北山恒 教授
(きたやま こう)
集合住宅の「あたりまえ」を疑うことから始めよう
1950年
香川県生まれ
1969年
東京都立
戸山高校卒業
1976年
横浜国立大学
建築学科卒業
1978年

ワ−クショップ
設立 (共同主宰)

1980年
横浜国立大学
大学院修士課程
修了
1987年 横浜国立大学
専任講師
1995年 横浜国立大学
助教授
1995年 architecture
WORKSHOP
設立 主宰
現在 横浜国立大学
教授
日本女子大学
非常勤講師

「間合い」の調整が可能な集合住宅のあり方

私たちは、現代社会において「絆」は多様化してきており、ある決まった型におさめることはできないと考えました。そこで、「絆」をつくっている一つの要素として、「間合い」(親と子の間合い/隣人との間合い/地域社会との間合い/自然との間合いなど)を取りあげ、その「間合い」の調整が可能な集合住宅を提案したいと考えています。
その「間合い」を考えていく上で、1住戸のあり方だけでなく、集合住宅全体のあり方を変えていくことが私たちの狙いです。私たちは集合住宅の中の「共用部」に注目することから始めることにしました。
第1回ココラボテーマ
「みんなえんがわ」
〜共用廊下が生活空間の一部になったら〜

従来の集合住宅における間取りでは部屋と部屋、部屋と共用部(例えば廊下、EV、階段など)の関係は、住人の住まい方とは無関係に設定され、様々な住まい方や家族との間合いを選択することができませんでした。
そこで私たちは、様々な住まい方や間合いをつくることができるような集合住宅を提案したいと思います。

「みんなのえんがわ」は中庭を囲むように部屋が並び、それを回遊性のある共用部で囲んでいます。

居住者は各フロアのEVホールで靴を脱ぎ、裸足になって各部屋へとアクセスします。
今までただの通り道でしかなかった共用部の意味を捉えなおし、「えんがわ」のような気持ちの良い共用部をつくりだしました。

全ての部屋はえんがわと中庭に面しており、各部屋は水廻り意外は特に名前はありません。水廻り以外は住み手がその家族ごとの間合いにあわせて各部屋の使い方を設定する事ができます。

あなたならこの家からどういう住み方を想像しますか?



全体図



01
部屋とえんがわ:住み手が自由に部屋の使い方を決められます
02えんがわ見通し:ただの通り道でしかなかった共用部が気持ちの良いえんがわになります
03えんがわ見通し:住民の活動が個室からえんがわにもあふれだしていきます
04部屋の風景:個室での活動をえんがわからもうかがうことができます