ニュースリリース2011年以降のニュースをみる

〜 春の新生活 20代〜40代女性対象 マンションセキュリティ(防犯)意識調査レポート 〜
マンションで不安な場所トップ3は
「駐輪場・駐車場」「メインエントランス」「エレベーター内・周辺」
セキュリティ設備の新採用よりも
「エントランスのオートロック」「防犯カメラ」のレベルアップを希望
”我が家のセキュリティ満足度は平均62%”
100%達成のためには管理費30%アップもやむなし
平成20年2月27日

 (株)コスモスイニシア(本社:千代田区、社長:町田公志、HP:http://www.cigr.co.jp/)では、新生活がスタート し、転居する機会が増えるこれからの時期に向けて、マンション購入歴5 年未満のセキュリティへの意識が高い 女性(20 代〜40 代)を対象に実施した『マンションセキュリティ(防犯)意識調査』の結果を発表いたします。

 意識調査の結果、マンション購入時に「セキュリティ設備」を重視した居住者は全体の38.5%で、不動産選択の基本条件となる「価格」「間取り・面積」「エリア・周辺環境」に次いで多い結果となりました。

 さらに、購入後の日常生活においてもセキュリティの重要性を感じている居住者は全体の94.5%を占めており、昨今の社会的背景を受け、セキュリティへの意識はマンション購入前も購入後も非常に高いということが明らかとなりました。


 セキュリティ設備の採用率は、購入歴5年未満の居住者を対象としているため、「エントランスのオートロックシステム」「玄関ドアの防犯」「モニター付インターホン」などの一般的設備は高いものの、「管理人・ガードマンなどによる24時間有人管理」「生体認証・カードキーなどの先進的なセキュリティ設備」「補助ロック・面格子などの窓周りの防犯」は、まだまだ低いのが現状でした。

 セキュリティ設備の満足率として半数を上回ったのは、共用スペースの「モニター付きインターホン」 (66.6%)と専有スペースの「玄関ドアの防犯」(53.4%)のみという結果となりました。
 採用率90%を上回る「エントランスのオートロックシステム」と「防犯カメラ」の満足度は半数を下回り、採用率に対して満足率は低いことが明らかとなりました。
 「メインエントランス」の満足率が低い理由(※)としては、“ドアが開いている間に居住者以外の人も出入りできてしまう”“管理人や警備員がいない時がある”という回答が多かったことから判断して、セキュリティ設備としての不完全さが満足率の低さにつながっていることが窺えます。また、「防犯カメラ」の満足率が低い理由(※)としては、“駐輪場や駐車場には防犯カメラが設置されていない”“エレベーターの中に防犯カメラがない”“駐車場は車の陰など死角になる所が多い”といった回答から判断して、マンション自体への防犯カメラの採用率は高いものの、マンション全体における設置台数の少なさが満足率の低さにつながっていることが窺えます。

 重視するセキュリティ設備の上位には「エントランスのオートロックシステム」「モニター付インターホン」「防犯カメラ」が挙げられています。満足度の高い「モニター付インターホン」に加え、満足率の低い「エントランスのオートロックシステム」「防犯カメラ」が重視されていることから、未採用のセキュリティ設備への要望よりも、共用スペースに採用済のセキュリティ設備へのレベルアップを強く望んでいることが明らかとなりました。
 また、『マンション内で不安を感じる場所』として、「駐輪場・駐車場」「メインエントランス」「エレベーター内と周辺」などの共用スペースに対する不安が多いことも含めると、今後マンションセキュリティにおいて、共用スペースのセキュリティ設備の レベルアップはますます重要になってくると予想されます。

 “我が家のセキュリティ満足度”は平均62%で、100%の満足を得るためには月々の管理費を現状の30%アップの「1,000〜3,000 円未満」を上限として捉えている居住者が多く、セキュリティへの関心度の高さが金額的にも裏付けられる結果となりました。
 また、『毎月の支出の中での住宅へのセキュリティ費の想定金額はいくらですか』という質問に対しては、月額「0円」から「50,000 円」と幅広い回答が見られましたが、「3,000 円」(24.0%)と「5,000円」(22.0%)と回答する居住者が多く、平均金額は「4,166 円」という結果となりました。


