差を用います。高さと遠さによって、道路からは椅子に座っている人は見えなくなります。同様に、庭中央の樹木は二階への視線を遮ります。 距離・高低差・樹木の3つの要素が視線を緩く遮りながら、内部/外部へと続いていきます。開かれた中庭によって、プライバシーと内部でのつながりを保持しながら、周囲の環境とダイレクトに応答することが可能となります。

0718-1.jpg

開放性とプライバシーのバランスを探る方法としての堅牢なシャッターではなく、視線・日射や風をある程度まで通したり遮ったりする、フィルターのようなものの重ね合わせが、緩やかに異質なものや内部/外部を繋いでいくような境目のあり方を、ここでは提示します。関係性のフィルタリングを通して、敷地さらには広い社会との関係性を探り定着させる。そういった、「エコ」や技術的側面でなかなか語れない部分にも環境共生について考えうるポイントを見つけることができるのではないでしょうか。

コメント(0)│コメントを書く
7月14日  フランセス・ネルソン  
光のあふれる家

最近、デトックス・ティーにはまっている、フランセス・ネルソンです。今回私は、敷地Cのもう一つの案について紹介したいと思います。

0714-1.JPG
0714-2.JPG
0714-3.jpg

そもそも、建築におけるサステナビリティの基本は、建物を小さくすることで、環境への影響を小さくすることです。敷地Cのもう一つの案は、ミニマルなプランで、敷地Cを最大限活用しようというものです。ここでのプランはとてもシンプルなものです。パブリックな空間(居間、ダイニングキッチン、和室)が1階にあり、プライベートな空間が吹き抜けの周りを囲むように2階にあります。

玄関は南東につくりました。そして、その玄関を入ると、様々な部屋が連なっているようになっています。居間には吹き抜けがあり、ダイニングキッチンでは母親が料理をしている姿が見え、居心地よい和室があります。プライバシーのために、2階のおのおのの部屋には、北西に歩いていった先の階段から上がります。

2階の真ん中には主寝室があり隣に子供室があります。 子供室は、時間の変化で必要があれば、二つの部屋に分割することもできます。また、2階にある広いテラスで家族が団欒するなんてこともできます!このテラスは南面にあり、家族みんながリラックスできる屋外の空間でもあり、家族のプライベートな屋外の空間としてもつかえます。

自然光を取り入れる窓はいろんなところにあります。その中でも主なものは南面と北面の窓でしょう。夏は自然と家の中を風が通るように、冬は太陽の日射を効率的に家の中に取り込むために、これらの窓は大きく家の中心にあけました。また、西日や、夏の暑い朝の光があまり行ってこないように、西面と東面の窓は最小限必要なところにあけています。

そして、最終的には屋根の南面にソーラーパネルをおいて太陽熱給湯や太陽光発電もできるように考えています。

みなさん、こんなシンプルだけど光や風を効果的に使い、家計にも住む人にも、そして環境にも優しい家はいかがでしょうか?いろんなコメントをお待ちしてます。

コメント(0)│コメントを書く
←| 1 | 2 | 3 |→
ブログメンバー

横山 翔大
「ルームシェアをこの4月からはじめました。窓を開けると一面のお墓が広がっています。」
プロフィールを見る

李 鎔根
「韓国から日本の建築を勉強しに来ました。牛丼が大好きです。Y屋よりはM屋が好きです。」
プロフィールを見る

鴻野 吉宏
「大学にメタボ検診がなくてよかったと思う今日この頃です。」
プロフィールを見る

フランセス・ネルソン
「私はロードアイランド州のデザイン学校を出て、今は東大で研究員をしています。」
プロフィールを見る

岡崎 啓祐
「海から遠いのに湘南ナンバー付けている自称湘南ボーイです。もちろんサーフィンできません(笑)」
プロフィールを見る

リジー
「ドイツのシュトゥットガルド大学で建築・都市デザインを学んでいて、これから1年間東大で研究をします。」
プロフィールを見る

長岡 晃平
「ニュータウン生れ、ロードサイド育ちです。今は古アパートで一人暮らしをしています。」
プロフィールを見る

アンドレア
「スイスのバーゼルに住んでそこの大学に通っています。これから半年間東京大学で研究をします。」
プロフィールを見る

ツィー・チャン
「中国の精華大学からきました。芸術とデザインを学んでいました。今は東京大学の研究生です。」
プロフィールを見る

谷口 景一朗
「6年間の大学・院生活もあと半年で終了(予定)です。そろそろ大学近辺の食事情にも飽きてきたのでちょうどいい時期かもしれません。」
プロフィールを見る

舟久保研究員
「人も環境もメタボにやさしくなってほしいです。。。」
プロフィールを見る

森永研究員
「事業を通してどういった社会貢献ができるか日々模索しています!」
プロフィールを見る

大塚研究員
「去年思い切った減量をしました。当時75kgあった体重も今では62~3kg。」
プロフィールを見る

井上研究員
「運動不足が気になる今日このごろ。カッコいい自転車でも買おうかなぁ。」
プロフィールを見る

馬場研究員
「業務ではマンションや戸建物件の商品企画等を行っています。」
プロフィールを見る

岡研究員
「ついに三十路を迎え、体力の衰えを隠しきれません。」
プロフィールを見る