COCOLABO

あなたと考える新しい住まいの研究室 COCOLABO

みんなでわいわい、ココラボカフェ。ブログで語ろう「人に、環境に、やさしい家」。
10月29日  谷口 景一朗  
風洞実験の裏話

みなさん、こんにちは。谷口です。
今年も残るはあと2ヶ月。昼間はまだまだ暖かいですけど、夜はだいぶ冷え込むようになってきましたね。

風洞実験の報告はいかがだったでしょうか。
鴻野くんのブログにも書かれていたように、僕たちはシミュレーションと実験、さらには実測という3つの手法を用いて総合的な通風の研究をココラボでは試みています。そうすることで、今回の敷地だけにとどまらず、通風をはじめとした環境に配慮した住宅のプロトタイプを提案することが出来ると考えています。

さて、今回は風洞実験の裏話をひとつ紹介しましょう。
研究No.16でも報告したように、風洞実験では大型ファンから測定用模型の間にブロックやバリアと呼ばれる障害物を並べることで、敷地に吹く風を再現して実験を行います。この障害物を並べる作業が、実は風洞実験の作業の中で最も大変かつ重要な作業のひとつなのです。

そもそも、風速にはプロファイルと呼ばれる高さ方向の分布があります。地上付近は建物や木々など障害物が多いため、より風速が遅くなるのです。さらには、地表面がより込み入っているほど、風速が遅くなる割合が大きくなります。つまり、海上のように地表面になにも障害物がないところでは、高さ方向の風速の差が小さく(地上付近でも風速が衰えず)、高層ビル群のようなところでは、高さ方向の風速の差が大きくなる(地上付近で風速が大きく低減する)のです。

風洞実験を行う際には、その敷地にあわせた風速のプロファイルになるようにブロックやバリアを設置しないといけないのですが、この作業が非常に根気のいる作業なのです。ブロックをひとつひとつ手作業で並べ、並べ終わっては風速を測定し、ブロックを並べなおしては再び風速を測定する、といった作業を繰り返さなければならないのです。このような地道な作業を繰り返すことで、より正確な実験データを得ることができるのです。

1029_1.jpg

普段の住宅設計では、なかなかCFDシミュレーションや風洞実験まで行うことはできません。ココラボのような機会に、今回紹介したような地道な作業を含め、時間をかけて得た多くのデータがココラボの目指す「人に、環境に、やさしい住宅」を設計するための大切なデータとなるのです。

コメントを投稿
コメントはブログ管理者の確認後の掲載となります。予めご了承ください。

ブログメンバー

横山 翔大
「ルームシェアをこの4月からはじめました。窓を開けると一面のお墓が広がっています。」
プロフィールを見る

李 鎔根
「韓国から日本の建築を勉強しに来ました。牛丼が大好きです。Y屋よりはM屋が好きです。」
プロフィールを見る

鴻野 吉宏
「大学にメタボ検診がなくてよかったと思う今日この頃です。」
プロフィールを見る

フランセス・ネルソン
「私はロードアイランド州のデザイン学校を出て、今は東大で研究員をしています。」
プロフィールを見る

岡崎 啓祐
「海から遠いのに湘南ナンバー付けている自称湘南ボーイです。もちろんサーフィンできません(笑)」
プロフィールを見る

リジー
「ドイツのシュトゥットガルド大学で建築・都市デザインを学んでいて、これから1年間東大で研究をします。」
プロフィールを見る

長岡 晃平
「ニュータウン生れ、ロードサイド育ちです。今は古アパートで一人暮らしをしています。」
プロフィールを見る

アンドレア
「スイスのバーゼルに住んでそこの大学に通っています。これから半年間東京大学で研究をします。」
プロフィールを見る

ツィー・チャン
「中国の精華大学からきました。芸術とデザインを学んでいました。今は東京大学の研究生です。」
プロフィールを見る

谷口 景一朗
「6年間の大学・院生活もあと半年で終了(予定)です。そろそろ大学近辺の食事情にも飽きてきたのでちょうどいい時期かもしれません。」
プロフィールを見る

舟久保研究員
「人も環境もメタボにやさしくなってほしいです。。。」
プロフィールを見る

森永研究員
「事業を通してどういった社会貢献ができるか日々模索しています!」
プロフィールを見る

大塚研究員
「去年思い切った減量をしました。当時75kgあった体重も今では62~3kg。」
プロフィールを見る

井上研究員
「運動不足が気になる今日このごろ。カッコいい自転車でも買おうかなぁ。」
プロフィールを見る

馬場研究員
「業務ではマンションや戸建物件の商品企画等を行っています。」
プロフィールを見る

岡研究員
「ついに三十路を迎え、体力の衰えを隠しきれません。」
プロフィールを見る