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産学共同研究に生活者の生の声を取り入れたプロジェクト
次代の新しい住まい具現化への試み「ココラボ」を展開
一般家族と遊びながら住まいを形にするワークショップ開催
平成18年11月14日
 株式会社コスモスイニシア(本社:東京都千代田区内幸町1-3-2、社長:町田公志)は、住まいを新しい視点で見つめ直し、次代の住まいへのヒントを見出す試みとして、住まいを学問として深く研究する大学の建築系研究室と、住まいにこだわりを持ちながら日々を過ごす生活者たちとのパイプ役となって、これからの共同住宅のあり方について共同で研究を行うプロジェクト『COCOLABO(ココラボ)』を展開しました。
 プロジェクトは、ホームページ上で、プロフェッサー・アーキテクトと呼ばれる、建築家として活躍しながら、学問として建築を指導・研究し、学生を育てていく教授や助教授が率いる3つの研究室(東京工業大学・塚本由晴研究室、共立女子大学・堀啓二研究室、横浜国立大学・北山恒研究室)が、従来の共同住宅の概念を越えた新しい住まいの発想を提案し、それに対して生活者たちから寄せられる生の意見を取り入れながら演習を展開、様々な「住まい」や「住まい方」を考えてきました。
 そして、このたび、ホームページ上の演習で作られた様々な住まいのイメージをもとに、一般の参加者を交えた「ココラボ・ワークショップ」を開催し、「これからの新しい住まいとは?」を形にする試みを行います。
 ワークショップでは、プロフェッサー・アーキテクト率いる3つの研究室それぞれに対し、ホームページ上で募集した約10組のご家族に参加していただき、各テーマに基づいて、遊びながら住まいづくりを体験します。参加されるご家族には事前に簡単な宿題をお願いしています。住まいを学問としてきた研究室の教授と学生たち、恐らくは住まいについて固定観念のないと思われる子どもたち、生活の一部として当たり前のように住まいと関わってきた大人たちが共同して、「住まいって何だろう?」、「暮らすってどういうことだろう?」と新しい視点で住まいを見つめ、模型などで実際にテーマに沿った住まいを作り上げてみるという、実体験型の試みです。


『COCOLABO』概要
21世紀に入って、人びとの生活スタイルの多様な変化と併せて、ファッションや食に始まり「住」の分野についての意識や関心が高まっています。「住」の量から質への転換が進み始める中、『COCOLABO』は、個々(coco)の住まいを共に(co)考える研究所(laboratory)という意味から名付けた名称です。当社が、これからの日本の共同住宅のあり方を考えるプロジェクトとして、東京工業大学、共立女子大学、横浜国立大学の建築系研究室が展開する研究を支援し、生活者の生の意見を取り入れながら研究を発展させていく試みとして、今年7月から10月までの4ヶ月にわたって展開いたしました。
 各研究室では、学生たちがプロフェッサー・アーキテクトと一体となって、独創性溢れるアプローチでの研究を展開。内容はホームページにブログ形式で発表し、ホームページ上に生活者たちが生の意見を寄せ、研究室はその意見を取り入れさらに研究を進めてきました。"?4ヶ月間でホームページアクセス数は1万8,000件を数え、20代〜50代の、単身〜5人家族までの男女から約350件の意見が寄せられました。各研究室それぞれ、独創性に溢れたアプローチからの提案でしたが、当社が予想していた以上に、発想に賛同・関心を示す意見が多く、「実際に自分が住むとしたら」という視点でイメージした上で前向きな意見を寄せる傾向が見られました。
 昨今、プロフェッサー・アーキテクトが活躍する時代の到来と併せて、建築・住宅のデザイン情報に精通し、自分のイメージやこだわりを持つ新しい生活者達が登場してきました。『COCOLABO』は、「住」への関心の高い生活者と専門に研究を進める大学、そして実際の開発者であるディベロッパーが双方向にコミュニケーションを図るという、住宅分野においてはほとんど例のない取り組みとなります。
 当社では、今回のプロジェクトを契機に、未来の住まいを創造する新しい発想や提言を生み出すための試みを様々に展開していきたいと考えています。

各大学ワークショップ・テーマ概要

研究室 テーマ
横浜国立大学・北山研究室 「みんなで住む楽しさを知ろう」
東京工業大学・塚本研究室 「体の向きで家をつくろう」
共立女子大学・堀研究室 「10年後の住まいにタイムスリップ」