※「マンション内でセキュリティ上、最も不安を感じる場所はどこですか」の質問に対する回答



【マンションセキュリティ(防犯)意識調査結果の要約】

 家族の安全と大切な財産を守るため、そして何より毎日を安心して過ごせる住まいであるために、マンション全体のセキュリティ対策は近年ますます重要視されています。
今回首都圏在住のマンション購入者を対象に実施した「マンションセキュリティに関する意識調査」では、そうした社会的状況を反映し、セキュリティへの関心度の高さが設備面や金額面でも明らかとなりました。
 マンション居住者は日常生活の中で、「駐輪場・駐車場」「メインエントランス」「エレベーター内と周辺」などの共用スペースに対する不安を強く感じています。そのため、セキュリティ設備面では「エントランスのオートロック」「モニター付インターホン」「防犯カメラ」などの共用スペースの設備を重視しており、その中でも「エントランスのオートロック」と「防犯カメラ」のレベルアップを望む傾向が強いことが明らかなりました。
 今回の調査結果により、マンションセキュリティの基本三大設備は「エントランスのオートロックシステム」「モニター付インターホン」「防犯カメラ」であると言えますが、今後のマンションセキュリティにおいては、共用スペースの基本設備のレベルアップを図りながら、如何に居住者の満足度を向上させていくかが大きな鍵になると言えます。

 コスモスイニシアが提供する全てのマンションでは、今回の調査結果で明らかになったセキュリティ基本設備となる「エントランスのオートロックシステム」「モニター付インターホン」「防犯カメラ」に加え、不安な場所として第3位に挙げられた「エレベーター内と周辺」の防犯設備として、「防犯窓付エレベーターの採用」や「エンントランス階の防犯モニターの採用」など、一歩先の防犯への取り組みを標準装備として実施しています。また、専有スペースにおいても、「玄関ドアのダブルロック」「サッシの補助ロック」を採用するなど、共用スペース、専有スペースともに充実したセキュリティ設備を標準装備しており、マンション全体でのトータルセキュリティに務めています。


【意識調査結果のポイント】

1.セキュリティへの意識・不安な場所

  • ・現住のマンション購入時にセキュリティを重視した居住者は38.5%で、不動産選択時の基本条件である「価格」「間取り・面積」「エリア・周辺環境」に次いで多い。
  • ・日常生活でセキュリティの重要性は「以前から感じている(68.5%)」「最近感じるようになった(26.0%)」を合わせて94.5%の居住者が感じており、関心度は非常に高いと言える。
  • ・マンション内で不安を感じる場所として、共用スペースの「駐輪場・駐車場」(27.0%)、「メインエントランス」(21.5%)、「エレベーター内・周辺」(15.0%)を挙げる居住者が多い。理由としては、『居住者以外の誰でも入れる可能性があるから』『車の陰など死角が多い』→「駐輪場・駐車場」、『ドアが開いている間に誰でも出入りできてしまう』→「メインエントランス」、『密室になるので恐い』『防犯カメラが付いていない』→「エレベーター内・周辺」を挙げる居住者が多い。
  • ・毎月の支出の中で「セキュリティ費」を設定した場合の想定金額は、最低金額「0円」から最高金額「50,000円」と、かなりのばらつきが見られた。多かった回答としては「3,000 円」(24.0%)と「5,000 円」(22.0%)で半数近くを占め、平均金額は「4,166 円」。

2.セキュリティ設備の採用率・満足率・重視設備

  • ・共用スペースでのセキュリティ設備の採用率は、「エントランスのオートロック」(99.5%)、「モニター付インターホン」(96.5%)、「防犯カメラ」(94.5%)、「エレベーターの防犯」(88.5%)が高く、専有スペースでは「玄関ドアの防犯」(97.0%)、「補助ロック・面格子などの窓周りの防犯」(86.5%)、「防犯センサーによる警備会社への通報システム」(86.5%)の採用率が高い。
  • ・セキュリティ設備への満足度として半数を上回っているのは「モニター付インターホン」(66.6%)と「玄関ドアの防犯」(53.4%)のみである。採用率90%を上回る「エントランスのオートロックシステム」(45.3%)と「防犯カメラ」(36.4%)の満足度はどちらも半数を下回る結果となった。
  • ・重視するセキュリティ設備で最も多かったのは「エントランスのオートロックシステム」(71.0%)、次いで「モニター付インターホン」(65.0%)、「防犯カメラ」(64.5%)となる。上位のセキュリティ設備に加えて、「防犯センサーによる警備会社への通報システム」(54.5%)と「エレベーターの防犯」(53.5%)の設備を半数以上の居住者が重視している。
  • ・管理費の増額を「1,000 円〜7,000 円未満」で想定している居住者は、「管理人・ガードマンなどによる24時間有人管理」を重視しており、設備だけではなく、人的サービスも含めたセキュリティを求めている点が興味深い。

