COCOLABO

あなたと考える新しい住まいの研究室 COCOLABO

みんなでわいわい、ココラボカフェ。ブログで語ろう「人に、環境に、やさしい家」。
8月 6日  大塚研究員  
温故知新

風薫る、風光る、空風、南風、朔風、北風・・・
古来から風は、私たちの生活に深い関係がありました。
風は新たな季節の到来を知らせる使者であり、私たち日本人は
風に、暖かさや冷たさ、或いは匂いや色までつけて表現します。

「東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」
このように昔から和歌や俳句、或いは古書の中にも、風との密接な関係が現れています。

日本の古い家屋は、太陽や風、自然の木々や植物など外環境に配慮し自然と調和した作りになっていました。
それはあたかも自然と対話するような。
しかしながら現代の建築は過去のものとは少し違っています。
まず自然ありき、から人ありき、に。

便利な家電は、夏の暑さや冬の寒さを格段に減らしました。
また、家族構成の変化は、一つの部屋で家族皆で過ごす時間を無くしました。
そのような変化にあわせて家も、そこに住まう人に合わせたつくりに変わっていきました。

しかし、本当に私たちの生活は豊かになったのでしょうか?
四季の風が運ぶ音も香りも色も温度も感じなくなってきているのではないのでしょうか?
先人の残した自然との共存の知恵や楽しさをなくしてしまうのはとても残念でもったいないことだと思います。

『家の作りやうは、夏をむねとすべし、冬は、いかなるところにも住まる。』
(吉田兼好「徒然草」五十五段より)

日本家屋が本来持っている良さ、そう言ったことに重きを置いて、
『夏は爽やか、冬はほんのり』そんな住宅を私たちも目指せたらと思います。

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