COLUMN

Next GOOD~事業の変革、企業としての変革~

—社内で新規事業に対するアイデアの公募を行い事業の変革を行っているということですが、企業の変革として何か力を入れていることはありますか?

走内:
時代の変化に合わせて事業の変革と同時に、企業としての変革も欠かせません。
当社でもCSVビジョンとして『Next GOOD「よい暮らし」「よい社会」の、次のこたえを。』を掲げ、環境への配慮や安心・安全への配慮などに対応しています。

CSVビジョンは、「Next Value For The Customer~お客さまに求められる、次の価値をつくる~」という企業理念に基づいています。
「Next Value」とは、マーケットを捉えた次の価値を創り出すことで、私たち自身も変化に対応できる企業へと変わっていかなければならないということです。
この理念は、先に触れたようなアクティブシニア向けのマンションや不動産健康診断サービス、共同出資型不動産事業に活かされています。
また、当社従業員に向けて働き方の改革も進めています。長時間労働を美徳とする考え方から、生産性を重視する社風への変革を目指しています。当社は、女性従業員が多い企業ですが、実はまだ女性の管理職や役員は多くはなく、課題のひとつとして考えています。
須田:
国の政策としても、「女性が輝く日本」を掲げています。内閣でも女性大臣の登用を積極的に行っていますね。
走内:
そうですね。当社も3年前から少しずつ女性役員の登用を始めました。
須田:
コスモスイニシアさんは、女性の登用では、何か強制的とも言えるような施策を取ったのですか?

走内:
最初は特に数値的な目標は立てませんでした。まず、残業時間が長い、休日出勤が多い、会議の時間が夜に設定されているといった企業の文化を変えるところから取り組みました。
やはり企業の文化を変えていくには、女性自身の意識改革も必要ですが、男性の意識改革も必要です。まだまだどちらの意識も古いと思うことがあります。そのなかなか浸透していかない部分を改革するには、具体的な数値目標を持つ必要があると思いますし、そろそろその段階に来ていると思います。
須田:
元々、日本人は働く意欲・意識の高い国民性なんです。
かつて日本人が多くハワイに渡り、過酷な仕事をさせられている時代がありました。同じ時代に東南アジアの方からハワイに渡った人たちもいます。そこで日本人は、今は恵まれない状況だが、未来の子孫のために、と貯蓄を行い資産を残してきた。今、明治・大正の時代に日本人が辛酸をなめた場所に行ってみると、日系人は多くの資産を持っていたり地元の名士になっていたりします。逆に東南アジアの人たちは当時と変わらない生活をしている。それが悪いと言っているのではありません。そういう選択もあるし、そういう国民性だというだけなんです。ただ、本来日本人が持っているこの真面目な特性を呼び覚ますような仕組みがあれば、必ず日本は成長できるはずです。

ここに子どもが1人いる夫婦が1組いるとします。
夫の家事への参画時間が長い夫婦ほど第2子が産まれる率が高いという統計があるのはご存知ですか?つまり、もはやかつてのモーレツ社員的なものは古いのだ、男性も家事や育児に参画できるような仕組みを強制的に作るべきなのではないかな、と思うのです。
そうすることで、女性が安心して子どもを産みやすくなるのではないでしょうか。
では、男性が積極的に家事や育児を行うにはどうすればいいかといえば、生産性を上げるしかないのです。結局、行き着くところはそこです。
女性の社会進出を促すためにも、子どもを増やしていくためにも働き方を変えていく必要があるんです。
働き方を変えるためには、走内さんのおっしゃるとおり仕組みとともに意識の改革が必要です。
そして、その仕組みを社会全体として作れるかどうか。しかし、実現できたら日本はとんでもなく成長できると僕は思うんですよ。ですから、コスモスイニシアさんのCSVへの取り組みは、日本の社会の変化を見据えた、素晴らしい取り組みだと思います。

—事業として『Next GOOD「よい暮らし」「よい社会」の、次のこたえを。』をお客さまに提供する一方で、企業として従業員の生産性を上げながら、より働きやすい、働きがいのある企業を目指す。そのような事業の変革と企業の変革の両方を行っていくことが大切だということですね。本日はありがとうございました。

取材・構成 IMC株式会社 堀哲也
写真:金田幸三

不動産健康診断サービス

コスモイニシアの共同出資型不動産

経済ジャーナリスト

須田慎一郎

  • プロフィール
  • 経済ジャーナリスト。1961年、東京生まれ。日本大学経済学部卒。
  • 経済紙の記者を経て、フリー・ジャーナリスト転身。
  • 「夕刊フジ」「週刊ポスト」「週刊新潮」などで執筆活動を続けるかたわら、テレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」、読売テレビ「そこまで言って委員会NP」、ニッポン放送「あさラジ」他、テレビ、ラジオの報道番組等で活躍中。
  • 平成19年から24年まで、内閣府、多重債務者対策本部有識者会議委員を務める。政界、官界、財界での豊富な人脈を基に、数々のスクープを連発している。
  • 著書
  • 『偽装中流 中間層からこぼれ落ちる人たち』KKベストセラーズ、2016年1月
  • 『アベノミクスが激論で解けた!』小学館、2013年4月
  • 『金融資産は今すぐ現金化せよ』KKベストセラーズ、2008年
  • 『ブラックマネー』新潮社、2008年

株式会社
コスモスイニシア


走内 悦子

  • プロフィール
  • 株式会社コスモスイニシア 執行役員、ソリューション本部 副本部長。
  • 1986年、旧・(株)リクルートコスモスに入社後、新築分譲マンション・戸建ての開発・販売事業、中古マンションの流通事業、投資用不動産の仲介・賃貸・コンサルティング事業等、同社の全事業に携わる。
  • 保有資格
  • 宅地建物取引士、不動産コンサルティングマスター