3.セキュリティ満足度・「100%満足」のための管理費の許容金額

  • ・現住のマンションセキュリティへの満足度「70%」と回答する居住者が最も多く(26.5%)、次いで「50%」(18.5%)、「80%」(17.0%)の順である。平均満足度は62%。
  • ・満足度を100%までにアップしようとした場合の管理費の増額は、半数近くの49.0%が「1,000〜3,000 円未満」を希望しており、現在の管理費「10,000〜15,000 円未満」の30%を上限としている。

<マンションセキュリティ(防犯)に関する意識調査結果>

<参考資料/コスモスイニシアが取り組む“防犯への標準基準”>

“守られる”というやさしさの意味を感じられる暮らしに。コスモスイニシアは安全・安心で穏やかな日々をお 届けします。

【共用スペース】

●防犯カメラ
オートロックだけではなかなか防ぎきれない不審者の侵入ですが、防犯カメラを設置することで見られているという意識を働かせる効果があり、いたずらや不審者の侵入を抑制することができます。エントランス風除室やエレベーター内、裏出口などに防犯カメラを設置するとともに、各カメラの映像を24時間録画しており、万が一の時には映像を確認することができます。



<エレベーター内の防犯カメラ>


<裏出口の防犯カメラ>
●エントランス階の防犯モニター・防犯窓付エレベーター
エレベーターを待っていて乗ろうとしたときに、外から中が見えない場合にはドアが開くまで誰が乗っているかわかりません。逆に乗っている間は、密室となってしまうエレベーターの中で見知らぬ人と一緒になる場合もあり、エレベーターは便利な反面、少し不安を感じるものでもあります。エントランス階には、エレベーターに乗る前に中の様子が確認できるモニターを設置し、また、エレベーターの扉には防犯窓付きのものを採用(エントランス階を除く)することで、少しでも不安を解消できるように配慮しています。(※消防法上、窓が設置できない場合があります)



<エントランス階の防犯カメラ>


<エレベータードアの防犯窓>
●カラーモニター付インターホン
オートロックとはいえ、声だけで来訪者を確認しなければならなかったり、そもそも誰なのかわからない状態で応答しなければならないのはちょっと不安です。カラーモニター付インターホンは、来訪者がオートロック操作盤の呼び出しボタンを押した時点で、インターホンの通話ボタンを押さなくてもTVモニターに来訪者の映像が映し出されます。会話を交わす前に誰なのかが確認できますので、お子様が留守番をするときなど、映っている人が知らない人なら通話ボタンを押さないようにと指示することもでき、安心です。



【専有スペース】

●サッシの補助ロック
バルコニーなどからサッシのガラスを割り、クレセントを解除して侵入するケースも少なくはありません。侵入防止用の面格子がない引き違いのサッシには、クレセント以外に補助ロックを設置し、クレセントを開錠しただけでは開かないようにしています。玄関ドアのダブルロック同様、侵入に時間がかかることがその防止につながります。


●玄関ドアの防犯性/ピッキングに強いシリンダー・ディンプルキ—
鍵には、差し込み部分がギザギザの従来のものとは違い、表裏のないリバーシブルタイプで、表面がえくぼ(ディンブル)のようにへこんでいるディンプルキーを採用しています。また、シリンダーには、内部にオルゴールの中のように複数のピンがあり、このピンが鍵のすべてのえくぼにあてはまることで開錠される“ピンシリンダー”や、内部に複雑な形状の回転する板(タンブラー)が複数あり、すべてのタンブラーが同時に揃うことで開錠される“ロータリータンブラーシリンダー”を採用しています。いずれも100億通り以上の組み合わせがあり、精度が高く複製が困難であることから、ピッキングに強いと言われています。



<ティンプルキー>
<ロータリータンブラーシリンダー概念図>