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あなたと考える新しい住まいの研究室 COCOLABO

みんなでわいわい、ココラボカフェ。ブログで語ろう「人に、環境に、やさしい家」。
10月 8日  井上研究員  
国産杉のはなし

皆さんこんにちは。
研究員の井上です。
今回のココラボ研究では国産杉の利用を提案していますが、それがどのようにして自然環境に貢献できるのかをお話ししようと思います。

木造住宅の構造材として利用される木材は当然木を伐採して利用されるわけですが、伐採と聞くとマイナスのイメージが先行するのではないでしょうか。ところが、実は木を伐採して利用することは森の為にも良い事なのです。

幼い木は成長期に大量のCO2を吸収しながらどんどん身体を大きくしていきます。しかしながら、ある一定の大きさまで成長して大人になるとCO2の吸収量が少なくなってしまうのです。
さらに、大きく枝葉を広げた成木は地表に影を落とし、地表の植物や幼木の成長の妨げとなります。地表の植物が育たなくなるという事は、様々な生物が生息する森としての多様性が失われてしまう事にもつながります。
ですから、成長の終わった大木は伐採して利用し、その場所で新たな幼木が大量のCO2を吸収しながら成長するという事は人間にとっても、森にとっても利益がある事なのです。

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成長が早く、建材としても利用できる杉を、日本では国策として戦後大量に植林しました。その植林された杉材はすでに成長期を終え、利用に適する充分な大きさとなっているにも関わらず放置されているのが現状なのです。
余談ですが花粉症の原因となるスギ花粉も、彼らが毎年せっせと放出しているんですよ。

残念ながら日本では植林と伐採の仕組みが未成熟で、建材として利用するにはコストが割高となるため一部でしか利用できておらず、大半は海外から安価な木材をわざわざ遠い国から運んで利用しています。
運搬時のCO2排出量を考えたら、利用に適した森がすぐ近くにあるのになんてもったいないことをしているのだろうと思いますよね。

国産材の利用が一般的になるためにはまだまだ問題は山積していますが、国産材を積極的に利用しようという動きは近年高まりつつあります。
我々ココラボチームの国産材利用の提案には、実はこのような背景があったのです。
皆さんはこの現状についてどのように思いますか?

コメント (1)

こんにちは。
 ご貴殿の仰るとおり、成長段階の樹木が最も二酸化炭素を吸収するので、環境先進国と呼ばれている国(北欧など)では、紙のリサイクルをせずに、燃やして熱エネルギーにして利用しているそうです。再生紙を製造する段階で出る廃棄物がヘドロとなって駿河湾を汚染している話は有名ですね。
 そのようなことになるなら、次々と植林し、利用するサイクルを確立することが重要です。エネルギーの消費を可能な限り抑制できる中古流通が可能な部品で建築ができるといいと個人的に考えています。

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